PARA☆DO! 〜その先の自分(ヒーロー)へ〜

毎週水曜 よる10時54分 放送

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2017年4月

4月26日(水)

山本篤選手

(陸上)

リオパラリンピック走り幅跳び 銀メダリスト

山本篤選手(陸上)

走り幅跳び銀メダリスト 山本篤選手

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去年のリオパラリンピックで走り幅跳び(T42)に出場し、銀メダルを獲得した日本の義足アスリートのパイオニア山本篤選手。リオ大会の直後に山本選手はある決断をする。それは、スノーボードを新しく競技として始めること。中学1年生のときから趣味で楽しんでいたスノーボードは、高校2年生で義足になってからも、ゲレンデで滑ることをモチベーションにリハビリに励んだほどのスノボ好きで、その実力を試すべく、今年2月に開催された全国障がい者選手権に初出場した。すると、なんとスノーボードクロスで優勝、「スタート前に、求めていたドキドキ感があった。」という。陸上で数々の記録を樹立し、7月の世界陸上選手権では走り幅跳び3連覇も狙う彼が、なぜ全く異なる競技に挑んだのか、その本当の理由とは。彼のいまに迫る。

山本篤選手(陸上)

義足のチェックは入念に行う

山本篤選手(陸上)

食事中は表情も和らぐ

山本篤(ヤマモトアツシ)
1982年4月19日静岡県生まれ 35歳 スズキ浜松アスリートクラブ所属
高校2年生の時にバイクの事故で左足を大腿から切断。リオパラリンピック走り幅跳びで(T42)銀メダルを獲得し、4×100mリレー(T42-47)でも銅メダルを獲得した。7月に行われるIPC世界陸上競技選手権では走り幅跳びの3連覇を目指す。

4月19日(水)

新田佳浩選手

(ノルディックスキー)

バンクーバーパラリンピック
クロスカントリースキー 金メダリスト

新田佳浩選手(ノルディックスキー)

パラリンピック5大会連続出場の新田佳浩選手

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新田選手は、3歳の時に祖父が脱穀の作業をしていた機械に巻き込まれて左腕を失った。「俺の左手を孫に…」と言って責任を感じていた祖父だが、クロスカントリースキーでいい成績を取るとすごく喜んでくれたと言う。そんな祖父を喜ばせる一心で掴み取ったバンクーバーパラリンピックでの金メダル。しかし、祖父が亡くなってからは、何のためにクロスカントリースキーをやるのか目標を失ってしまい、ソチパラリンピックではメダルに届かなかった。今回の平昌パラリンピックでは初めて「ただ自分の為に金メダルを取る」という目標に向かって、今まで以上に過酷なトレーニングを積んでいる。「本当に辛くて、やらなくて良いんだったらやりたくない…でも苦しいレースで1番に思い出すのは辛いトレーニングの事。あんなにやったんだから俺はもっと出来るはずだ!」と自分を鼓舞しているのだ。「でも、2番目には家族のことも思い出しますよ」と人懐っこい笑顔も見せた。

新田佳浩選手(ノルディックスキー)

新田選手と亡き祖父に捧げた金メダル

新田佳浩選手(ノルディックスキー)

パパの応援にかけつけた2人の息子たち

新田佳浩(ニッタヨシヒロ)
1980年6月8日生まれ 36歳 岡山県出身 日立ソリューションズ所属
4歳の時に初めてスキーを滑り、小学3年生からクロスカントリースキーを始めた。冬季パラリンピックに5大会連続で出場。バンクーバーパラリンピック、クロスカントリーでは10km・1kmの2種目で金メダルを獲得した。更に、2017年IPCノルディックスキーワールドカップ平昌のクロスカントリー・ミドル・クラシカル(10キロ)で金メダルを獲得し、同年に行われたIPCノルディックスキーワールドカップ札幌 クロスカントリー・ショート・クラシカル(5キロ)でも銀メダルを獲得した。

4月12日(水)

佐藤圭太選手

(陸上)

リオパラリンピック 4×100mリレー 銅メダリスト

佐藤圭太選手(陸上)

義足をつけ5㎏の重りを引いて走る練習

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「静かな短距離ランナー」そんな印象を受ける佐藤圭太選手。2週間前にドバイで開催された世界大会から帰国。「5時間の時差だったがまだ少し時差が残っています。」そう言いながら取材に答えてくれた。リオパラリンピックの100mで11秒77の自己ベストを更新し、アジア新記録をマークしたが、予選落ち。改めて世界との距離を感じ、2020年の東京までに10秒台を出すためのトレーニングを始めた。
周りからのアドバイスも重要だが、練習方法は自分で決め一人で日々鍛錬する。今シーズンの目標は11秒04。3年かけて10秒台に持っていく。そのための一つが為末さんらが開発に携わっている先進技術を集めた義足。この義足の反発を効率よく引く出すための走りを追及。今では、義足ということを意識しないで自身の足のように走れるようになったという。「速さ」にこだわる静かな短距離ランナーは2020年東京の表彰台を目指して走り続ける。

佐藤圭太選手(陸上)

佐藤選手の普段の練習姿

佐藤圭太選手(陸上)

練習前に行うストレッチ

佐藤圭太(サトウケイタ)
1991年9月11日生まれ 25歳 静岡県出身 トヨタ自動車所属
中学3年の時「ユーイング肉腫」にかかりに右足ひざ下を切断。高校3年の時200m(T44クラス)で日本記録を出し注目される。2012年ロンドンで初めてパラリンピックに出場し、2014年アジアパラ競技大会で100m、200m、4×100mリレーの3種目優勝。2016年リオでは4×100mリレーで銅メダルを獲得。