その原因、Xにあり!

身体のお悩み解決バラエティ 毎週金曜よる7時

おさらい

2017年9月29日(金) 放送

  • 緊急SOS!この秋起こるかもしれない危機ワースト20 あなたの命を救う方法SP

    死を招く謎の感染症、食中毒、ヒアリより怖い外来生物、大型台風、やまないゲリラ豪雨…これらの危険から私たちはどのようにして身を守り、生活していけば良いのか?2017年秋、あなたの身に迫る危機!そこからあなたの命を救う方法とは?

    第20位 長寿台風

    毎年日本列島を襲う台風。大雨による土砂崩れや河川の決壊など、その被害は甚大。天達武史(あまたつ・たけし)気象予報士によると、10月の台風は割と勢力が強いのだという。

    今年特に猛威を振るったのが「長寿台風」。長寿台風の最大の特徴は「発生期間の長さ」。通常の台風は発生から5日ほどで消滅するのに対し、今年(2017)の台風5号は発生から18日間も存在。観測史上3位の長さを記録した。いったいなぜ、このようなことが起きたのか?

    天達気象予報士によると、通常 台風は高気圧に沿って北上するのだが、台風5号はその高気圧がなかったために進む道がなくなってしまい、迷走したのだという。

    なぜ長寿台風は危険なのか?

    今回の台風5号は、南の海上に長期間いたため高い海水温から水蒸気(エネルギー)を得、大きく発達してしまったという。

    長寿台風 最大の脅威、「高潮」

    都市の水害に詳しい土木学会の土屋信行(つちや・のぶゆき)氏は、長寿台風で最も気をつけねばならないのは、「高潮」による被害だという。

    高潮とは、台風の低気圧により海面が吸い上げられ、さらに強風によって高くなった波が陸地に押し寄せられる現象。波の高さは大きいもので数mに及び、風が強く気圧も低い長寿台風では想像を絶する巨大な高潮が発生する可能性があるという。

    超大型台風がやってきた場合、高潮による犠牲者は数万人。場合によってはそれ以上になってしまう可能性があるのだとか。

    伊勢湾台風級・5mの高潮が首都圏を襲った場合

    東京湾の海水が浸水すると、江東区、江戸川区など海抜0m地帯を飲み込み、西側は千代田区、港区。北側は海から30kmも離れた埼玉県越谷市周辺までも浸水被害が出るという。

    さらに地下鉄が全部つながっているので、地下鉄を伝って首都圏に水があふれていく。半蔵門線、錦糸町駅など。1か所でも地下鉄の出入り口が高潮に飲み込まれると、そこから海水が流入。各路線を伝って浸水し、最終的にはほとんどの地下鉄が水没してしまう可能性があるのだとか。

    ★高潮からあなたの命を救う方法
    土屋さんによると、海抜5m以上の場所、たとえば海抜0m地帯なら建物の4階以上に避難をしたほうがよいとのこと。各地域の海抜は、電柱や地下鉄などの出入り口などに書いてあることが多いので、普段から意識しておくことが重要なのだとか。

  • 第19位 レプトスピラ症 〜台風後急増!?目がゾンビ化する感染症〜

    レプトスピラ症とは、レプトスピラという細菌によって起こる感染症。感染すると初期症状として発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛など、風邪やインフルエンザに似た症状が現れる。そのため最初は風邪やインフルエンザと間違えて軽視してしまう人も多いという。

    重症化してしまうと複数の臓器に障害が及び意識障害をきたすこともある。発症から5~8日経つと肝障害が起き、皮膚や眼球が黄色く染まる症例があるそう。目がゾンビのように黄色くなってしまうのは、肝臓の障害が一因だという。気づかずに放置すれば、死亡率は20%~30%に及ぶともいわれる。

    伊勢赤十字病院の坂部茂俊氏によると、このレプトスピラ症は世界的にも台風や洪水のあとに多く出ることが報告されているとのこと。

    WHO(世界保健機関)の発表によるとレプトスピラ症の推定患者数は年間約50万人にも及ぶ。

    2009年9月。フィリピンで大型台風による大規模な洪水が発生し、多数のレプトスピラ症患者が市内の医療機関に入院した。この時の患者総数は2299人、死亡者は178人に及んだ。日本でも9月から10月にかけてこの病気が増加しているというデータがある。
    ※出典:国立感染症研究所のデータより作成

    なぜ台風後に感染することが多いのか?

