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CS0006 :
SALON MUSIC

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1998.07.11にFACTORYライブで収録されたSALON MUSICと小西康陽さんとのトークです.

小西
サロン・ミュージック.
竹中
こんばんわ.
小西
こんばんわ.あの,僕,吉田さんとは多分スタジオとかで..
吉田
一度お会いしましたよね.
小西
ですよね.
吉田
ピチカートがなんかリミックスか何かで,会いました,その時に.
小西
どっかのスタジオですよね.
吉田
どっか.代々木?
小西
築地か代々木かどっちか.
吉田
代々木かな?
小西
竹中さんははじめてで.
竹中
そうですね.真貴ちゃんには逢ってたりするんですけど.
小西
あ,そうなんですか.
竹中
はい.
小西
お世話になっております.
あの,海外とかに行くと最初に訊かれる質問だと思うんですけど,二人はカップルなんですか?
竹中
あははは.さあ,どうでしょう.
吉田
ピチカートはどうなんですか.
小西
僕たちはもうはっきり違うんで,「違う」と簡単に答えちゃうんですけど.
竹中
仲いいですよ.
小西
でもカップルではない.
竹中
はい.
小西
なるほど. あの,僕,ピチカート・ファイブでデビューする前に,確かサロン・ミュージックのレコード買ったことがあるんですよ.中古盤屋さんで.
竹中
何年の?
小西
最初に出たレコードだと思うんですけど.それが最初なのかどうかはっきりしないんですけど.
吉田
シングル?
小西
いや,そのシングルの..
竹中
入ったアルバム.
小西
そう,そのアルバム.ていうことはピチカート・ファイブよりも先に.
竹中
長いですね.
小西
長いですよね.解散とか全然考えたことが無いんですか?
竹中
ううん.だって始まり自体も「さあ,はじめるぞ」っていう感じじゃないし.だから,インターバルがあったりするんだけど,それも人が思うほど「休んでます」っていう気持ちじゃ自分たちではなかったりして.で,なんか,なんかの切っ掛けがあって腰を押されると,「じゃあ作ります」みたいな.で,その時の気分がそれに合致すればその盤になるぞ,みたいな.
小西
なるほど.じゃ,やりたいときにやっているので特に解散というふうには.
竹中
うん.
小西
ピチカートはね,いつ解散しようかみたいな.
竹中
ふふふ,仲悪いんだ.
小西
いや,仲悪いわけじゃないんだけど.だいたいやり尽くしたし.
竹中
ふーん,そうなの?
小西
ていうか,なんか「解散しないといけないかなぁ」って思ってて.解散するチャンスをね探しているんですけど.つい,解散できずに.縄跳びに入れない感じ.
竹中
それはでもある種,あるポイント,ポイントでおもしろかったりするからじゃないの.
小西
ああ,それは..その逆に返していいですか?
竹中
そうですね.うん,多分だから,「ああ,ダメだぁ」って思う感じの時でも,録音はじめるとポイント,ポイントのところで「おお,すごいぞぉ」みたいな感じが現れたりすると,それすごい調子でガァーって行っちゃったりとか.そういうのがポイント,ポイントであったりすると,解散する切っ掛け失うんじゃないですか.
小西
うーん,そう,なんか作りだすとね.「もうちょっとやろうかな」みたいな気持ちになりますよね.
竹中
考えてるとガァーって「違うかな」って.でもやりだすと「ありじゃん」みたいな,瞬間っていっぱいある.その連続かな.
吉田
そう,そのとおり.
小西
でもなんか,長く続けると,それはそれでいいこともちょっとありますよね.
竹中
うん,長く続けようと思って長く続けるんじゃなくて,その瞬間瞬間の「おもしろいぞ」ってのが,いつの間にかそれになってるって感じ.
吉田
あんまり長くやってるって意識,実はないんだよね.
小西
あ,本当に.
吉田
そうでもない?ピチカートでは.
竹中
でも,解散したいって.
吉田
あ,そうか.でも結構,時間的には結構.あっという間だと.
小西
そうなんですよ.なんかこう,一緒にはじめた人たちがどんどんいなくなっちゃって.
吉田
そういうの確かにあるかも.
小西
よくあの,小説家の晩年の日記とか読むと,そういう話ばっかり書いてあるじゃないですか.それに近い気持ちになってきたんで.でも,「そういえばサロン・ミュージックがいるな」と.
竹中
うふいふふ.
小西
今日からいきなり.
竹中
そうだ!
小西
サロン・ミュージックのお二人にも,「そういえばピチカート・ファイブがいるな」と思っていただければちょっといいかなと.
竹中
はい.
小西
今日はどんな感じで?
