第34回 フェアウェル 竹下佳江 ~ロンドン五輪~
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
1997年に全日本初招集されて以来、誰よりもロンドンオリンピック銅メダルまでの道のりは長かったのではないだろうか。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 /アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 48mm/絞りf 5.6/シャッター速度1/640秒)
アールズコートの歓喜から1年を迎えようとしていた2013年7月25日に引退を発表した。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
近年の選手の中で、一番バレーボールというものに苦しみ、そして喜びを一番に感じていたのも竹下選手だったのではないかと思う。
(撮影:2012年8月5日 ロンドン五輪 対英国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
2002年4月にコートを離れ、そして8月には復帰。その間の竹下選手の心境を知る術は無い。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 62mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
ただ、こうして再びコートに立ち、そのプレーで魅了してくれたことには間違いはない。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
2000年シドニー五輪出場を逃して矢面に立たされたのは、竹下選手の身長だったと聞く。
(撮影:2012年7月28日 ロンドン五輪 対アルジェリア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 85mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
果たして身長はそんなに重要なのだろうか。答えは竹下選手自身が導いてくれた。
(撮影:2012年7月28日 ロンドン五輪 対アルジェリア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
どんなに低いボールの下にも入り込み、最高のトスをアタッカーに提供する。
(撮影:2012年8月1日 ロンドン五輪 対ドミニカ共和国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 800mm/絞りf 5.6/シャッター速度1/1000秒)
低ければ低いメリットを活かす。高さはジャンプ力で補う。
(撮影:2012年8月7日 ロンドン五輪 対中国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
何よりも一番の仕事、セットアップで秀でる。
(撮影:2012年7月30日 ロンドン五輪 対イタリア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
要は個人の、一人のプレーヤーでしかないのだとわからせてくれた。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 対韓国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
もう竹下選手のプレーを撮れる機会は与えてもらえないのかもしれない。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 対韓国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
なぜ、竹下選手は私たちを魅了してくれたのか。
(撮影:2012年8月3日 ロンドン五輪 対ロシア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 800mm/絞りf 5.6/シャッター速度1/1000秒)
セッターは相手コートから色々な情報を得るという。
(撮影:2012年8月3日 ロンドン五輪 対ロシア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
それに加えて、竹下選手の場合は特徴的な行動がある。
(撮影:2012年8月1日 ロンドン五輪 対ドミニカ共和国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
インプレー中は決してボールから眼を離さない竹下選手がそこに居た。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
どんな状況でも、軌道上のボールから眼を離さない。
(撮影:2012年7月30日 ロンドン五輪 対イタリア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
背後にも眼が有るかのように、すべての状況を熟知しているかのようにトスを出す。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
短い時間に次の一手、その先の先までをも考えながら。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 対韓国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
まるで9m×9m×2のコートが、俯瞰で観えているかのように。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
バレーボールが現在の竹下選手を作ったのか。バレーボールをするために生まれてきたのか。
(撮影:2012年8月7日 ロンドン五輪 対中国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
竹下選手には女子バレーボール、それも全日本がよく似合う。
(撮影:2012年8月3日 ロンドン五輪 対ロシア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
コートを離れるとクールに見える竹下選手も、コート上での感情は激しさを表す。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
チームを激励してコントロールする。しかも冷静に戦略を実践しながら。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 560mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
ミドルブロッカーにささやく姿も特徴的なシーン。
(撮影:2012年8月3日 ロンドン五輪 対ロシア/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
美談にされる、言い訳になることが嫌い。
(撮影:2012年8月7日 ロンドン五輪 対中国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/400秒)
準決勝のブラジル戦、敗戦後のミックスゾーンを出て来た竹下選手の口は真一文字。このとき、3位決定戦での勝利を確信した。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
そんな竹下選手には、アスリートとして、被写体としてワクワクさせてもらえた。
(撮影:2012年8月7日 ロンドン五輪 対中国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
そして竹下選手にも、最後はご褒美が待っていた。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 /アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
2位は負けて終わるが、3位は勝って終われる。そして次につながる。
(撮影:2012年8月11日 ロンドン五輪 対韓国/アールズコート)
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●全日本女子・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/400秒)
短い休息の後、金メダルを目指しての続きはこれから始まる。サポートとしてなのかコーチングスタッフとしてなのか、はたまた選手としてなのか。
(撮影:2012年8月9日 ロンドン五輪 対ブラジル/アールズコート)
Michi ISHIJIMA(石島 道康)
1966年8月17日群馬県生まれ。1985年からフリーランスフォトグラファーとして活動し、月刊バレーボールをはじめ、2輪・4輪のモータースポーツ誌、芸能、経済誌など題材は多岐に渡る。AFC(アジアサッカー連盟)、Jリーグ・名古屋などのオフィシャルフォトグラファーを歴任。その後オランダ・ロッテルダムに渡り、サッカー、格闘技など欧州を中心に活動する。2012年はロンドン五輪にも赴き、バレーボール女子日本代表の銅メダル獲得の瞬間にもシャッターを切った。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員、AJPS(日本スポーツプレス協会)会員、FIVB(国際バレーボール連盟)公認スペシャリストフォトグラファー、Jリーグ公認フリーランスフォトグラファー。
●公式HP「Michi ISHIJIMA Photographic World」http://www.prideone.net/