光一 | というわけで,いつもはこのコーナーは一人ずつやっていたわけですけども,今
回はちょっと二人で.ということは,三人でですね,三人でいろいろ討論しようかと.
|
剛 | そうですね.
|
光一 | 話してみようと.
|
剛 | 果たしてこの三人が少年隊になれるかなれないか.それもちょっとじっくり話し
てみたいです.
|
光一 | 誰がヒガシを取り合うか.
|
剛 | っていうところでね.
|
光一 | だから,そういうのはこのコーナーではいらんねんな.
|
剛 | お笑いはいらんって言われたんですけど.
|
光一 | まあ,本日は安室さんですけども,僕らを見ていると必ず笑っている方という印
象が僕はあるんですよ.
|
剛 | そうなんですよね.本当にね.
|
光一 | どうですか?剛さんから見て.
|
剛 | いや,僕もなんか.
|
光一 | おまえは絶対に安室さんの目を見て話せないでしょ.
|
剛 | いや,話せるけど.君に較べたら僕のが笑われてる回数多いと思うよね.
|
光一 | あの,なんで笑ってらっしゃるんでしょう?
|
安室 | わからない.
|
光一 | どっちが変なんですか?
|
安室 | どっちも変.
|
剛 | おいおい,どっちも変だってよ.僕らのことはどういう印象で脳の中に?
|
光一 | 僕らはね,けっこう安室さんて,本当に気取ってらっしゃらない方というイメー
ジありますけど,安室さんから見て僕らどういうふうに思ってらっしゃってます?
|
安室 | わかんない.
|
剛 | わかんないって.
|
光一 | 何とも思ってないっていうことですか?
|
安室 | いつもSAMさんと二人でテレビに出てらっしゃる番組は見てます.「すごいね,
こ
の二人は」っていつも.「素敵だね」って.
|
光一 | それはね,以前ちょっとお伺いしたことがありますね.
|
安室 | 本当に.
|
光一 | それが意外で.何がすごいです?何もすごくないですけどね.
|
安室 | いや,おしゃべりも上手だし,歌も上手だし.
|
光一 | いやいや.そんなこと言うたらすごいじゃないですか,安室さんだって.
|
安室 | なんでですか?
|
剛 | もう天然ですもん.
|
安室 | 天然じゃないです.
|
剛 | いや,もうボケ殺しですよね.
|
光一 | 天然ですか?
|
安室 | いいえ.
|
光一 | 違います?
|
安室 | はい.
|
光一 | 自分は天然じゃない?
|
安室 | はい.どっちかっていうと突っ込みのほう.
|
剛 | 突っ込みのほう?
|
光一 | そうかな?
|
安室 | どっちかっていうと.
|
剛 | なんかボケっぽい印象ありますけどね.
|
光一 | まああの,安室さんはお仕事し始めたのはだいたい何歳ぐらい?
|
安室 | 14歳.
|
光一 | 14歳.東京出てきたのはもうちょっと後ですか?14歳でもう出てました?
|
安室 | はい.
|
光一 | やっぱり14歳ぐらいの小さい時から東京出てくるわけじゃないですか.僕らも言
ってみればそうですよ.そのへんはいろいろ考え方とか共通点あるのかなって思います
けども.どうでしょうね?小さい頃から人気者になって,人目も気にしなければならな
い,友達もね,どっちかっていうと減りませんでした?
|
安室 | 減りますね.
|
光一 | ですよね.
|
安室 | 本当に話すお友達っていうのは.
|
光一 | そういうのはどうでした?自分が仕事してるがゆえにそうやって失うものがある
っ
ていうのは.
|
安室 | なんかちょっとショックでしたよね.もっともっと悩み事だったりとか「聞いて
欲しいのにな」っていうお友達がどんどんいなくなっちゃったりとか.そういうのはす
ごくなんか.誰に相談したらいいんだろうって.
|
光一 | そういうのを悩んだ時期っていうのは?
