ロックンロールは「反抗」の音楽だ！
「アンチ」な存在として立ち上がったとき初めて、輝きを放つ！
逆を言えば、「アンチ」じゃないロックンロールなんぞは鼻くそ同然！
既成概念の破壊
社会への反抗
大人との決別
欲求不満の爆発
その瞬間にしかロックンロールは存在しない。
これらの言葉がどれだけ古くさかろうがダサかろうがそれはもう曲げることのできない真実。
「ロケンロー！！！」
1955年にクリーブランドのDJアラン・フリードがラジオで「ロケンロー！！！」とたまらず叫んだ瞬間にロックンロールという概念がこの世に生まれた。その素晴らしい音楽が日本に伝わったのはそれから３年後の1958年。
第一回日劇ウエスタン・カーニバルで大ブレイクを果たす。ロカビリー三人男（平尾昌章、ミッキー・カーチス、山下敬二郎）というスターの登場で日本中に「ロカビリー旋風」が巻き起こった。いつの時代もそうだが新しいものに飛びつくのはティーンネイジャーで、それを咎めるのは大人たち。その抑制があるからこそ「アンチ」のパワーが生まれる。
「子供だましのモンキー・ビジネス」
そこには巨額な富が付きまとう。ロックンロールはいつの時代もファッションと結びつき、その存在感を明らかにしてゆく。全てのはじまりはストリート、そこで少年少女が創意工夫したものがメディアに取り上げられ、スタイルとして、ジャンルとして確立する。ティーンネイジャーはレコードだけに飽きたらず、ファッションをはじめとし、生活すべてをロックンロールなもので埋め尽くす。一回、その血が身体に入ったら最後、身体中を駆けめぐり、しばらくは身動きできない。
「DOn't trust over thirty!」
ミック・ジャガーは言った、そのミックももう50代半ば、ロックも確実に年を取っている。「大人たち」を信じないわけにはいかない、なぜなら自分自身が「over thirty」なんだから・・・上手く付き合っていくためにはいろいろなスタイルを探さなきゃならない・・・・・アラン・フリードの叫びから40余年、ロックンロールがスタンダードになり始めた今、「ロックンロール」的ないわゆる「ヤバイ」音楽は何なのか？ひょっとするとそれはもう「ロックンロール」の中にはないのかも知れない。ヒップホップ・スターやデジタル・ロック・スターの方が90年代のロッカーなのかも知れない。当時のミックやブライアンのテンションに近いのはむしろヤツラの方なのかも知れない。ハウスやテクノで踊り狂うコスプレ寸前のクラバーの方が90年代のモッズなのかも知れない。あの時代、間違いなくヒップな存在だった「ロックンロール」、大人たちの眉間に皺をよせさせた「ロックンロール」、聴いちゃいけなかった「ロックンロール」、付き合うんじゃありませんと言われ続けた「ロックンロール」、ヤツにもうパワーはないのか？
「ROCK WILL NEVER DIE!!!」
そんなことはない！ロックンロールはまだ「疾走」し続けている。
今、ここに集まった10バンドはロックンロールが若かった頃の「RAW(生の)」のパワー、いわゆる「初期衝動」ってヤツを持続し続けている。常にアドレナリン爆裂！彼らが他のバンド（ロックンロール・バンドと呼ばれているバンド）と確実に違うのはその「疾走感」！ロックンロールに考える暇なんてない！気が付いたときにはアクセル全開！それが「ロックンロール」。彼らはそれが「ロックンロール」だということを知っている。「確信」してるんだ！もう突っ走るしかないってことを。ティーンは迷ってるヤツのステージなんて見たくはないのさ！突き抜けろ！それをヤツラは教えてくれる。
これはもうほとんど宗教！
「ロックンロール教」と言っていいくらいの「確信」だ！
ここにある17曲を聴けば、世の中にはびこる「ロック」と言われているものが全然「ロック」じゃないってことに気づくだろう。
この17曲で全世界を埋め尽くしたい、オレはそのくらいの気持ちなんだ。
「ロック」を知らずに死ぬな！
「ロック」を勘違いしたまま死ぬもんじゃない！
全世界のティーンネイジャーと「ロック」を勘違いしたままの大人たちに捧げます！
我が「FACTORY」のダイナマイト・ディレクターYOU-DIE!!!
プロデュースによる優れ者の一枚「アトミック番長」！
「セックス・ドラッグ・ロックンロールはもう古い！
アニメ・特撮・ロケンローの時代さ！
ジャンプを決めて首をシェイキン！
俺たちゃアクション至上主義！」
関東地区の番長バンドがアトムの元に総結集！
怒濤の１７曲！
アトミック・パンチが炸裂するぜ！
嵐のロッケンロール！
アトミック・キックに気を付けな！
相当カッチィイイ俺たちがキミのアトミック・ハートにチェック・イン！
ロックにヨ・ロ・シ・クゥ！
1998/09/25 YOU-DIE!!!