
「出雲、ここから…」
今年もいよいよ始まる、学生三大駅伝の開幕戦・出雲駅伝。
大会の開催数は、平成の年号と同じ23回目をかぞえる。
今回の中継テーマは、「出雲、ここから…」。
出雲、ここから今年の三大駅伝が始まる(日本中が注目する箱根駅伝につながる第一歩)
出雲、ここから数々の名選手、名勝負が生まれた(最終6区の逆転劇は過去22回のうち11回)
出雲、ここから新たな歴史が刻まれる(早稲田二年連続三冠へ、駒澤・東海の復活、最後の駅伝シーズンに臨む柏原・鎧坂)
特に、今年はレベルの高い接戦が予想され、みどころは多い。
早稲田 史上初の2年連続「三冠」へ―
最大の注目は、昨年、出雲で1区からゴールまでトップを守り続け完全優勝を果たした
早稲田。
三大駅伝14年ぶりの制覇を達成すると、続く全日本も優勝。
そして箱根では、大会史上最少の21秒差で2位東洋大を振り切り、悲願の「大学駅伝三冠」を達成した。
これは、90年大東大、00年順天堂に続く、史上3校目、10年に一度の快挙だった。
その三冠を今年も狙いにいく名門・「W」。
昨年、出雲1区をトップでつないだ
矢澤曜(4年)、今年のユニバーシアード10000mで
渡辺康幸監督以来16年ぶりの金メダルを獲得した
大迫傑(2年)、
昨年の4区・6区でそれぞれ区間賞を獲得した
佐々木寛文・平賀翔太(3年)ら
昨年の優勝メンバー4人に加え、一年間、浪人して早稲田に入学した
山本修平(1年)にも期待がかかる。
出雲優勝メンバーの八木・志方を欠くが、層の厚さで連覇を狙う。
三冠を達成し胴上げされるため、昨年10キロも体重を落とした渡辺監督は、今年も選手と共に三冠の大願成就を目指して走り続けている。
史上初の2年連続三冠を目指す早稲田の挑戦が始まる。
優勝候補筆頭・駒澤の復活
「打倒・早稲田」その筆頭で、優勝に最も近いと言われるのが
駒澤。
5000m13分台の選手を1年生から4年生まで揃え、
上位6名の平均タイムは早稲田より4秒も速い13分47秒。
特に3年生カルテットは強い。
ユニバーシアード・ハーフマラソン4位のエース・
撹上宏光、先月末に5000m13分46秒と
自己ベストを更新した
上野渉、今年の箱根で10年ぶりに6区区間新記録を樹立した千葉健太、
そして今夏の合宿でも好調だった
久我和弥である。
さらに、ユニバ5000m決勝に出場した
油布郁人(2年)、全日本インカレ5000m優勝の
村山謙太(1年)、同4位の
窪田忍(2年)、1年生ながら5000m13分50秒のタイムをもつ
中村匠吾ら、これだけでもすでに8人の実力派スピードランナーが揃っている。
昨年の出雲も同様にスピードランナーを擁し、優勝候補一番手と言われていたが、結果は3位。
今年は、10000mで日本人学生歴代9位の28分02秒を出した油布を筆頭に、
6人が28分台のタイムを持ち、長い距離でも勝負できるチーム力を携えている。
上位6名の平均タイムでは、昨年負けていた早稲田を今年は24秒も上回る28分21秒。
大八木監督も、昨年は出雲の目標を「3位以内」としていたが、今年ははっきり「優勝」と答えた。
今年は、三大駅伝全てを狙える。駒澤が出雲13年ぶりの優勝を本気で目指す。
駅伝ラストシーズンに臨む2人のエース
箱根5区山上りで日本中の注目を集める、
山の神・柏原竜二(東洋・4年)。
実は昨年スランプに陥り、出雲で大学駅伝初のメンバー落ちを経験。
4位に終わった結果を学校で見ていて、悔しい思いをした。
三連覇を目指した箱根では、三年連続5区・区間賞を獲得したものの、二年連続で更新し続けた
区間記録を45秒上回れず、最終的にチームは21秒差で早稲田に敗れ、涙した。
そして今年。4年生・キャプテンとなり、王座奪回を決意。
トレーニングやフォーム改善にも取り組み、昨年の悔しさの始まりとなった出雲に帰ってくる。
昨年の出雲で1区⇒2区で双子のタスキリレーをした
設楽啓太・悠太(2年)や、
今年の箱根で9区・10区で区間賞を獲った
田中貴章・山本憲二(4年)らと、
駅伝ラストシーズンの集大成として出雲初優勝へ―。
もう1人、最後の駅伝シーズンを迎える学生長距離界のエースは、
鎧坂哲哉(明治・4年)。
今年7月、UKトライアル(英国)で日本人学生最高記録となる27分44秒30をマーク。
自己ベストを一気に50秒以上も更新し、ロンドン五輪A標準も突破。世界で戦える選手だ。
5000mでも13分29秒で出場選手中トップの記録を持つ鎧坂。
今年の箱根2区で11人抜きを見せたように、圧倒的な力を出雲でも見せて欲しい。
新生チームが出雲で復活
3年ぶりに出雲に帰ってくる
東海は、今春、佐久長聖を全国高校駅伝12回連続出場に導いた
両角速氏が新監督に就任。
エースは高校時代に両角監督から教えを受けた
村澤明伸(3年)で今年の箱根2区17人抜き・区間賞、
日本選手権10000m2位、と世界を狙える選手。
ユニバーシアード・ハーフマラソン銅メダルの
早川翼(3年)も好調だ。
両角監督は大学のキャンパスにクロカンコースを作り、高校を日本一に導いたトレーニングを実施。
過去に佐藤悠基・伊達秀晃らを擁し出雲3連覇を達成した新生・東海が佐久長聖イズムで上位を狙う。
さらに、出雲路13年ぶりの
拓殖も、ケニア人留学生
ジョン・マイナ&ダンカン・モゼ(2年)の2人が
メンバーに入れば、ダークホース的存在。
関東インカレ2部ハーフ優勝の
野本大喜(3年)も自信をつけてきている。
出雲、ここから…
早稲田vs包囲網 全てが決まる44.5km