|
安室 | ありましたね.だから誰にも言えず一人で抱え込んでたりとか.あとメンバーに
も言えなかったりとか.
|
光一 | スーパーモンキーズとしてやってらっしゃった時に.
|
安室 | メンバー以外のお友達に相談したいなっていう時は,やっぱり辛かったですよね
,すごい.
|
光一 | メンバーに相談はしたわけですか?
|
安室 | もちろんする時もあるし,しない時も.グループでやってる時ももちろんあった
んですけど,ダブって一人の仕事もやってた時があったので,その時はまだ一緒に暮ら
してて,でも誰にも言えなかったりって
いうのはありましたけど.
|
光一 | おまえそのへんどうよ?
|
剛 | 僕はあんまり.言うほど人に相談することは少ないですからね.相談をされるほ
うが多いんですけど.
|
安室 | なんかそんな感じですよね,きっとね.
|
剛 | なんかね,前も話しましたけど,喋ってるとお爺ちゃんみたいなんですって.そ
れで落ち着くからっていろいろね.
|
光一 | 俺,どっちもねえな.
|
剛 | ちょっとそれは寂しいんちゃうか?
|
安室 | 寂しいですね.
|
剛 | まあまあね,そんな時はだから僕の電話にね,電話してきてくれたら.
|
光一 | いやいや,それは.
|
安室 | でもグループっていいですよね.
|
剛 | 二人やからあんまりね,交流はないですよ,プライベートでは.
|
光一 | 二人って言うのはなかなかまた.
|
安室 | でも,ライヴとか何かを二人でやり遂げた時って,うれしさって二人とも同じく
らいわかち合えてるから,なんかすごい素敵だなって思うんですけど.
|
光一 | でもね,僕らって「終わったね!」とかないんですよ.
|
剛 | ないですよね.
|
安室 | ないんですか?
|
剛 | 始まる前とかも.
|
光一 | 始まる前に「いくゼ!」とかもぜんぜんないんですよ.「あれ?剛もうスタンバイ
してんのか」って.
|
剛 | 僕は短期集中なんですよ.だからこのバラエティとかもスタジオ入って,自分が
やるべきことをやったら,もうすぐ帰るほうなんですよ.
|
光一 | 消えるの早いですよ.
|
剛 | 早くね,部屋に帰りたいんですよ.
|
安室 | どうして?
|
剛 | なんか落ち着きたいっていうか.本当ね,外が苦手なんで,すぐ帰りたくなるん
ですけどね.
|
光一 | 今そのね,失うもの,まず友達ってありましたけど,それは僕らも一緒でね.あ
と逆にぜんぜんいなくなるわけじゃないと思うんですけど,普通の仕事してない同世代
の友達はいました?
|
安室 | あんまりいないですね.
|
光一 | 接点もなかったですか?
|
安室 | ないですね.東京に来た時に高校にでも通ってればきっといたんでしょうけど,
高校も行かなかったんで.
|
光一 | 中学校ぐらいから自分は仕事をるぞっていう意識はあったんですよね.
|
安室 | そうですね,もうそればっかりで.
|
剛 | 空手をやってらっしゃる時から.
|
安室 | そうですね.
|
剛 | 空手やってらっしゃったんですよね.
|
光一 | 知ってますよ.
|
剛 | それを僕はちっちゃい頃,奈良で見てましたよ.砂浜でみんなでハッハッて.
|
安室 | 恥ずかしい.
|
剛 | 高田純司さんが行ってて,純司ダンスをやってたんですよ.それを見ながら「空
手をやる女の子たち」っていうのを,そういうので.
|
安室 | あったあった,そうそう.
|
光一 | 俺も記憶あるけど.だからそうやって仕事をしてっていうことは,やっぱり同世
代とのギャップっていうのは非常にあると思うんですよ.僕はそうだったんですよ.あ
の,中学の時は仕事してましたから,学校行っても.
|
剛 | 話が合わへんな.
|
光一 | そう,合わないんですよ.
