PARA☆DO! 〜その先の自分(ヒーロー)へ〜

毎週水曜 よる10時54分 放送

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2018年2月

2月28日(水)

村岡桃佳選手

(チェアスキー)

自分のリミットを外し平昌パラリンピックに挑む!

村岡桃佳選手(チェアスキー)

素顔は明るい女子大生

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4歳の時に病気のため車椅子生活となった村岡選手。チェアスキー競技に出会ったのは小学2年生の時。普通に楽しく滑っていた時に元パラリンピアンに「滑ってみる?」と言われて、レースコースを滑ったのが競技にのめり込むキッカケとなった。
競技スキーは、制限スキーと呼ばれ、決められたコースを滑らなければならないが、滑る度にタイムが更新されていくことが何よりも楽しいという。
メンタル面では「自分は凄いあがり症」と語る村岡選手。緊張のあまり練習で良い滑りが出来ても、試合でなかなかその滑りが出来ない。
“スピードに対する恐怖との戦い”はチェアスキーを戦う上での大事な要素。無意識に制御してしまうこのリミットを外すか否かは、失敗を恐れずに攻めることが出来るかにかかっている。
平昌パラリンピックまでは後わずか…彼女は今、日々この見えない壁を乗り越えようと練習に励んでいる。

村岡桃佳選手(チェアスキー)

お昼は手作り弁当

村岡桃佳選手(チェアスキー)

名門早稲田スキー部に所属する村岡選手

村岡桃佳(ムラオカモモカ)
1997年3月3日生まれ 20歳 埼玉県出身 早稲田大学大学所属
2014年 ソチパラリンピック 大回転5位
2017年 ワールドカップ白馬大会 スーパー大回転 優勝
4歳で病気のため車椅子生活になった村岡選手。陸上競技を主にやっていたが、小学2年生の時にチェアスキーの体験会に参加しスキーを始める。菅平に通う内に、当時の代表選手に誘われ、中学2年生の頃から本格的に競技スキーを志し、のめり込んでいった。ソチパラリンピックに出場し大回転で5位入賞を果たす。

2月21日(水)

鈴木朋樹選手

(車いす陸上)

目指せ!海外組パラアスリート

鈴木朋樹選手(車いす陸上)

「世界に勝つため」練習に励む

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2016年リオパラリンピックに出場できなかった悔しさが、鈴木選手を海外へと向かわせた。「リオを経験できなかった自分は、他の選手が経験していない何かをしなければ勝てない」。
きっかけは、アメリカのイリノイ大学でパラアスリート達の練習に混ぜてもらった時のこと。勉強から練習まで、しっかりとしたタイムスケジュールで、集中して練習する姿に衝撃を受けた。今までは「そろそろ練習しようかな」というくらいの考え方だったが、そこは違った。一般のスポーツ選手と何一つ変わらない環境があった。
「海外から吸収できることが、今の自分にはたくさんある」。
1度決めたらブレない。1月にはリオの銀メダリスト、クート・フェンリーの元へ武者修行。そして2018年には世界王者、マルセロ・フグの元を訪れようと打診中だ。
自らの練習風景を見せるのは、相手にとっても手の内を見せるようなもの。それでも、鈴木選手の前向きな姿勢に心打たれ、彼らも訪問を受け入れているに違いない。
2020年東京パラリンピックへ。鈴木朋樹の進化は止まらない。

鈴木朋樹選手(車いす陸上)

笑顔で取材を受ける鈴木選手

鈴木朋樹選手(車いす陸上)

目標は2020年東京での金メダル

鈴木朋樹(スズキトモキ)
1994年6月14日生まれ 23歳 千葉県出身 トヨタ自動車 所属
生後8ヶ月の時に交通事故で脊髄損傷。両足が不自由となるが、小学5年生の時に車いす陸上と出会い、そこから着実に成長を遂げていく。
2015年には世界パラ陸上選手権に初出場(800m、1500m)
2015年東京マラソン2位。2017年東京マラソン3位。
マラソンにも出場するが最も得意とするのは800mと1500mの中距離レース。

2月14日(水)

渡辺勝選手

(車いす陸上)

世界一を掴んで壁を壊す

渡辺勝選手(車いす陸上)