    国立感染症研究所の小泉信夫先生によるとレプトスピラ菌は、ネズミなどの腎臓に潜んでいるという。

    レプトスピラ菌を保有しているネズミが尿と一緒にレプトスピラ菌を放出し、水や土を汚染。台風などの大雨で水、土などに含まれたレプトスピラ菌が拡散する。その汚染された水や土との接触により、レプトスピラ菌が皮膚の傷口、鼻、目などの粘膜から体内に侵入してしまう。

    一見、傷が見られない皮膚の上からもレプトスピラ菌は体内に侵入する可能性があるという。つまり、傷がなくても水や土に触れるだけで感染してしまう恐れがあるという。

    実際に身近にレプトスピラ菌はいるのか、検証

    小泉先生によると、日本全国さまざまな場所の土からレプトスピラ菌が検出された報告があるとのこと。

    番組独自に都内の一般家庭の庭で土を採取。レプトスピラ菌が本当にいるのか検証したところ、実際にレプトスピラ菌を発見した!※協力:千葉科学大学 増澤俊幸教授

    ただしレプトスピラ菌には病原性のものと非病原性のものがあり、今回見つかったのは非病原性のレプトスピラ菌。この菌からは病気にはならないという。しかし増澤教授によると、病原性レプトスピラ菌はどこにでも、身近な場所にいる可能性があるという。

    ★レプトスピラ症からあなたの命を救う方法
    小泉先生によると、水や泥に触れることで感染するので、肌に直接触れないようにすることが重要とのこと。

    命を救う方法(1) 大雨後の片付けでは手袋、長靴を着用する。
    命を救う方法(2) どうしても水や土に触れてしまう場合は、触れた後に消毒をする。

    レプトスピラ症には適切な抗菌薬が処方されればすみやかに治るので、台風後に作業をして発熱した場合は、すぐに病院へいくことが重要とのこと。

  • 第18位 線状降水帯 〜やまないゲリラ豪雨〜

    天達気象予報士によると、普通のゲリラ豪雨は積乱雲ひとつ分の雨なので強く降っても30分~1時間程度でやむが、線状降水帯は積乱雲が線状に並び、1つの雲が30分~1時間で消えても同じところに次から次へと雨雲が出来上がる。つまりこの線状に並んだ雲の下にいると、ずっと激しい雨が続き、災害に結びついてしまうケースが多いのだという。

    また温暖化の影響もあってか、近年こうした豪雨が増えているという。特に秋口は秋雨前線や台風に伴って線状降水帯が非常に発生しやすいので、これからが警戒が必要な時期だという。

    線状降水帯が東京を直撃した場合、どんな被害が出るのか?

    都市の水害に詳しい土木学会の土屋信行(つちや・のぶゆき)氏によると、現在東京の排水機能は1時間に50mmという降水量に対応できるシステムは出来上がっているが、それ以上の雨が降ると水はどんどん溜まってしまうという。

    番組では都市の水害に詳しい土屋氏の協力のもと、各自治体のハザードマップを参考に都心を九州豪雨並みの線状降水帯が襲った場合のシミュレーションを作成した。

    まず大きな被害が予想されるのは渋谷駅周辺。道玄坂、宮益坂という坂の下に位置する渋谷駅。そこに周辺エリアから坂をつたって大量の雨水が集中すると、たった3時間で水深が2m以上に。さらに新宿・靖国通りは50cm~2mの冠水。有楽町の駅前も50cm~2mになってしまうという。