|
安室 | それはありますね.きっと周りの人たちも大人の人たちばっかりだから.
|
光一 | そうそう,大人の人と関わって一緒にお仕事をしないといけない場所じゃないで
すか.
|
安室 | それはありますね.
|
光一 | なんか俺は入ってないけど,友達同士でケンカしてる時とか,「なんでそんなく
だらんことでこいつらはケンカしてんのやろか?」という.
|
剛 | あるなあ.
|
安室 | ね,それは.
|
光一 | だから,端から見ればちょっと嫌な子供になってたかもしれないですけど.
|
安室 | うん,それはちょっと気取ってるっぽいのはあるかもしれないけど.
|
光一 | でもやっぱりそれはそうなっちゃいますよね.
|
安室 | なりますよね.それは言えてるかもしれない.
|
剛 | 遅くまで仕事しててね,次の日の朝学校行ってね,教室入ったら「おまえ何メン
チ切っとんじゃ?こら!!」みたいなケンカが始まってもね,疲れるじゃない.
|
光一 | 疲れるわよ.
|
剛 | だからボーッとしてるでしょ.
|
光一 | 「おまえ,アッくんのサインもらってきてや」.
|
剛 | 「いや,それはちょっともらえません」って.
|
光一 | 言われますからね.
|
剛 | トイレ呼ばれたりしますからね.
|
安室 | 大変ですね.
|
光一 | そういうのなかったですか?
|
安室 | ないです.
|
剛 | ないですか?
|
安室 | ないですね.
|
剛 | そういうのは友達がカバーしてくれて.
|
安室 | 良かったですね.
|
剛 | 高校の時にアメフト部に友達多かったんですよ.教室の前に男とかたまるんです
よ.で,飯食ってても落ち着かへんから,「なんやねん?」って行くと「お,剛や剛や
」みたいな感じになるんですよ.で,ちょっと面倒臭いからってアメフト部のとこ行っ
て「ちょっと追っ払ってもらっていい?」っていって.アメフト部がだいたい20人ぐら
い教室の前に並ぶとみんな帰ってくんですよ.
|
安室 | 強そうですよね.
|
剛 | そんなふうにして助けられながらみたいな.普通の男の子の時間と,あとはこう
いう仕事の時間ととっていうのをうまくとってて.
|
安室 | 難しいですよね,そういうのってちょっと.
|
剛 | 高校卒業してそれがなくなっちゃったんで.
|
安室 | 寂しいですね.
|
剛 | 安室さんって,僕はすごい年上
の人やと思ってたんですよ.すごい落ち着いてるから.
|
光一 | 学年的に僕の一個上ですね.
|
安室 | そうなんですね.
|
剛 | メチャクチャ上の人かと思ってたんですよね.
|
光一 | うん,思ってたな.
|
剛 | 年聞いた時に「近いんや」って.
|
安室 | 近いんですよね.え?オバさんっていうこと?
|
剛 | いや,オバさんじゃないです.
|
安室 | 老けてるとかそういうこと?
|
光一 | まあ,要するに老けてるっていうことですよ.
|
安室 | でも,オジさん?
|
剛 | 僕はそう言われても仕方ないですよね.
|
安室 | でも本当に落ち着いてますよね.
|
剛 | 落ち着いてるのかな?
|
安室 | 落ち着いてる.
|
剛 | というか,例えばそのへんがボンッと爆発しても,「ああ」ってちょっとびっく
りするけど,さほど.
|
安室 | びっくりするでしょ?普通.
|
剛 | そのびっくりするカロリーがもったいないっていうか.
|
光一 | いや,びっくりしようよ.
|
安室 | いつもこうなんですか?興奮とか感激とかは?
|
剛 | それはライヴの時とか,あとはギター弾いてる時とかは,ちょっと違う自分が出
てくるんですけど.あのね,最初は奈良に住んでて,すごい平和なんですね,奈良って
.時間が襲いんですよ.東京に来ると時間が一気に速くなって.
