FACTORY #0114 SHEENA & THE ROKKETS - Response
シーナ&ザ・ロケッツ
アーティストやライブに関して小西さん,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
私も一言という方はホームページのメールフォームからどうぞ.
1999.05.22 FACTORY LIVE直後.
- 小西:
- (SHEENA & ROKKETS経験は)初めてなんでしょ?
- 新井:
- ええ,そうなんです.私の生まれる前からみなさん,バンドを演ってらしたみたいで.今,17なんですけど.シーナさんの子供さんと同年代ぐらいですか?
- シーナ:
- いや,もっと上いるよ.
- 新井:
- えっ,もっと上?いくつぐらい?
- シーナ:
- 怒られるけど.Twenty Two.
- 新井:
- そのお子さんはロックとか興味あるんですか?
- シーナ:
- もちろん!だって,おなかの中にいるときからロックだもん.
- 新井:
- 格好いいですねぇー!
- 小西:
- 格好いいね!
- シーナ:
- 今日もね,見に来ていたのよ,ウチのファミリー.もう中で汗だくになって,ボーイフレンドも一緒に.
- 小西:
- へえ!ロックみんな好きでさ,ミュージシャンになりたいと思ってレコード聴いたり楽器の練習したりするけど,ほとんどの人は髪切って,就職して,みたいになっちゃうじゃないですか.そして子供ができて,ロックンロールライフって忘れちゃうじゃないですか.たまにレコード聴くぐらいで.でも,なんか鮎川さん一家みたいなのが信じられない.
- シーナ:
- でも,一週間に一回でもいいんじゃない?補給すれば.要するにさ,自分がそれを欲しいと思うか思わないか.私はすごい欲しがって,楽しい日々を送っているという感じ.だから,いいんじゃない.アハハ.
なにをやったってさ,ロックって好きでいられるから,ロックってさいいと思うよ.なんか格式とかさ,いつから入らなくちゃいけないとかさ,そうじゃなくて,今,今日,ライブ,見る,とかさ.今日のことだから,今日好きか嫌いかだよね.
- 鮎川:
- オレ達もね,21年前のことを思い出すとね,考えるたら今日,今,好きな音楽と全然変わっとらんが.ウィルコ・ジョンソン,ドクター・フィルグ,それから,ずっとその後でてきた,ジョニー・サンダーズとかラモーンズみたいな.また刺激を受けるバンドがニューヨークでやりよるぜって.みんななんかロックって世界中みんないっしょやねん.「ロックンロール!」っつったら「イエィー!」ってなるもんね.そんなんは何もかわらんでいいのよね.つくづく思うよ,なんか「年相応」みたいな,「30にして」とか,「しゃらくせえ」中のがロックやし.んで,ロックの中にも「いくつまでしかやらない」ってジョン・レノンが言ったときにはみんなもそう思うたんよ.「あ,やるなら30までに決めとこう」と.ところがジョンもやってくれたんよ.で,マッド・ウォータズは渋谷公会堂に来たとき65歳だったんよ.「ドウ・デェ・ドウ・デェ・デン!アイマ・マン!!」ちゅって.ワァーとか立ってさ,もうウゥーとかなるんよ.僕らも子供みたくなるんよ.「マディーがロックした,ブルースを歌った」すてきなブルースマン,ロックスターをオレ達,たくさん,たくさん見て,ずっとそこにおりたいと願っとる.もう飛ばされそうになっても,しがみついてでも.やっぱ,ほかのことするよりさ,みんなで集まって「おい,これやろうぜ」とか,ボ・デドリの曲やろうとかさ,そんなんがやれることすごい,もう素敵よね.なんも変わらんものやねと思うね,ロックって.相変わらず男は女が好きやし,女の子は男漁りをするし,50年前も100年前もロバート・ジョンソンの歌だってそんな歌,今に通用する歌?本当に好きやったり,本当にめげてしまったときの,和音でワオーンってやる,人間って本当に変わってないと思っちゃうね.一番真ん中っちゅうのは.ロックを求める気持ちみたいな.そやけん,まだまだロックンロールっちゅう音楽がベンチャーズがエレキギターを広めて,ビートルズが4人,5人でやることを薦めて,ストーンズがそれにシカゴのブルースの,あのすごいバックビートをつけて.あの,なんというかな悪ガキがガッと決めて,まだそれから20年,30年,35年ぐらい経ったかな.クラシックでもブルースでも,みんなおじいさんになって円熟してでもすばらしい演奏をするのにロックができないわけないじゃん.俺らうまく年をとっているんだから,初めてそこに行きよるんだから,自分は演るよって.ロックって髪が長いとか若いとか,心が若いことで,そういう数字にこだわるわけじゃないからね.心っちゅうのはいつでも求めとけば,あのロックハートっちゅうのが,パァっと輝くんじゃないすかね,みなさん.
