





浅田真央の姿は、カナダにあった。
振付師ローリー・ニコルと今シーズンを闘う演技作りのため。
ショートプログラムは今までで一番好きだった曲“ノクターン”に決定。
「テーマは初恋。大人になったレベルアップしたノクターンを見せたい」


今シーズンから取り入れた新たな取り組み、バレエレッスン。
「あと1年、自分にできることは全部やりたいと思って」
氷上では、ここ数年跳べてなかったトリプルアクセルを練習。
成功率は低い。コーチは「賭けのようなもの、でも本人の夢だから…」


アイスショーで“ノクターン”を初披露。
トリプルアクセルは回転不足、その他のジャンプもミス。
公演後、選手全員で京都へ食事に。
過酷な日々と戦う彼女のリラックスした一面も。


シーズン開始まであと1か月。
トリプルアクセルの挑戦は続いていた。
練習の帰り、プレッシャーと闘う彼女の本音が…
「私は天才じゃない。結果がでないと本当に辞めたくなる…」


シーズン開幕。
GPシリーズ・スケートアメリカを高得点で優勝。
しかし、課題のトリプルアクセルでは転倒。
「試合をこなすほど次に進めると思うので」


NHK杯。
フリーではトリプルアクセルが両足着氷ながらもほぼ完璧な演技で、バンクーバー五輪以来3年ぶりに自己ベストを更新。
「3年間やってきたことは間違ってなかった」


GPファイナル優勝、そして五輪代表決定。
しかし、その影で深刻な腰痛に襲われていた。
時を同じく、ライバル・金妍児も別の大会で優勝。
「やっぱり気になりますよ。でも一緒に闘えることが嬉しい」と打ち明ける。


オリンピックイヤー開幕。初滑り。
腰は完治していない。だが、やるしかない。
彼女は黙々と滑り込む。
「腰が治ってくれないと… あと1ヶ月頑張れる自信はあります」
「笑顔で終わりたい」そう言い残し、旅立った浅田真央。
夢舞台の終わりに彼女はやはり“笑顔”を見せてくれた…
番組では、闘いを終え帰国した彼女をスタジオに迎え、
“笑顔”に秘められた真実の浅田真央に迫る。
