12月8日 オンエア
クリスマスの奇跡★神様から信じられない贈り物
 
 
photo  今から7年前のクリスマス、アメリカ主要メディアは一斉にその日起こった信じられない奇跡を報道した。 奇跡が起こった前日、コロラド州に住むマイクさん一家はクリスマスの飾りつけを楽しんでいた。 この時、母親のトレイシーは妊娠9ヶ月。 来月には、また1人、新たな家族が加わろうとしていた。
 ところが、翌日の明け方、トレイシーは急な陣痛に襲われ、自宅で破水すると、夫・マイクの運転でかかりつけだった『コロラドスプリング記念病院』へと向かった。 予定日よりも2週間ほど早い出産ではあったが、病院にも無事到着し、あとは生まれてくるのを待つだけ…のはずだった。
 
 
photo  しかし、分娩室に入ってから6時間経っても、子供が生まれてくる兆候はなかった。 しかも…今回の陣痛は、トレイシーにとって、なぜか過去に味わったことがないほど、激しく痛むものだった。 そのため、麻酔を打つことになった。
 アメリカでは出産の際、痛みを伴わない無痛分娩を行う場合が多く、下半身麻酔を打つことはさほど珍しいことではなかった。 麻酔を打ったトレイシーはやがて楽になったのか、安心したように目をつぶって眠り始めた。 この時、マイクは夢にも思わなかった。 直後に人生最大の絶望が訪れることになるとは…。
 
 
photo  異変に気づいたのは、トレイシーが眠ってから20分ほど経った頃のことだった。 眠っているトレイシーの手はなぜか氷のように冷たく…さらにその顔は、血の気が引いたように真っ青になっていた。 看護師はすぐさま『コードブルー』をアナウンスした。
 『コードブルー』とは、患者の容態が急変した際、『緊急事態発生』を院内の関係者だけに知らせる暗号のこと。 ドクターは全員、直ちに現場に駆けつけることになっている。 そしてこの後、全てを目撃することになったステファニー・マーティン救急救命医も、放送を聞いて現場に駆けつけた医師の1人だった。
 
 
photo  すぐに緊急治療が開始され、夫・マイクは部屋の外に出されてしまった。 その後は、ドア越しに声が聞こえるだけだったという。
 トレイシーが昏睡状態になってから2分が経過。 すると、トレイシーの心肺が停止! 急いで電気ショックを行うものの、反応はなかった。 心肺停止から約2分後、トレイシーはあっけなく死亡と判断された。
 
 
photo  そして…マーティン医師は、赤ん坊を取り出すことにした。 オペの準備を急ぐマーティン医師。 看護師が夫・マイクから手術の同意を取りに行こうとしたのだが…時間がないからと、手術の準備を優先するように指示した。
 そして、マーティン医師がドア越しに、帝王切開を行うことをマイクに伝えた。 突然のことで状況がわからないマイクは、妻・トレイシーのことを心配し、状況を教えてくれるように頼んだのが… 「ご主人!今すぐ決断しないと、もう1人も死にます」と宣告されてしまった。
 
 
photo  こうして、トレイシーの蘇生処置は中断され、赤ん坊を取り出すための緊急手術が始まった。 トレイシーは死亡と判断されていたため、麻酔をかけられることはなかった。 マーティン医師によれば、新生児が死産になってしまうリスクは、母親の心臓が止まってから4分を境に飛躍的に増していくという。
 実は、手術を開始した時点でその4分はすでに過ぎようとしていたのだ。 それでも電気ショックにすら全く反応を見せないトレイシーとは違い、母体の心肺停止時点ではまだ生きていた赤ん坊の方がわずかでも助かる可能性があると判断。 そして何よりも、妻を失い、突然絶望の淵に立たされたマイクに、家族を同時に2人も失わせるのは医師としては耐えられず、手術に踏み切ったのだ。 奇跡を信じ、そのためにできる最善を尽くして、マーティン医師たちは懸命に闘った。
 
 
photo  そして、迅速なオペによって赤ん坊が取り出された。 トレイシーの心肺停止から、わずか6分後のことだった。 取り出した赤ん坊は、力なくグッタリして呼吸もせず…そして心臓も動いていなかった。
 その後…駆けつけていた、小児科医の専門チームが懸命に蘇生を試みたが、最後まで赤ん坊が産声を上げることはなく… 医師たちはマイクを呼び、最後に赤ん坊を抱いてあげて欲しいと、赤ん坊を渡した。 緊急手術の準備中に受けた妻の死亡宣告からわずか数分後、マイクは人生最悪の瞬間を味わうこととなった。
 
 
photo  だが…その時、赤ん坊が動いた! そして、大きな産声をあげたのだ! それは現場の医師たちにも説明できない現象だった。 たった今、死産と判断された赤ん坊が、父親に抱かれたことによって心臓が動き…呼吸を始め…大きな産声をあげたのだ!
 マイクさんは当時を振り返りこう話してくれた。 「あの時はもう感覚が麻痺していて、どう思ったかはあまり覚えていないんです。本当に何が起きたか理解できなかったのです。」
 
 
photo  誰もが目を疑った奇跡!しかし、この奇跡には実はまだ続きがある。 なんと、すでに心肺停止から10分近くが経ち、完全に死んでいたはずのトレイシーまでもが、突然、息を吹き返したのだ!
 そして驚くべきことに、およそ1時間30分後には、再開された手術を終えた彼女は意識を取り戻していた。 その後まもなく、会話ができるまでに回復!
 
 
photo  翌日以降、専門医たちでも説明不能の回復を果たした驚異の回復をとげたトレイシーと夫のマイクは、全米のメディアから引っ張りだことなり、クリスマスの奇跡として世の中に驚きと感動を与えた。
 
 
photo マイクさんは…「私はあの日以来、今でも妻や息子が明日も元気でいてくれるかどうか不安になる時があります。でも、だからこそ、その時その時を一生懸命生きなくてはいけない、そう思えるようになりました。」と話してくれた。
トレイシーさんは…「あれから色んな検査をしましたが、今でも何が起こったのかは誰も説明ができません。だからみんな、あの日のことを奇跡だというんだと思います。だって、そう説明するしかないんです。」と話してくれた。
 
 
photo  全米を驚愕させたクリスマスの奇跡。 あれから7年がたった先月半ば。 この日、マイクさん一家は…家族全員でボーリングにやってきていた。 そして、もちろんその中には、あの時生まれた赤ん坊、コルティン君の姿もある。
 誕生以来、後遺症もなく、すくすく育ち…もうすぐ7回目のクリスマスを迎えるコルティン君。 最後にコルティン君の夢を聞いてみると…
「警察官。困っている人を助けてあげたい」と話してくれた。