    さらに東京を襲う2次災害

    さらにこの広範囲の冠水によって、意外な2次災害が東京を襲うという。土屋氏によると東京中が水浸しになると、同時に東京中が大停電に襲われると考えられるという。その鍵をにぎるのが、電気の変圧器。電柱があるところでは電圧器は電柱の上の方についていることが多いが、東京では近年進められている電線の地中化により、路上に設置されているケースが多い。そこに大きな問題があるという。

    この電圧器は、下部が水に30cmくらい浸かってしまうと漏電して周囲の人が感電してしまう恐れがあるので、それを防ぐためにある程度の浸水があると電流をストップする。それにより大規模な停電が起こってしまう可能性があるのだという。

    線状降水帯が 街なかで命を奪いかねない2つのケース

    ※監修:災害危機管理アドバイザー 和田隆昌氏

    ケース(1) マンホール落下
    冠水した道路を歩いていて、マンホールのふたが開いているのに気付かず、落下して死亡したケースがあるという。

    豪雨時に歩道を流れる雨水を再現してみると、水深が5cmではまだマンホールが確認できるが、水深が10cm程度になると、濁った雨水と水流によりほとんど見えなくなってしまった。これに停電が重なり視界が悪くなると、さらに落下の危険が増してしまう。
    ※一部のマンホールは ふたが開かないように改良されているが、まだすべてではないので注意が必要とのこと。

    ★マンホール落下からあなたの命を救う方法
    和田氏によると、本当は出歩かないことが一番だという。しかしどうしても移動しなければならない場合は、傘などの長い棒で地面を確認しながら進むとよいとのこと。

    ケース(2) 車内溺死
    ニュースなどで冠水した道路を車が走っている様子をよく見かけるが、これは大変危険な行為。高架下のアンダーパスで水没した車に閉じ込められ、死者が出てしまった事例もある。

    1時間に100mmを超えるような雨の場合、運転時車からの視界がまったくきかなくなる。それにより水深の深い場所に誤って進入してしまうケースが多発してしまうという。するとバンパーに浸水してエンジンがストップ。水圧でドアは開かず、パワーウインドウも動かない状態になってしまうのだとか。

    ★車内溺死からあなたの命を救う方法
     水圧でドアが開かなくなり、車内に閉じ込められてしまった場合は、すぐに窓を割って車内に水を入れることが必要。車内に水が入ると水圧が相殺されてドアが開くようになるという。

     
     
    実際にどうやって窓を割ればよいのか?羽田美智子さんが検証!

    まずは傘やヘッドレストで窓を割ろうと試みるが、割れない。そこで和田氏が取り出したのが「脱出用のハンマー」。これで羽田さんが再挑戦したところ…見事に割れた!

     
  • 第17位 ジェットコースター血圧 〜42℃の風呂で謎の溺死〜

    厚生労働省が推計した1年間に風呂での死亡者数は約1万9000人。これは交通事故での死亡者数の約5倍!出典:警察庁
    その内訳をみると、約60%以上を占めるのが“溺死”。
    ※出典:吉岡尚文による(2010)入浴死に関する部検例」より

    なぜ浅い風呂で溺れてしまうのか?入浴医療の第一人者 前田眞治(まえだ・まさはる)教授によると、風呂の溺死で大きな要因となるのが ジェットコースター血圧。

    ジェットコースター血圧

    42℃以上の熱い風呂に入った時に起こる血圧の急激な上昇と低下のこと。これが起こると十分な血液を脳に送り届けることが出来なくなり、ウトウトと眠気を感じる状態に。そして失神。意識を失ったまま溺れ、命を落としてしまうという。

    湯温による血圧変化の違い

    番組スタッフが体温に近い38℃と高温の42℃。それぞれの風呂に入った際の血圧の変化を測定。※安全には十分留意して行っております。

    38℃の場合
    お湯につかることで身体が徐々に温まり、血管が拡張するため血圧はゆっくりと低下。10分間の入浴で血圧は27mmHg低下。これが風呂に入った時に起こる通常の血圧変化。

