そうですね。ずい分久しぶりでしたけど、だいぶ感覚が戻ってきたといいますか、徐々に思い出してきました(笑)。でも、やっぱり連ドラは早いですねぇ。今は、撮影も8話とか終盤に入りましたが、「もう8話なの?」というくらい、1クールは本当にあっという間です。
みんな仲がよくて和気あいあいとしていてムードがいいですね。私は、時任(三郎)さん、泉谷(しげる)さんとご一緒することが多いんですが、大人チームもふわんとした楽しい雰囲気です。
最初に玲子の設定を聞いたときは、仕事ができてパキパキとしたしっかりとした人間――完璧主義的な女性をイメージしていたんですけど、演じるうちに、どんどん面白い部分が見えてきました。玲子さん、かなり変わっていると思います(笑)。法医学のプロとしての意識が凄く高くて、仕事はきっちりこなしたいという思いがあるのがよくわかるんです。そんなちょっとのズレも許せないタイプの人なのに、一歩、法医学から離れると、ゼミ生が何人残るか蕪木(泉谷しげる)さんと賭けをしたり、佐川先生(時任三郎)との会話でも結構、挑戦的だったりと、「あ、そこはいいんだ」と、ツッコミを入れたくなるところがありますね。そういう人間らしいところが垣間見られるのが面白いなって思います。
玲子さんは、佳奈子(石原さとみ)ちゃんが来るまで、唯一、法医学教室に残った女子学生だって言いますから、同世代の一般的な女性とは多少違うだろうなとは思っていましたが、そうなんでしょうね(笑)。でも、実際に大学の法医学教室で助教をされている女性にお会いしたら、その方もやっぱり独特の世界観を持った方だったんですね。私の周囲には法医学に関係する人がいないので、生活のスタイルについていろいろと質問してみたら、ご本人は、「友だちと食事にも飲みにも行きますし、普通ですよ」とはおっしゃるんですが、一方でオタク的にハマッてしまう趣味もあるそうで……。そういうところが、法医学っぽいのかなって(笑)。
いただいた台本を読んでから、玲子が言う専門用語をチェックします。それで、「ああ、いっぱいある」って(笑)。でも、今回の場合、セリフは覚えるよりも先に理解するのが大切なんです。自分が言っている言葉や用語をみなさんに説明するためには、何を言っているのか私が理解していないと伝わらないですから。それが、かなり大変ですね。法医学に関する本や資料を読んだり、セリフをきちんと理解するまでは大変ですが、でも、玲子のセリフには、関心させられることも多いですよ。セリフを言いながら、「そっか、なるほどな」と考えさせられることがあります。
すぐに法医学を辞めると思っていたのに意外と頑張っている姿を見て、どこまで頑張るのかな、とちょっと試すように見ているんだと思います。玲子は、今まで学生たちが辞めて行っているのをたくさん見てきているので、その中で亮介に賭けているところはあるのかなって。
多分、彼女は若いときから自分の道をはっきり見つけて、決めることができる人だと思うんです。この仕事は、いつ感染症にかかるかわからない、というリスクを背負っているからこそ、監察医であるお父さんに猛反対されていたんでしょうね。でも、玲子は、それ以上に自分で法医学を目指して法医学の道に入ってきたんじゃないかと思うんですよね。そういう意味では、この先も極めていくんじゃないかなって。
そうですね!……って、言っちゃいましたけど(笑)、多分、そうでしょう。私はそうなってほしいと思います。
1話完結のストーリーの中で、毎回、さまざまな人間模様や人間の生死が描かれますが、そこで思うこと感じることは人それぞれ違うんだってことを、痛感しています。私自身、『ヴォイス』をやっているうちに、「人が亡くなってから後悔することのないように、今を大事に生きよう」と、より一層思えるようになりました。大切な人にさよならも言えずに別れることになるなんて、悲しいですよね。でも、そんな日は突然来るかもしれない。そこで後悔しないために、「生きよう!」って。みなさんにも、少しでもそんなことを感じていただけたらうれしいなと思っています。