お天気裏話


第112回 新月と月食の違いは?

今回は、インターネットで頂いた質問にお答えしたいと思います。

「新月と月食の違いは?」(男性・大学生)
月食は、月が地球の陰の中に入ることで、新月の反対の満月の時に起こります。新月は、太陽に照らされている月の裏面を見ている状態です。太陽と月と地球の位置関係も異なり、月食(満月も同じ)は太陽ー地球ー月と並びますが、新月は太陽ー月ー地球と並びます。

「日照時間が長い夏至の頃よりも8月の方が暑いというタイムラグはなぜ?」(男性・会社員)

東京      日照時間    最高気温平年値
5月 2日   13時間40分  21.3度
6月21日夏至 14時間35分  25.5度
8月10日   13時間40分  31.5度

上記のように日照時間が最も長い6月21日よりも8月10日頃の方が気温が高く、同じ日照時間の5月2日と比べると10度も差がある。この原因は、日照時間が最も長い頃に梅雨があるのが大きいが、「放射」という観点も重要です。1日の中でも太陽の日差しが最も強い12時頃よりも14時過ぎの方が暑い(最高気温が出る)というのと同じで、空気が暖まるのに時間がかかる。「放射」には、太陽から受けるエネルギー(太陽放射)と地球大気から宇宙空間に出ていくエネルギー(地球放射)があり、その収支バランスによって灼熱にも極寒にもならず安定しています。太陽放射のピークが夏至の頃に対して、地球放射のピークが8月以降にずれるのが暑さにタイムラグがある理由です。地球放射は、ある程度大気が暖まってからでないと放射量が増えないことに起因します。そして地球放射が太陽放射を上回ると気温が下がりだすのです。

(三井良浩)




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