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FACTORY #0152 : What's Love? - Special
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2006.04.29
- 井手:
- What's Love?は音楽はスカなんだけどメロディがすごい歌謡チックなノリで.これはどういう経緯でこういう組み合わせになったんですかね?
- 松本:
- いや,僕はね,言ってみればしみったれた歌謡テイストなんですよね.この人(Kanno)がスカなんですよ.
- Kanno:
- 俺だけしかスカが好きじゃないんですけど(笑)
みんな憎んでスカをやってるから.「ちくしょー,裏打ちばかりさせやがって.表の打ちでひずみてぇんだ!」みたいな.
- 松本:
- もともと僕はハードロックが好きなんでギターを弾き始めた物なんですからね.今は自分たちがやっているからスカとか聴いたりするけど,この人に出会うまでは全く接点がなく.
- 井手:
- その,昔からなじみありそうな懐かしい感じのメロディが,歌謡メロディがうまいこと融合しているからおもしろいなと思ったんだけど.
- 松本:
- この人の手腕によるところでしょう!
- Kanno:
- まぁ,でも,ジャマイカの古いオーセンティック・スカ,たとえばスカっていうとスカ・コアがすごいポピュラーだったりするじゃないですか.でも,そのオーセンティック・スカっていう,スカのおじいさんみたいな音楽があるんですけど.それで日本の歌謡「リンゴ追分」って美空ひばりさんのヤツ,それをカバーしてたりするんですよ.なぜかは分からないんですけど.
- 井手:
- それはいつ頃の話?
- Kanno:
- 1964年頃じゃないですかね.
- 井手:
- へぇー,じゃあ当時からスカは日本に上陸していたんですね.
- Kanno:
- いやいや,ジャマイカで.
- 井手:
- エッ,ジャマイカで美空ひばりさんがカバーされてたの!?
- Kanno:
- そうそう,なぜか.「リンゴ」っていう曲でね.詳しく話すと1時間番組ぐらいになっちゃうんだけど.
そういうのがあって,日本の歌謡に結構合うんじゃないかって.細かく言うとね,たぶん16分がね少ないんじゃないか,スカっていうのはね.8分音符が多いから.で,日本の音楽って16分が少ないんじゃないか.これは音楽やってる人じゃないと分からないんだろうけど.
- 井手:
- なんとなく分かります.
- Kanno:
- なんというのかな,ヒップな感じというのか,16分ってR&Dみたいな.
- 松本:
- チキチキチキチキ...
- Kanno:
- チキチキいうのがね,ないんですよね,おじいさんの頃のスカってね.8分のざっくりしたメロディで.日本の歌謡も8分のメロディで,ざっくりしたメロディが多いから合うんじゃないかなぁ.って思ったっていうのは後付で...
- 井手:
- 後付なんだ(笑)
- Kanno:
- 狙ってはいないんだけど.
- 井手:
- 結果,そういうことになったと.意外なほどすんなりと合っているからおもしろいなと.
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