トラック練習の姿

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2年後の東京パラリンピックの会場を満員にしたい。
目指すのは名実ともに「世界一の選手」誰もが「生で観戦したくなるような選手」だと渡辺さんは語る。車いす陸上の魅力は、なんと言っても風を感じるスピード感。
レース中坂道では時速60キロを越えることもあるという。まさに人類最速の男ボルトをも越える速さだ。渡辺さんは19歳の時、交通事故で一生歩けないという現実に絶望していた頃、車いす陸上と出会った。その時、健常者よりも速く走れる自分の姿に生きる喜びを感じたと言う。そんな渡辺さんには「世界一になる」という大きな目標と共に「障害者が持たれているイメージを変えていきたい」という強い信念がある。
障害者に対して世間の人が過剰に反応することを疑問に感じたことがあったという。
健常者でも、障害者でも「困っている人がいたら助けてあげたい」そう思える人が増えて欲しい。そうすれば、障害者と健常者の垣根もなくなるはず。そんな理想の社会を築くためにも自分が「世界一」にならなければならない。「世界一になった男の言葉と、ただの障害者の言葉では全く説得力が違うでしょ?」2年後の東京パラリンピック満員の会場で一番にゴールする渡辺選手の姿を期待したい。

渡辺勝選手(車いす陸上)

筋トレ中

渡辺勝選手(車いす陸上)

渡辺勝選手

渡辺勝(わたなべしょう)
1991年11月23日生まれ 26才 福岡県出身
小学校から高校まで野球に明け暮れるスポーツ少年だった渡辺選手だが、19歳の時、交通事故で車椅子生活に。スポーツが出来ないもどかしさを感じていたところに出会ったのが、車いすマラソンだった。練習に参加して初めての坂道で体感した驚異的なスピードに衝撃を受けて車いす陸上にのめり込んでいく。
渡辺選手の夢は「世界一」リオパラリンピックの出場は叶わなかったが、去年の東京マラソンにその悔しさをぶつけた。
結果は、リオパラの金メダリストを破り見事優勝。
その実力を証明してみせた。目指すは2020年の東京パラリンピックでの金メダル!

2月7日(水)

副島正純選手

(車いす陸上)

2020年東京 目指すのは、最強の50歳

副島正純選手(車いす陸上)

グラウンドを走る姿

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2004年アテネパラリンピック400mリレーで銅メダルを獲得し、以降3大会連続パラリンピック出場の車いす陸上・副島正純(47)選手が登場。
副島選手が今、競技の合間に行なっているのが、子供たちのための『車いす陸上の体験教室』。この日、東京都内の小学校に集まった20人ほどの子供たちの多くが、競技用の車いすに乗るのは初めて。通常の車いすとは違って前屈姿勢でハンドルを握る必要のある競技用車いすに、おっかなびっくりだった子供たちに、副島選手は優しく寄り添い、声をかけていました。
子供たちにスポーツの楽しさを知ってもらいたい。車いす陸上と出会うことで、人生が変わるかもしれないその”きっかけ”になりたい。そう話した副島選手。体験教室の最後に行なわれたのは、チーム対抗のリレー対決。競技用の車いすに少し慣れた子どもたちは、満面の笑みで風を感じ走っていました。そして、アンカーに登場したのは副島選手。あっという間に子どもたちを抜きさるそのぶっちぎりのそのスピードに、会場からは大きな歓声があがりました。競技者として、また指導者として走り続ける副島選手の”その先の自分”とは?

副島正純選手(車いす陸上)

子供に今日の意気込みを書いてもらう

副島正純選手(車いす陸上)

副島正純選手 47歳

副島正純(そえじままさずみ)
一般社団法人ウィルチェアアスリートクラブ ソシオSOEJIMA所属
1970年生まれ、47歳。長崎県諫早市在住。
23歳の時、家業である鉄工所の作業中、鉄板落下の事故により脊髄を損傷し車いす生活となる。入院中に障がい者スポーツと出会い、スポーツの楽しさに魅了され、車いすマラソンを開始。2000年から、世界トップレベルを目指し、本格的に競技活動を開始。2007年からは毎年ワールドメジャーマラソン大会に出場し、東京マラソン、ボストンマラソン、ニューヨークシティマラソン、ベルリンマラソンなどの多くのマラソン大会で優勝。2014年4月、自身も世界トップアスリートとして活動しながら、一般社団法人を立ち上げ、車いすの子ども達が世界レベルの競技者を目指せるような環境の提供と指導を行い、子ども達の車いすアスリートへのチャレンジをサポートしている。また、2015年6月には東京マラソン車いすレースディレクターに就任。国内外で活躍する選手が競い合う世界最高レベルの車いすレースを目指し、車いすレースのレベルアップや、車いすレースの魅力を伝えている。