- シーナ:
- 当たり前じゃん.
- 鮎川:
- 当たり前か!
- 小西:
- ピチカートファイブで鮎川さんにゲストに来てもらったことがあったじゃないですか.
- 鮎川:
- やったね.ギターやろうちゅうたの.みんな,すごい博識.詳しいんだよ,もう.なんかすごい楽しかったよ.ピーター・ガントいっしょにやったよね.
- 小西:
- そうそう,鮎川さん,もうみんなの憧れの人だったからスタジオで待ってて,来たとたんにギター突っ込んで,「じゃ,ピーター・ガンツ」って言って弾き出しちゃって,誰もキーとか分かんないけど,みんな手を見て必死で着いて行く感じで.で,あのころ,覚えてるな,ピチカートファイブってそんな大きい音じゃなくて練習していたんですよ.
- 鮎川:
- あ,そうやったん.オレ,あんとき覚えてんじゃん.あのー,SGのカスタム持ってきたんよ.で,バンと指したら”フユ〜ン”っていうたんよ.「うん,いい音やね.よし,これで絶対伝わる」と思うて,”ギュギュギュギュギュギュギュン”といったら,”バン”と始まったけ,うん.
- 小西:
- あのとき,全員必死でしたよ.
- 鮎川:
- ううん,そんなことはないよ,やっぱ良かったよ.ピチカートファイブはさ,こう音楽の引き出しがさ,なんというか贅沢な,こういっぱい,たっぷり.聴いとる人たちやねと思った.お金を使うことやけね.カタチっっちなんやろかと思うたらさ,ロックに,ただでロックンロールあれするみたいなのは,あんまりいいことない.やっぱり自分の時間を,あの一枚のレコード探すとか,「見つけたー」とか,お金を払うた,「これはオレのモンや」っち,やっぱし,けちくさいこと言うようやけど,人のテープダビングさせてじゃ,やっぱ家に帰って『ウォーキング・ドッグ』いくら聴いてもさ,手がいくらも進まんのよ.「これはオレが買うたやつじゃ」ちうと,もう”ツゥチィーン・ツゥツゥ”ってそこ何回でも聴けるし.もう,針でどの辺がどこち分かるごとなる.感想だけ聴きたいち.やっぱ,それってカタチやと思うのね,ロックの.好きなモンの.
で,ピチカートは,それが蓄積されとったからね.
- 小西:
- ありがとうございます.
- 鮎川:
- ヘンリー・マンシーニの「ユー」っちゅう歌,知っとる?あれが一番格好よかった.それをパイレーツとかみんなが,あれ,なんやったけな?
- シーナ:
- リン・クレイ?
- 鮎川:
- リン・クレイはやっぱすばらしい.もうウィルコも,みんながまた大切にしとる,今ロックの一番,本当にそうやね,いまもう70越えとるかもしれんちゅう伝説の人やけど,二年前のライブ見たら,もんのすごい大っきな音!日本にまだ来てないんや,リン・クレイは.知らなさすぎるよ,日本の人は.ローリングストーンズはみんな知っとるし,みんなお手本やけど,リン・クレイの知らんのはもったいないね.
ビギー・ポップやって対談したとき,「誰が好き」っち,「ああ,僕はリン・クレイみたいにギターが弾けたら」っち.
- 小西:
- う〜ん.でも,日本にはシーナ&ロッケッツがいるからいいですよ.
- 鮎川:
- いやいや,やっぱロックじゃ素晴らしい人おるけぇやれると思うよ.ものすごい,やっぱオレ達ね,がんばらんといけんと.
- 小西:
- 僕,一回,「トレイン・トレイン」演ったじゃないですか.
- 鮎川:
- うん,演った演った.
- シーナ:
- あれ,すごい楽しかった.
- 鮎川:
- めっちゃくちゃ,オレ達インスピレーション貰ってさ.あれでね,小林君がループを作って,”ダッ,ダッ,ダン”ってするだけでさ,えれえのったんよ.
- シーナ:
- あれからね,マコ,ループいっぱい作り出して.
- 鮎川:
- コンピュータでチープなサンプリングを長い小節,4小節とかをループにして,それをボタンでバンドの中に入れたりする.すげぇおもしろくて.ていうか,時々二人だけのタンバリンとエレキとコンピュータのループ.そうよ,すべてはあのとき始まったんよ.ありがとう.