|
安室 | 速いですよね.でも,たまには弾けないとね.
|
剛 | 弾ける時は弾けますけどね.
|
安室 | 弾ける時はどうなっちゃうんですか?
|
剛 | 誰も止められないですね.
|
光一 | 逆に安室さんが弾けてるの想像つかないですけどね.
|
安室 | メチャクチャ毎日弾けてます.
|
光一 | またあ.例えばどういうことで弾けてます?
|
安室 | 移動の車の中.
|
剛 | それは寝たほうがいいですよ.
|
光一 | どう弾けるんですか?
|
安室 | なんか気が付くと一人でいろいろペラペラ喋っちゃったりとか,一人で歌っては
しゃいじゃったりとか.
|
剛 | あ.歌は.
光一 っていうと,人に見られているとこよりも,一人でいる時のほうが弾けてるん
で
すね.
|
安室 | そうですね.楽屋とか.
|
光一 | 一人で弾けてるんですか?
|
安室 | なんか一人でテンション高い時がありますね.
|
光一 | それもまた不思議ですね.
|
剛 | 弾けにくいですよね.車で歌をうたうのはわかりますけど.車では自分の歌を?
|
安室 | ライヴの時はそうだし.
|
剛 | ライヴの時は自分の曲.ライヴか終われば?
|
安室 | 最近,B'zの方がすごい好きで.前にベスト盤を二つだしたじゃないですか.そ
れ
を二つとも買って,車の中でガンガンにかけて.
|
剛 | おまえは何かけてるの?
|
光一 | 移動の車?
|
剛 | なんかオーケストラかなんかかけてる?
|
安室 | すごい.王子様だ.
|
光一 | そうそう.
|
安室 | お二人とも自分で運転なさるんですか?
|
光一 | いやね仕事場はぜんぜん事務所の車で.
|
剛 | プライベートは自分の車で.
|
光一 | だから仕事の移動は僕ね,曲かけない.
|
剛 | 寝てるよな?
|
光一 | 絶対寝る.
|
安室 | マネージャーさんとか,お話したりとかしないんですか?
|
光一 | しない.
|
安室 | しないんだ.
|
剛 | 俺,けっこう普通に喋りながら来る時と,寝ながら行く時と,あとはそれこそ大
熱唱してる時と.マネージャーはかなり迷惑そうな顔してますけどね.でも車の中で歌
うのって気持ちいいですよね.
|
安室 | 気持ちいい.あとお風呂場と.
|
剛 | お風呂場?
|
安室 | 歌わない?
|
剛 | 歌わないなあ.
|
光一 | 何を歌います?
|
安室 | 自分の曲とか.
|
光一 | 自分の曲歌うんですか?
|
安室 | 歌いますよ.
|
剛 | 自分の曲を大熱唱するのって,仕事以外にないですよね.
|
安室 | 歌いましょうよ,もっと.
|
剛 | いや,もう疲れますもん.
|
光一 | カラオケでも自分の歌うたいます?
|
安室 | もちろん.
|
剛 | それはえらいですよ.
|
安室 | なんでですか?歌いたくなっちゃいません?
|
剛 | ならないですよね.
|
光一 | ならない.
|
剛 | もうKinKi Kidsメドレーとか入れられたら,ほんま嫌ですもん.
|
光一 | ヘコみますもん.
|
安室 | うそ?歌っちゃう.
|
光一 | 安室奈美恵メドレー.
|
安室 | そう,ちょっと酔っ払っちゃってる時とか.
|
剛 | いや,酔っ払ってたりとかすると多分楽しいと思うけど,シラフでメドレー入れ
られても歌えないですよね.
|
安室 | あら?
|
光一 | やっぱり歌ってる時は幸せですか?
|
安室 | うん,楽しい.
|
光一 | 自分の性にはいちばん歌が合ってると?
|
安室 | うん.と思いますね.
|
剛 | でも踊りも本当にうまいですよね.
|
安室 | 下手です.
|
剛 | いやいや.
