ヒストリー

第67回(2015)

男子優勝校:東福岡(福岡)
前回大会準優勝の鹿児島商(鹿児島)や、前回ベスト4で身長203cmのエース鈴木祐貴を擁する雄物川(秋田)がともに初戦で敗れる波乱があり、開智(和歌山)も3回戦で敗れ、シード校3校が三日目で姿を消した。
そんな中、ベスト4に進出したのは、セッター仲田昌人が繰り出す複雑なコンビバレーを持ち味とする大塚(大阪)、元Vリーガー北川祐介監督が鍛え上げたブロック力を武器とする愛工大名電(愛知)、準々決勝で創造学園(長野)とのフルセットの接戦をものにした大村工(長崎)、そして、インターハイ、国体に続く三冠を狙う東福岡(福岡)の4校だった。
東福岡は準決勝で、高さのあるブロックや堅いディフェンス、巧みなサーブで大塚のコンビを封じ、2年生エースの金子聖輝が勝負どころでスパイクを決めて決勝に進出。
決勝では同じ九州勢の大村工と対戦した。大村工の粘り強い守備を、東福岡はエース金子やミドルブロッカーの永露元稀らの鋭いスパイクでこじあけて得点を重ね、セットカウント3-0で勝利。
攻守のバランスがよく隙のなかった東福岡が、前年の星城(愛知)に続く三冠を達成した。
女子優勝校:金蘭会(大阪)
第67回大会の決勝は、大阪勢同士の対戦となった。インターハイ、国体を制し、三冠を狙う金蘭会(大阪)と、柏井(千葉)とのフルセットの激戦を制し8年ぶりに決勝進出を果たした大阪国際滝井(大阪)。
互いに手の内を知る両校の対戦は、多彩な戦力を揃えた上に、試合巧者ぶりも発揮した金蘭会が、ストレートで勝利し、念願の初優勝を飾り、三冠を達成した。
1年生エースの宮部藍梨、ミドルブロッカーの丸尾遥香など強力な攻撃陣を、冷静かつクレバーに、主将でもあるセッターの堀込奈央が存分に活かした。
また、リベロの小池杏菜を中心とした守備も非常に堅く、攻守に渡り隙を見せなかった。 金蘭会の宮部が、並外れたジャンプ力を武器に次々にスパイクを決め、決勝ではチーム最多得点を挙げたのをはじめ、攻守のバランスのいい下北沢成徳(東京)の黒後愛や東九州龍谷(大分)の吉岡美晴など、1年生エースの存在感が光った大会でもあった。
一方、1年生の頃から活躍してきた熊本信愛女子(熊本)の古賀紗理那は、高校最後の大会で優勝を狙ったが、前年に続き大和南(神奈川)に敗れ3回戦で涙を飲んだ。

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