- 小西:
- むかし,鮎川さんが何かの雑誌で「ロックンロールって格好いいリフのことだ」って言ってて,格好いいリフとリズムで本当に最高のロックンロールですよね.「トレイン・トレイン」も,「あ,これが本物だ」って思ったし.
- シーナ:
- 本当?
- 小西:
- もっと言うと,「レモンティー」始まったときに,本当に”ザァー”ってなっちゃった.
- 鮎川:
- 血が出たもんね,前にブースで.
- シーナ:
- そうそう,終わったときさぁ,指が,ねぇ.血だらけになって.
- 小西:
- そうそう.
- 新井:
- 血が出ちゃったんですか?
- シーナ:
- ギターがさ,血でこうなってんの.ピストルズみたい.
- 小西:
- 僕も,ピックで弾けなくて,全部指で弾くんですよ.普段はこの二本指なんだけど,鮎川さんは速すぎて,最後は全部親指でやったんですよ.そしたら血がいつのまにか出ちゃって.やぁ,もう今日は本当に感激ですね.
- 鮎川:
- それがロックンロール,ロックンロールハート.
- 小西:
- このお二人は本当に仲良しですね.
- 新井:
- 仲良しですねぇ.
(シーナと鮎川,腕を組む)
- 鮎川:
- あははは.
- 小西:
- こんなに仲良しの夫婦,見たこと無いです.
- 鮎川:
- いや,いや.たくさんいるよ.
- 小西:
- 鮎川さんとシーナさんね,普段からのろけているんだよ.
- 新井:
- 聞いたところによるとリハーサル中も腕を組んでいたらしくて.もうラブラブですね.
- シーナ:
- あたりまえよ.
- 小西:
- すごいですよ,こうなりたいなと思います.
- 鮎川:
- なって下さい,是非.
- 小西:
- また,FACTORY来て下さいね.
- 鮎川:
- ありがとう,本当にもう今日は楽しかった.最高の時間をありがとう.
- 小西:
- ありがとうございました.
- ゆうこさん
シーナ&ロケッツ、はじめて見たけど、すごかった!ぶっとばされました。
あんなかっこいいバンドを今まで知らなくて、ホント後悔しました。とにかくパワーもすごいし、ラモーンズとストーンズとかをミックスしたような音で、シーナさんのボーカルも惚れちゃうぐらいに最高だった。鮎川さんのギターには、完璧やられました。超がつくぐらいかっこよかったです。しばらくぼーぜんとしてしまいました・・・。
終わったあとは、汗びっちょりで、くったくたでした。あんなに我を忘れて踊り狂ったのは、ひっさしぶりでした。とってもしあわせな気分だった。すごく衝撃を受けてしまった。ファクトリーさんどうもありがとう!!!また、ぜひ呼んでください。お願いします!
- いさおさん
シナロケの音がこんなにたくさん聴けて(見れて)とても嬉しい。
リアルビデオは、たまに音がとぎれてしまうけど、あの時の興奮がすごく伝わってきます。フジテレビもやるじゃん!って思いました。また、ぜひシナロケ呼んでください。あんな最高のライブをタダで見れるなんてぜいたくすぎて、最高です!
ブラウン管のむこうで勝手に盛り上がって、勝手に流行を作り上げて、日本のミュージック・シーンのレベルをこれでもか!というほど下げてしまっているインチキくさい音楽番組が世の中をしめている中、こんなリアルなロックを放送してくれる番組は、ファクトリーだけです。(今のところ)
これからも、本当にロックが好きな人たちのための、クオリテイーの高い音楽番組をつくってください!
レコード会社と音楽番組のイヤラシイ裏のつながりが感じられる(レコードセールスに直接結びつけるためだけの)番組は、もういらない。これからは、本物こそが評価されるべき時代だと思う。
- Staff Reply
FACTORYとしてもっとも出演していただきたかったバンドの1つがシーナ&ザ・ロケッツです.ライブ参加者も大勢集まってシーナ&ザ・ロケッツの皆さんも気持ちよくできたとのことで,予定を大幅に超えた曲数を演奏していただきました.ライブ参加者の方々には辛抱をおかけしましたが,番組としては最高のものが撮れて感謝しています.
- じゅんこさん
今、ファクトリーの放送みました!
最高のロックンロールショーでした。
朝っぱらから、めちゃくちゃ興奮してます!
放送が朝方というのが、ちょっとつらかったけど、気がつけば、テレビのボリュームガンガンでかくしてました。
シーナ&ロケッツ最高です。今、すごく興奮してます。
テレビ相手にこんなハイな感覚は、生まれてはじめてです。
こんないいライブ、絶対この時間帯はだめですよー。
絶対再放送してください!!!!!!
