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FACTORY #0150 eastern youth - Response
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2006.03.11
- 井手:
- 今日,イースタンユースが指名した2バンドっていうことで,ザゼンを会わせて4バンドになっているんだけど,そのね,実現するいきさつを知りたいんだけど,どういうことだったんですか?
- 吉野:
- ん,見ておもしろかったから.あのね,テレビって当たり前の人しか出ないですよね.そんなのおもしろくないんですよ,はっきり言って.滅多に出ないぞっていうぐらいの大馬鹿者を出した方がオレはおもしろいと.せっかくやってもいいよっていうんなら,そういう滅多に出てこない人を.でも,それはなんというかね,確固たる独自性があるんですよ.多数決で賛成多数を取らなけりゃ正義じゃないっていうことはないんですよ.そういうもんじゃないから.だから,そういう人を引っ張り出してくるのがおもしろいし.一面しか当たらないですもんね,スポットが,テレビって.だから,本当はおもしろいものっていうのは地下から湧いてくるんですよ.闇の中から出てくるわけ.そういうのをオレは知ってるわけ.みんなも知っているの.ただ,当たらないだけ,スポットが.たまに光を当てたいじゃない.
- 井手:
- じゃあ,切っ掛けっていうのはライブを見て,それで良かったから,ということだけ?
- 由美:
- 結構,いろいろ見に行かれたりするんですか?
- 二宮:
- いや,たまにですね.週に二本行く人ほどじゃないですけど,月に1回ぐらいじゃないですか.
- 井手:
- そのなかで光っている人がたまたまいたってことなのね.
- 二宮:
- でも,そういうイベントでも200人とか入ってるわけなんで.ただポップミュージックとか,いわゆるメジャーなシーンからスポットが当たらないけれど,支持している人がいて,そういう人はやっぱりいて.オレらが新しいモノを見つけてきたとか,そいうわけではないですよね.
- 井手:
- ライブハウスで「こいついいなぁ」って思った時って,すぐ連絡先聞いたりとか,話しかけたりとかするんですか?.
- 吉野:
- いや.「おもしろかった.バカがいたぞこのまえ」とかいう感じで盛り上がって,「すごいことになってたぞ,ハッハッハ」って言っておいて,何かの時に思い出すっていう.
- 由美:
- だって驚いてましたよ?誘われたときに冗談かなって思ったって.
- 井手:
- あと,オレね,聞いておかしかったのが,FACTORYのスタッフが(吉野さんに)「誰か良いバンドいますか」って聞いたときに,「なんとかトーション」「なんとかコーナー」って答えで,それでスタッフが調べあげたんだそうですね,miscorner/c+llooqtortionって.
- 吉野:
- そうなんですよ,覚えられなかったんですよ,長くて.記号が付いてこんなになっているから.
- 井手:
- 僕らも紙を見ながらだけど,噛んだらどうしようとか,それぐらい難しい名前だったんで「コーナー」だけ覚えてたんですか?
- 吉野:
- そう,「なんとかコーナー」だったなって.ただ,ちゃんとメンバーの人とは旭川に行ったときに話はしたんで.出てこい,出てこいって.
《中略》
- 井手:
- 今日,ステージ上で言ってたけど,ザゼンボーイズが出てきてキャーって言われたのに対して,興味があるって.
- 吉野:
- いや,すごいマニアックな,馬鹿者の音楽ですよね.すごいポップな受け入れ方されているのが興味深いですよね.それはいろんな要素があるんだろうとは思うけれども.あれは枡本君とか,今日のミスコーナーとかと同系列の音楽だとオレは思っているわけですよ.レッドゾーンの音楽ですよね.すごく抽象的ですけど,ギリギリのギリの音楽ですもんね.ということは聴いている人もギリギリ感を共有しているんだろうなと思うと,世の闇は深いなと思いますね.
- 井手:
- けして万人に受けする音楽じゃないけど,今日出た人たち,本当に熱さは伝わるんですよね.
- 由美:
- なんというかちぎれそうな感じがいいんですよね.すごい曖昧な言い方ですけど.
- 井手:
- ギリギリ感ね.
- 由美:
- そうそう.そこがなんか「グッ」っとなるんですよね.
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