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ベルリンマラソン
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高橋尚子選手(積水化学)が、9月29日、再びベルリンマラソンを走る!
 日本中が熱狂したベルリンマラソン、そしてあれから1年ぶりのマラソン挑戦をQちゃんは、やはり”世界最高の地”ベルリンを選んだ。

 その理由として小出監督は「高橋が女性として初めて2時間20分の壁を破り、当時の世界記録を樹立した非常に縁起の良い大会」とした上で、高橋選手がアテネ五輪の代表になるにはどういうスケジュールで臨むのがベストかと熟考した結果、結論を出したものだ。
 米・コロラド州、ボルダーで現在トレーニング中の高橋選手は、昨年より現地入りが1ヶ月遅れたことで、去年の80%の仕上がりでレースを迎えるだろうとした上で、「80%の仕上がりの中であのこースをどういう戦略で走れるのかを試すとても良い機会になると思う」と冷静に語っている。

 毎レース、テーマを決めて走って来た高橋選手だが、今回は現状を踏まえた上で、「今年のテーマはチャレンジャー。前を向いて走りつづけたいと思います。」と、果敢な攻めのスタイルで、ベルリンマラソンに臨むことを明言してくれた。

 日本の女子マラソン界の女王として君臨してきたQちゃんも今年30歳。シドニー五輪での金メダル獲得、ベルリンマラソンでの世界最高記録の達成、その親しみやすさとレースに対する真摯さで多くのファンから支持され国民栄誉賞まで受賞した。

 その注目度、人気のすごさは、2時間19分46秒の当時の世界最高記録を達成した昨年のベルリンマラソンの、平均視聴率36.4%、瞬間最高53.5%という驚異的視聴率にも如実に表れている。
本来であれば、”挑戦”を受けることはあっても、挑む立場ではないだろう。確かに、渋井陽子選手ら後輩たちの追い上げはめざましいものがある。しかし、高橋選手はあえて、”チャレンジャー”という言葉を選び、自分自身への挑戦を改めて表明した。すべて、2006年アテネでの五輪連覇を狙うために。「”チャレンジャー”という目標を常に持って、試合でも練習でも、もうこの辺でいいかな、落とそうかなと思ったその時点で、あと一歩、もう一回チャレンジャーであと一歩頑張ってみる、と言う最後の押しを大切にしていきたい。」

 昨年のベルリンで樹立した世界最高記録の歓喜もつかの間、1週間後のシカゴマラソンでキャサリン・ヌデレバ選手(ケニア)に、そして今年4月のロンドンマラソンでポーラ・ラドクリフ選手(英国)に記録を更新され、現在高橋の記録は世界歴代3位。上にも下にも強力なライバルがひしめくなかで、高橋選手のチャレンジの第一歩は、どのようなレースとなるのだろうか?

 高橋選手は語る。「世界記録を狙うという気持ちよりは、どのくらい走れるのか、”挑戦”という気持ちの方が強い。今年はあまり世界記録にこだわっているわけではないです。昨年の記録が抜かれたこと、更新されたことというのも、一年経ってそれだけ世界が成長しているわけですし、良いことだなとも思います。(いつかはまたトップの座へ?)ヌデレバさんとかラドクリフさんとか他にもたくさん速い人はいると思うんですけど、世界記録で争うだけでなく、2年後にオリンピックも控えてますし、色々な大会で顔を合わすことも、一緒に走ることもあると思います。タイムだけが争いの基準だとは限らないので、そういう場面でお互いに良いレースができればいいなと思っています。」

 現在世界最高のヌデレバ選手の記録は、2時間18分47秒。昨年ベルリンで叩き出した高橋選手の自己ベストとは、ほぼ1分の差がある。この記録にどこまで迫ることができるのか、また追い抜くことができるのかが、最大の焦点となる。
 今、戦いの第一歩となる扉が開かれる。”チャレンジャー”高橋尚子が始動する!
 

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