|
安室 | いやいや.
|
剛 | だって,僕らが踊りを始めた頃,安室さんはずっと踊ってはって,「うまいなあ
」って言ってましたよね.
|
光一 | あれですよ,すごい覚えてますよ.「ポップジャム」ですよね,あれで踊ってて
. |
安室 | そうですよね.
|
光一 | ♪キンコンカンコン〜あ,踊ってる踊ってるって.
|
剛 | すごい眠そうな顔して打ち合わせしてはったの覚えてるんですよ.
|
安室 | そう,いつもね,「眠いんですか?」って聞かれるんですけど,ぜんぜん眠くな
い
んですよ.
|
剛 | すごい疲れてはんねんなって思って.
|
安室 | いつも眠そうな顔してるみたいで.でもそれが私なんです.
|
剛 | 大丈夫ですよ,眠そうでも.
|
安室 | ちゃんと起きてます.ぜんぜん眠くない.
|
剛 | なんかホワッとしたイメージがありますね.
|
安室 | ありますか?
|
剛 | 弾けてるとか聞くと,けっこうね,ギャップあるというか.
|
安室 | そうですか?
|
光一 | 歌以外で楽しい時って何ですか?
|
剛 | 最近凝ってるものって.
|
安室 | あ,ゲームボーイ.
|
剛 | また範囲狭いですね.
|
安室 | 狭い?テトリスずっと.
|
剛 | もうテレビにして範囲広いゲームいっぱいあるじゃないですか.
|
安室 | 去年,野球チームを作ったんですよ,うちのスタッフの周りのみんなで.
|
光一 | 野球やるんですか?
|
剛 | ポジションはどこなんですか?
|
安室 | 監督.
|
剛 | おっと.
|
光一 | 監督?
|
剛 | またなかなか来ない監督なんじゃないですか?
|
安室 | 監督で.でも皆さん忙しい方たちなんで,ヘアメイクさんとかカメラマンさんと
かなので,なかなか集まらないんで,まだ一回も試合してない.
|
剛 | ダメですね.
|
光一 | 意味ないですよ.
|
安室 | ユニフォームも作ったんですよ,ちゃんと.でもまだ一回も.
|
剛 | 俺もいちおうレコード会社の野球チームのユニフォームあるんですけど,一回も
袖通してないですよ.
|
光一 | 僕は何回も.
|
安室 | やりたいんですけど.
|
剛 | 一回練習やったやんか.
|
光一 | 一時期,週1ぺんペースでやってたもん.
|
剛 | オッさんですよね.
|
安室 | 運動とか好きですか?
|
光一 | 好きですよ,僕.
|
剛 | 俺は大嫌いですね.
|
安室 | 嫌いなの?
|
光一 | 運動好きですか?
|
安室 | 嫌いです.
|
剛 | 好きそうな振りやったけどね.
|
安室 | ぜんぜん運動音痴なんです.球技は丸っきりダメなんですよ.
|
剛 | 踊りはでも好きですよね?
|
安室 | 好きなんですけど,もう丸っきり.泳げないし.
|
光一 | 基本的に運動神経ない?
|
安室 | ない.
|
剛 | 絶対ありますって.
|
光一 | でも,踊ってるの見たらそんなことないですよ.
|
安室 | 別だと思います,私.
|
剛 | ボクシングとかやったらけっこういいとこ行くんちゃいます?
|
安室 | それは言えてるかも.得意かも.
|
剛 | 動態視力とか,反射神経とか.
|
安室 | でも球技とかぜんぜんダメなんです.
|
剛 | ゲートボールとかでいいじゃないですか.
|
安室 | ダメだと思う.
|
剛 | けっこう地味で面白い.
|
剛 | ビリヤードとかやったら合うな.
|
安室 | ビリヤード一時期ハマりましたね.
|
光一 | 似合いそうですよね.
|
安室 | でもぜんぜん下手ですけど.
