フジテレビ開局55周年記念ドラマ 若者たち2014

Story #11 2014.9.24 Wed. On-Air 9月24日放送 最終話

旅立つ

多香子(長澤まさみ)から、佐藤家の土地に買い手が付いたと聞かされた旭(妻夫木聡) は、土地を手放す決心をする。その決断に暁(瑛太)らは猛反発するが、旭は自分が売ると言ったら売るんだ、と譲らない。

その後、新城(吉岡秀隆)に土地の話をすると、新たな一歩を踏み出すために売るんだろう、と旭の心情を察する。そんな新城は、医師として一から出直すことにしたと言い大学病院を辞め、地元の愛知で開業した友人の病院を手伝うことにした、と明かした。

同じ頃、劇団の稽古場に向かって歩いていた陽(柄本佑)旦(野村周平) は、自分たちの将来の不安を口にする。そんななか、稽古場の扉を開けると、そこに香澄(橋本愛)がいた。香澄は演劇に打ち込むため、高校を辞めてきたと話す。ただし、親に大学入学を条件に許しを得たので、高卒認定の勉強を教えてくれ、と旦に向き直った。自分を許してくれるのか、と驚く旦に、香澄は笑顔で頷いた。

暁は多香子とともに、多香子の兄・正一(小林高鹿)に会いに行き、土地の権利書の返却を頼むが断られる。証券マンの正一は、土地を売った金の使い道はすでに決まっているため、その代わりになる金がなければ無理だと言う。暁は、自分が多香子の母から奪った3000万円が実は手つかずだと切り出した。

そんな夜、旭は、ひかり(満島ひかり)、陽、旦に、土地を売ることは自分たちが旅立つきっかけになる、と話していた。そこへ、暁が帰ってきて3000万円のことを話す。旭が、金があるなら今すぐに持ってこい、と言うと、暁はシャベルを持って家を出る。付いてきた旭が見守るなか、暁は空き地を掘り返すが金は出て来ない。金がないことを知っていた旭は、本当にもういいんだ、お前が責任を感じることはないんだ、というが暁は納得せずに、自分を責めてくれ、自分を殴ってくれ、と感情を爆発させる。旭はそんな暁に、あの家は父親が遺してくれた大事な家だが、父親が遺してくれたものはそれだけではないだろう、と諭した。

1ヵ月後。家を引き渡す最後の夜に、佐藤家で宴会が開かれることになった。佐藤家5人兄弟に、梓(蒼井優)、多香子、香澄、新城も駆けつけ賑やかな宴となった。やがて、兄弟を残して4人は帰っていく。

夜も更けた頃、電気が止められた佐藤家にロウソクを手にした5人がいた。ガランとした家のなかを歩きながら、思い出を語る兄弟たち。旭は弟妹たちに、弟妹たちは旭にそれぞれ感謝の気持ちを語る。ありがとう、と言い合う目には涙が光っていた。

翌日、家から出てきた5人は自分たちが暮らした家を見上げると、意を決したように歩いていく。河川敷にやってきた5人は、笑顔で頷き合うと、それぞれの道へ向かって旅立つ。病院に向かった旭は、梓とふたりで退院の準備が整ったあかりを見つめていた。そして、手話であかりに話しかけると、あかりを抱き上げた。

その頃、誰もいない佐藤家には残された兄弟たちの写真があった。そこには5人で写った家族写真もあって…。

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