    42℃(高温)の場合
    お湯につかってわずか40秒で111mmHgから138mmHgに急上昇。体温が42℃以上というのは、人が生命活動を維持できない危険な温度。そのため身体が熱にびっくりして血圧は上昇する。高温の風呂が急激に身体を温め血管を拡張するため、続いて血圧は急降下。入浴から10分で、血圧は40mmHg低下。この血圧の急激な差が「ジェットコースター血圧」。

    血圧が一気に40mmHg下がることは通常ありえず、目の前が真っ暗になったり、意識障害を起こしてもおかしくない危険な状態だという。

    ★ジェットコースター血圧からあなたの命を救う方法
    前田教授によると、かけ湯を5回するだけで入浴直後の血圧をおさえることができるという。お湯の温度は40℃~41℃に設定。入浴する際は身体を熱の刺激に慣れさせるため、必ず浴槽のお湯を5回以上かける。これにより、入浴直後の血圧の上昇を抑えられるという研究結果があるとのこと。
    ※出典:国際医療福祉大学 前田眞治教授の実験結果より

    しかしそれでも、入浴中ウトウトと眠気を感じた場合は…冷たい水を桶に用意して、手を冷やす。手を冷やすことで血圧を上げる交感神経を刺激し、血圧の低下を抑えることができるそう。

  • 第16位 ラテックスアレルギー 〜食器洗いに潜む突然死〜

    洗い物をする際、手荒れを気にしてゴム手袋をしている人も多いかと思うが…なんと実はその行動が突然死を招くという!藤田保健衛生大学の矢上晶子教授によると、ゴム手袋を使って洗い物をし続けていると、ラテックスアレルギーになる可能性があるとのこと。

    ラテックスアレルギー

    ラテックスとは「天然ゴム」のこと。一般的によく使われているゴム手袋にも含まれていることがある。この天然ゴムのたんぱく質に身体が過剰に反応し、かゆみやじんましんなどのアレルギー反応を引き起こしてしまうという。最悪の場合ショック状態になり、死に至る可能性もあるのだとか。

    アレルギーというのは気づかないうちにアレルギー体質になってしまうという特徴があり、誰にでも発症する可能性はあるそう。ラテックスアレルギーに対し消費者庁、厚生労働省、経済産業省など3省は、今年3月注意喚起を行った。市販されている天然ゴム使用のゴム手袋には、このような注意書きの表示が義務付けられている。

    ★ラテックスアレルギーからあなたの命を救う方法
    現在、スーパーやコンビニでは天然ゴムを使用していない(ラテックスフリー)ゴム手袋も販売されている。すでに使用している天然ゴム製の手袋でも使い続けることの出来る対策法としては
    (1)皮膚とゴムとが直接触れ合わないよう、綿の手袋の上にゴム手袋をする。
    (2)使用後は しっかり水洗いをする。
    こうすることで水溶性のラテックスを洗い流せるという。

  • 第15位 ヒアリより怖い“最恐”外来生物

    神戸港のコンテナ内で発見され、連日の報道で世間を騒がせた猛毒を持つ外来生物・ヒアリ。外来生物に精通する国立環境研究所の五箇公一博士は「温暖化とヒートアイランドなどが、熱帯外来生物が住みやすい環境を広げている。実はヒアリより凶暴で人間に対して非常に危険な外来生物はこれからどんどん入ってくる」と語る。

    ★この秋 日本に襲来するかもしれない三大最恐外来生物とその対策法
    ※監修:五箇公一博士

    デング熱の脅威再び!?ネッタイシマカ

    体長約3mm。二本の白い縞模様を持つヤブ蚊の一種。主に熱帯・亜熱帯地域に分布し、日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。

    ネッタイシマカの恐ろしい点:デング熱大流行の恐れが!