竹中
やあ,もうライブはねぇ,本当にやらないですよね,サロン・ミュージックって.
小西
そうですよね.
竹中
うん.一年ぐらい前に大阪で.それもやっぱりトラットリアのだったんだけど.その前,東京でやったのがもう一年半前.だから一年ぶりにライブなんですよ.
吉田
最近のライブのメンバー(朝倉みつひろ,ASH)でそろえました.
竹中
だからね,大変.
小西
なんかライブってやりすぎてもフレッシュな気持ち無くなっちゃう.
竹中
ライブ好きですか?
小西
わりと大好きなんですけどね.
竹中
立っちゃうとガァーっていっちゃうほうですよね.きっとね.
小西
そう.テンション上がっちゃうほうなんで.
竹中
なんか始まっちゃうとガァーって行って,終わった途端にもう「次やりたい」とか思うんですけど.でも,そのまえにやっぱり腰を押してくれる人がいなけりゃ,そこからもうワンステップ行く気分になれなかったりして.でも割りとね,最近はその気分がわりと,自分でも「行くぞ」って気分になりつつあって.なんか今回みたいなこんな切っ掛けはね,自分にはいいんですよ.
小西
なるほど.
竹中
「誰か,お尻を押してよ」みたいな.
小西
逆に,押された場合はすぐに行ける体制なんですか.
竹中
いや,いろんな状態があって,その気分と合致すれば,とんでもなく行っちゃいますけど.
小西
ふーん,いいですねぇ.
全員
(笑)
小西
なんか,テレビだから「これは言っておかなきゃ」みたいなことはないですか.
竹中
ううん.
小西
ないですか.でも,吉田さんもいろんな方のプロデュースとかしてるし.なんか僕たちバンドでライブやるときに,多分,共通の友人だと思うんですけどブラボー小松さんて人がドラム叩いてて,よくお二人の話は聞くんですよ.
吉田
なんか悪口言ってませんでした?
小西
いや全然!そんな.なんか「家がおもろい」って.やろうと思えば,曲出来たらすぐその場でレコーディングできちゃうみたいな.もうずっと,いつでも音楽できる暮らししてるのかなと思って.
吉田
うーん.
竹中
その状態にしようとは思っているんだけど.でも,ほら,やっぱり気分が乗ったとき乗ってないときってのが勿論あって.だから絶えず曲をいつも作り溜めてる,みたいな,そういうまじめな性格ではないから.だから自分で期日を作って,この日までにみたいに自分で作った日までにそのテンションに合致すれば.だから外のスタジオじゃなくて,自分たちのスタジオで「その場で録れるぞ」みたいな形態にはいつもしておきたいなとは思って.
小西
僕なんかダメなんですよ.絶対,スタジオ行って,帰ってきてみたいな.
竹中
あ,そうなんだ.そういう人もいるね.
吉田
あ,でも,サロン・ミュージックも自宅スタジオじゃないんですよ.
小西
あ,そうなんですか.
竹中
ちょっと離れたところにある.
吉田
別個にスタジオがある.じゃないと,やっぱりその同じような感じだと思う.家でなんかすべてが完結できちゃうなんて言うのは,あんまり健康的な感じじゃない.ずぅーとやっちゃいそうじゃない,なんか.私生活との区別もなくて.
小西
スタジオは一回入ると長いんですか?
吉田
人が思っているよりは短いんじゃないの,サロンは.
小西
そうですか.
竹中
というか,朝までやっちゃうとかそういうのはね,体力保たないのかな.分かんなくなっちゃうと,「もうこれは終わりー」みたいなものの方が,次の日,良かったりしますよね.根詰める,ガッーっていう行き方は,人がどこでガッーって行ってるんだろうって分かんないところで,ガッーって行ってるとこは在るんだろうけど.それは知らないうちに何時間か経ってるんだろうけど.でも,延べ数としては人が思うほどそんなにこねくり回していないし.
小西
僕も含めていろんな人が持ってるサロン・ミュージックに対する,あるイメージって言うか先入観というかね.たぶん人前にも出ないし,人前に出ない間ずーっとスタジオに行って何かやり続けてるんじゃないかって.
竹中
すっごい構築してるー,みたいな.
小西
そうそう.「毎日テープ継ぎ接ぎしてるのかなー」みたいなね.
竹中
ああ,そういうふうに思われてみてるかもしれないけれど.割りと気分とか何か「格好いいぜー」みたいな.
吉田
かなりラフだよね.
小西
ふーん.
竹中
そういうほうが重要かなぁって.
小西
じゃあ,ライブ,ひとつ楽しみにしてますので.
竹中
久しぶりなので.
小西
緊張します?
竹中
はい.
小西
かわいいですね.
全員
(笑)
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