2017.11.23 Thu. Update
- ヒズミさんのビジュアル、とても素敵ですね。
- ありがとうございます!
- 反響も大きかったですが、ご自身もそういう実感はありますか?
- 反響、ありましたか?「前髪、切ったの?」というのはよく聞かれました(笑)。
- ビジュアルもそうですが、
口いっぱいに頬張って食べているシーンも可愛いです。
- 結構、頑張って食べているんですけど(笑)。何かを食べるシーン、多いんですよね。
- ヒズミというキャラクターを作り上げるにあたって、
どういうところが出発点だったんですか?
- 最初はとても曖昧な感じで、いろいろな映画の写真を参考に見せて頂きました。でも、あまりキッチリと決まってはいなかったんです。「ハッカーでボーイッシュで」くらいで…。だから衣装合わせのとき、西谷弘監督たちからも「こんなに設定決まってなくてゴメンね」って言われました(笑)。ただ、私も漫画やアニメなどで、ハッカーでボーイッシュで、みたいなキャラクターは見たことがあったので、取り敢えずそれを基にしてイメージを考えてみたんです。だから、最初はクールなイメージだったんですけど、監督の演出を受けていくうちに、ちょっと子どもっぽいというか、無邪気さが足されていって、いまの形になった感じです。
- 弓神(浅野忠信)さんといるときは、無邪気な感じが出ていますね。
- 弓神さんにしか笑わないようにしていますね。
- ヒズミさんはしゃべらないですけど、
表情や動きだけで感情が伝わってきます。
セリフがない分、そういう部分での難しさもあったのでは?
- 最初は難しさよりも不安の方が感じましたが、浅野さんがちゃんと受け止めてくださるので今はとても安心感があります。
- それにしても、レギュラー陣が少ないこのドラマにあって、
山本さんは浅野さん以外とはほとんど絡んでいないですね。
- 寂しいです(笑)。今日の撮影も、みなさんと入れ違いになっていますし。ゲスト出演された方の中に以前共演したことがあって仲の良い方が多かったりするんですけど、1回も会えずに終わってしまいました。
- 浅野さんと実際にお芝居をされてみての印象は?
- お会いする前は、厳しい方みたいな勝手なイメージを持っていたんですけど、全然違っていました。いい意味で適当というか、緩い感じというか、みんなが緊張しないでお芝居できる空間を作ってくださる方ですね。普段から、弓神さんのようにも見えます(笑)。
- 撮影の合間などはどういうお話をされたりするんですか?
- 本当に他愛もない話ばかりですけど…。お互いに何も話さなくても楽にいられる空気感な気がします。ヒズミがしゃべらない設定ということもあるのかもしれませんが…。この前は、近所のモンゴル料理屋さんに浅野さんが来たという情報を入手したので、「浅野さんも行ったんですか?」みたいな話をしました。「ラム肉、苦手です」とか(笑)。いつもそんな感じですね。
- お芝居の話はしないんですね?
- 一度、「浅野さんは普段緊張とかされるんですか?」ってうかがったんです。そうしたら、「大人になってから段々緊張するようになってきた」っておっしゃっていて。私もそうなので、ちょっと安心しました(笑)。私も、主演のお話をいただいたりするようになってから、責任感を感じるようになってきたんです。あと、スタッフさんたちの顔が見えるようになってからですね。スタッフのみなさんがいるからこの仕事ができている、ということを感じ始めてから、急に緊張するようになったんです。多分最初は、自分のことで精一杯だったので、周りを見る余裕もなかったんだと思うんです。これは、一生付き合わなきゃいけないことなんでしょうね(笑)。
- いくつになっても緊張する、
とおっしゃっている役者さんも多いですかね。
- 先輩たちが緊張している姿を見ていると、ちょっと安心します。本当に、手が震えるくらい緊張している方もいらっしゃって、手元の寄りとかでも震えが止まらなかったりする場面も見てきたので、「ああ、やっぱり緊張するんだ…」って逆に安心したりして(笑)。
- 5話でヒズミさんの過去らしきものが垣間見えましたが、
その後は何も描かれていません。ヒズミさんを心配する
視聴者のみなさんの声もたくさん届いているのですが…。
- じらしますよね(笑)。私も、もうちょっと何かあるのかと思ったんですけど…。
- この先、ヒズミさんにどういう展開が
待ち受けているのかご存知ですか?
- 少しは聞いていますが、最後はどうなるのかまだ知らないんです。今後、ヒズミを待ち受けている展開に対してどうやって演じていこうか考えているんですけど、もう不安しかないです(笑)。あまりにもしゃべらなさ過ぎたんで、「私、しゃべれるのかな?」という感じです(笑)。これからですね、緊張するのは。クランクインのときも緊張しましたが、また新しい役を演じるような気持ちになります。きっと、失っている記憶を取り戻したりするんでしょうし。いまは何も覚えていない、ということは、多分、人格も若干違うと思うんです。見てくれている方たちをがっかりさせないように、監督と相談しながら演じていきたいです。
- 西谷監督の演出に関してはどういう印象をお持ちですか?
- とても分かり易いです。あと、褒めてくださるので、安心します。肩をポンっと叩いて、「良かったよ、今日!」っていってくださる優しい方です(笑)。キャラクターひとりひとりのことを、キチンと考えてくださっているんですよね。台本では弓神さんのことが描かれているんですけど、「じゃあこのときヒズミは何をしているのか」ということまで考えてくださっているので、本当に凄いなと思いました。
- 最後に、ドラマを応援してくれているヒズミファンのみなさんに向けて、
メッセージをお願いします。
- ファンと聞くと、プレッシャーになるんですけど(笑)。でも、みなさんのご期待に応えらえるように、心を込めて、ヒズミの過去と向き合っていきたいと思っています。この先、どうなるのかわからないので、私も不安でいっぱいですが、優しく見守っていただけたら嬉しいです!