それも、せめて夜12時ぐらいからやってください。
ロックファンに対して、夜中の4時は失礼すぎる!
もう一度、ぜったい見たい!
再放送してください。再放送してください。
さいほうそうしてくださーい!!!!!!!!!!!!!!!!!
シーナ&ロケッツは、日本が誇るロックバンドです。
たった1時間足らずの放送で、たくさん愛をもらった気がする。体がほてってる。
ウイルコも最高にかっこよかった!
ほかの2バンドは、かわいそうなぐらいかすんでしまった。印象にない。
ほかのバンドのためにもやっぱり、シナロケ単独ライブの放送を
地上波で放送するべきです。絶対に!
フジテレビ、やってくれー!
- まおらうさん
Sheena & The Rokkets Offical Fanclub "Hippy Happy House"代表のまおらうといいます。
FACTORYスタッフの皆様、収録時は大変お世話になりました。そして、あの日のロケッツをインターネット上でとても素敵にリアルに再現してくださって、世界中のロックファンが最新のロケッツのライブを目する機会を与えてくださったこと、とても嬉しく、感謝しています。ありがとうございます。
あの日は最初「POLYSICS」のファンで最前でステージにへばりついていた男の子、女の子たちがロケッツの時は後ろに下がるだろうと予想していたのが、どっこい、ずーとへばりっつきぱなしでロケッツ、ウィルコ・ジョンソン・バンドで心から乗りまくっていたのには、正直言って驚きと感動でした。
本物のロックを感じる心には世代の垣根がないことをまさに目のあたりにしたというのは本当の得がたい体験でした。
Thank You "Rock'n Roll Hearted" Boys & Girls!!
シーナ&ロケッツは"20世紀に生まれたロックを21世紀に持っていこう"と勢力的にライブ活動中です。
みなさん、早くシーナ&ロケッツのロックに飛び込んできてください。1999年の"生"のシーナ&ロケッツを観たら、ぶっ飛びますよ。手始めに"Rokket Web"でお会いしましょう!!
では、また。
- あおきさん
WOW!!ヤッタゼイ!こんなにGREATなR&RがTVから流れてくるなんてホント何年ぶりだろう。フジテレビお見それ致しやしたって感じです。
--6/27 04:15〜の放送を見て。
- Staff Reply
こういう出来のいいコンテンツをいい時間帯に流せないのは制作側としても残念です.再放送も枠がとれないんです.まあ,あの,いいものは隠しとくということで...
- ジェット拓也さん
昨日、フジテレビのFACTORY721のスカパー生放送の録画を見た。
初めてシナロケを見た。
頭をバットで殴られたような衝撃!
ハンパじゃない。It's only ROCK'n'ROLL!
なんてロックな奴らなんだ!一発でファンになってしまったよ僕は。
鮎川さんのギターはマジすげえ。ストレートで脳天にくる。
シーナも歌い方から声から何もかも筋金入りのロックな女だった。
これってセクシーダイナマイトってやつ!?
この衝撃と感動をぜひファクトリーに伝えたい。
こんなスゴイバンドが日本にいたとは!
……知らなかった……。
日本の音楽メディアや放送局は、一体何やってんだ。
なんで、僕は今まで…。僕の耳に届いて来なかったのか。
その答はかんたん。
要するに、メディアで宣伝されるモノしか受け入れてこなかったし、知る由もなかったから。
、、、、、悔しいです・・・・。
あー生でライブが見たい。
ファクトリーは、このライブのこといつ宣伝したんですか?
知りませんでしたよ。
生放送が故に、最後の鮎川さんがアンコールでステージに走り込んでくるところで、終わった。。。。
うう。アンコールまでぜひ見たい!!!!
このライブの模様をぜひ全部(ノーカットで)放送してもらいたい。
絶対に!お願いします。
このバンドは今に大ブレイクするだろう。
ミッシェルやブランキー、ギターウルフを人気が出る前から
チェックしていた僕が言うのだから、間違いはない。
こんな僕の気持ちをぜひみんなにも味わってもらいたい。
- Webmaster Reply (2000.08.20)
番組がきっかけでSHEENA & ROKKETSを気に入っていただけたらものすごくうれしいです.超ベテランですから,ジェット拓也さんのご年令はわかりませんが,まだお若いとしたらかえってご存じ無いかもしれないですね.新アルバムが出たところで,活動がよりいっそう活発になっていますので,今度は是非,ライブを見て下さい.活動情報は「ROKKETS Web」に詳しく掲載されています.
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