ONE hour Sense
home
#607 指揮者 佐々木新平 2022年9月18日 訪れたのは、客船が行き交う横浜の港

世界の巨匠たちから薫陶を受け、ヨーロッパでも実力を認められる、今、注目の指揮者。
東京フィルハーモニーをはじめ、国内外問わず、
年間およそ100回のオーケストラ公演でタクトを振る、彼の1Hセンスとは?

佐々木さん
「時間ができたら横浜の大さん橋に行くことが多いですね。
すごくハードな仕事が続いて、心に余裕がなくなってきた時に行くことが多いと思いますね。
自分自身をさらけ出さないといけない仕事ですので。」

訪れたのは、客船が行き交う横浜の港。

佐々木さん
「ふるさと秋田のすぐ海があるような港の近くに生まれ育ったので、すごく落ち着くんですよね。
楽譜っていうのはもう決まっていて、自分にそれがどのくらい介入できるかっていうと、意外と少ないんですよね。
何か我を出そうと思って、こんな音楽ができるんだぞ、すごいんだぞっていうことを見せようと思えば思うほど、
その音楽から離れてしまったり、オーケストラと離れたりしてしまうので、
どこか自分を落ち着かせる、心を平穏にするからこそ作曲家の狂気ですとか悲しみだったり、喜びだったりっていうのがちゃんと理解することができると思うし。」

佐々木さんの特別な一時間。
それは、海風に包まれ、しなやかに音楽と向き合うひととき。

Backnumber
PAGETOP