|
光一 | いや,もう下手でも何でもいいんですよ,形だけやってればすごい似合いますも
ん.それだけでカッコええですもん.
|
剛 | 流行りをどんどんどんどん広めた方ですからね.
|
安室 | いやいや.
|
光一 | 最後にですね,話はまたちょっと前後しますけど,やっぱり見られる仕事じゃな
いですか.人の目が怖いって思ったことあります?
|
安室 | ないですね,あんまり.怖いのはあんまりないですね.
|
光一 | じゃあ,「見て!見て!」というわけじゃないですよね?
|
安室 | ウザい時はありますよね.
|
剛 | まあ確かにね.
|
光一 | そらそうや.
|
剛 | プライベートで出てるのにみんなじっと団体とかで見られると,ちょっと放っと
いてくれよって思う気持ちはありますよね.
|
光一 | もちろんそらそうやわ.誰しもそうです.
|
安室 | お買い物の時とか,家族でいる時とか.
|
光一 | だってさ,小さい頃も買い物行けなかったでしょ.
|
安室 | いや,けっこう行ってましたね,メンバーと一緒に.
|
剛 | 今はけっこう普通に行くんじゃないですか?
|
安室 | 今のほうがダメですね.
|
剛 | もっとオーラを消すんですよ.
|
安室 | どうやって?でもいつも消してますよ,ないし.
|
剛 | もう老人になりきるというか.僕,本当に普通に代官山とか行くんですよ.で,
だいたい女の子は気付かないんですよ.で,男のほうが気付くんですよ.「あ,剛だ,
剛だ.握手して下さいよ」って.それで普通に「あ,どうも」「頑張って下さい」「あ
りがとうございます,頑張ります」ぐらいで終わりますよ.なんかやる気ない感じで歩
いてると.
|
安室 | でも,歌番組とか,普通にお買い物行く時とかって,もうずっと眉間にシワ寄せ
たり,「考え事を今してるんだぞ」っていうオーラは出しますね.話しかけづらい感じ
に.
|
光一 | ありますね.
|
剛 | 面倒臭い時は電話してればいいですよ.
|
光一 | それってさ,なんかいつのまにか身に付けてませんでした?
|
安室 | なんかグループの時はメンバーもいるし,普通に喋ってるんですけど,一人にな
った時って,すごい寂しかったんですよ.だから,話しかけられてもどうやって話しか
けていいかわかんないし,何を話していいかわかんなかったから,それだったら話しか
けてくれるなって感じで,すごい考え事してるんだっていう.
|
光一 | それは非常にわかりますね.
|
安室 | そういうのはありますけど.
|
光一 | 俺なんかも絶対話しかけられないってふうによく言われたことありますよ.
|
剛 | うん,君は話しかけづらいと思うわ.なんか,三軒茶屋とか似合わないでしょ.
三宿とか.たぶん,白金とかなんですよ.
|
安室 | 白金なんだ.そんな感じだ.
|
剛 | 白金歩いてたらたぶん,マダムが「あら,光一くんじゃない」っていうようなト
ークはあると思うけど,おまえが代官山とか歩いてたり,中目黒とか歩いてても.
|
光一 | 行かないね.
|
剛 | ちょっと「どう話しかけようか」みたいな雰囲気にはなると思うな.
|
光一 | それは僕も一緒ですね.出しますね,話しかけるなオーラ.
|
安室 | SAMさんとはもう絶対に買い物行きたくない.
|
剛 | なんでですか?
|
安室 | 二人いると絶対にバレるんですよ.
|
剛 | 大きいですもんね.
|
安室 | 私がいくら帽子とかサングラスとかかけてても.
|
剛 | バレないいいポイント教えますよ.いちばん簡単なのが,「あ,ちょっとマズい
な」と思う時に,ちゃん 下向いて鼻をかいたりとかする振りとか.
|
安室 | しますね.
|
剛 | 案外それを繰り返すと,普通に人波の中をいけるんですけど.最悪ヤバいってい
う時は,ちょっとこいう感じで.
|
光一 | アゴを出すんですって.
|
安室 | でもバレた時にカッコ悪いですよね.
|
剛 | カッコ悪いですよ.これはフミヤさんも言ってましたけど,微妙にちょっとアゴ
出しとくと,あんまりわかんないんですって.
|
光一 | 「すごい似てる人だね」って.
|
剛 | 似てるけど,違うよなって.それでまたイメージにないメガネかけてみたり.あ
と,異様に鼻だけごっつい広げたり.この微妙な何センチとか何ミリの世界で顔って変
わるじゃないですか.
|
安室 | 微妙だ.「あれ?でも」って.
|
剛 | 本当わかんないですよ.
|
安室 | うそ,わかるよ,絶対.わかるわかる.
|
剛 | 女の子はわかんないんですよ.男は気付くんですよ.男はバレますよ,何してて
もたいがい.
|
安室 | そうですよね.
|
剛 | 女の子ってあんまりね,見ぃひんのかもしれないですけど,どんどん通り抜けす
るんですけどね.
|
光一 | でも,これは不思議なのがね,やっぱり安室さんの真似をする人は,すごい世の
中にたくさんいると思うんですけど,例えば髪の毛とか.でも例えばその中に混じって
みても,後ろ姿でも絶対に安室さんはわかりますよ.
|
安室 | わかんないよ.
|
光一 | 絶っ対わかる.やっぱり違うもん.
|
安室 | わかんない.
|
光一 | 絶対わかりますて.
|
剛 | オーラと,普通の人より細いってありますよね.
|
安室 | ないない.
|
光一 | いや,絶対わかります.
|
剛 | タレントさんの細さってあるじゃないですか.一般の人の細いと,タレントさん
の細いってやっぱり違うから.
|
光一 | 細いっていうかね.
|
剛 | モデルやってる人とかでも「あの人モデルやってるのかな?」って男の子でも女
の
子でも,普通にカフェに入っててもわかるじゃないですか.たぶんそんな感じですよ.
|
光一 | カフェって?
|
剛 | オープンカフェとか.
|
光一 | 絶対わかりますよ.
|
安室 | そうですか?
|
剛 | 僕はけっこうバレないですけど.もうちょっとだからオバさんぽく,ちょっとが
に股とか怒り肩ぐらいな感じで.
|
安室 | ガヅガツガツって,こんな感じだ.恥ずかしい.
|
剛 | でも,ぜひ光一くんとかにもね,外に出てもらいたいもんですよ.
|
安室 | 外でないんですか?ぜんぜん.
|
光一 | 出ませんね.
|
安室 | 出ないの?
|
光一 | ほとんど出ないですね.
|
剛 | 出たほうがいいよ.そのうちに苔はえるよ.
|
光一 | 出ても一人で車の中とか.
|
剛 | まあじゃあ,一回ね,企画で買い物行きましょうか.
|
安室 | 行きましょうよ.買い物したい.
|
光一 | それもすごいけどね.絵的にすごい変な絵だね.
|
剛 | まず,いろんな地名を上げて,どこがいちばん似合うか似合わないかとか.そう
いうの判断しながら.で,僕らが安室さんをコーディネイトして.
|
安室 | やだやだ.
|
光一 | えらいことになるから,断ったほうがいいですよ.
|
剛 | 山城新伍みたいなサングラスとかね,かけていただきたい.
|
光一 | やめたほうがいいですよ.お互いにどうすればバレないかっていう.
|
安室 | 変装でね.
|
剛 | あ,変装ごっこしましょうか.
|
安室 | どこまでバレないか.
|
剛 | 何メートル歩けるかみたいなね.
|
安室 | そうですね.
|
光一 | それもいいかもしれませんね.
|
剛 | いつかもしお時間あったらね,ぜひそんなん出来たら面白いですね.
|
安室 | ぜひ.
|
光一 | というわけで.
|
剛 | ありがとうございました.
|
安室 | ありがとうございました.
|