    デング熱は蚊に刺されることで感染する熱帯病の一種で、頭痛や高熱といった症状が現れ、高齢者は重症化して命を脅かすケースもあるという。

    2014年、代々木公園で蚊に刺されデング熱感染者が発生。公園は閉鎖され大きなニュースとなった。五箇博士によるとネッタイシマカはその時以上の脅威をもたらす恐れがあるという!ネッタイシマカは他の蚊に比べ、その体内でデング熱ウイルスを増殖させやすいため、刺されたときの感染リスクが非常に高いのだという。

    ★ネッタイシマカからあなたの命を救う方法
    屋内であれば蚊取り線香などで侵入を防ぐ。外出時は虫除けスプレーを使用することが大切。(蚊は服の上からも刺すので、服の上から全身に吹きかけるのがおすすめ)

    かまれると皮膚が壊死する!ドクイトグモ

    原産地はアメリカ南部。体長は約1cm。くすんだオレンジ色の体を持つ比較的小型のクモ。

    ドクイトグモの恐ろしい点:強い毒を持ち、特効薬がない!

    かまれた部分が壊死するほど非常に強い毒を持っている。恐ろしいことに、ドクイトグモの毒に効く特効薬がない。

    また、ヒアリは巣の中にいる女王アリと幼虫を駆除すれば分布の拡大を阻止できるが、ドクイトグモの場合は(成長すると基本的に)単体で生息するため、分布の拡大阻止が困難だという。

    ★ドクイトグモからあなたの命を救う方法
    乾燥していて雨風をしのげる影を好むので、そういった場所にむやみに素手を入れない。公園のベンチの裏、エアコンの室外機などには十分注意が必要。

    恐るべき繁殖力!ツマアカスズメバチ

    インドネシア・ジャワ島原産。体長約2cmの比較的小さなスズメバチで、アジアを中心に分布している。

    非常に繁殖力が強く。人の身長を超える巨大な巣を作り、その中に約1万匹が住みつくという。

    ツマアカスズメバチの恐ろしい点:20mにも及ぶ高所に巣をつくる

    高い場所に巣を作る性質があり、その高さは20mにもなる。都会の場合、マンションなどの住民に被害が及ぶリスクが高まり、被害の拡大が予想できるとのこと。10月はスズメバチが一年で最も繁殖し活発になる時期。もしも日本に入ってきた場合、猛威を振るう可能性が十分にあるという。

    ★ツマアカスズメバチからあなたの命を救う方法
    巣を見つけたら、すみやかに近くの役所に届け出る。決して巣があるところには近づいたり自分で駆除しようとせず、専門の業者に駆除を任せる。万が一刺されたら、応急処置として傷跡を絞るように流水でもみ洗いし、すぐに病院へ行く。

  • 第14位 マダニ 〜都市部を襲う日本最高レベルの致死率〜

    今年7月。わずか4mmほどの小さな虫が日本中を震撼させた。野良猫にかまれた50代の女性が死亡。その原因がマダニ。本来、山間部に多く生息しているマダニだが、これからの季節、冬に向け食料を求めて山を下りてくる野生生物にくっつき、都市部にやってくる恐れがあるという。

    兵庫県立大学の山内健生准教授によると、危険なのはこのマダニが持つSFTSウイルス

    SFTSウイルスに感染すると、身体の免疫を担う白血球や血小板が減少するため、激しい倦怠感、嘔吐、発熱、下痢を発症。さらに意識障害や出血を起こすと最悪の場合、死に至るという。

    山内教授によるとSFTSウイルスは
    ・日本最高レベルの5人に1人という非常に高い致死率
    ・いまだ治療のワクチンがない
    ・マダニの唾液に含まれており、マダニが血を吸うときに入り込んでくる
    のだという。

    ★マダニからあなたの命を救う方法
    ・マダニが嫌うハッカ油入りの虫よけスプレーを使う。
    ・日頃からお風呂などでボディチェックをし、マダニがついていないか調べる。
    これらを心がけることが重要とのこと。

    マダニに噛みつかれてしまったら

    国立環境研究所の五箇博士によると、出来るだけ速やかに皮膚科へ。無理に自分で取ろうとしない。間違って潰してしまうとダニが吸った血が全部逆流し、身体の中にウイルスごと流れ込むことも起こり得る。マダニは血を吸うとき、長い場合2週間ほどかみついたままなので、噛みつかれた場合は一刻も早く病院などで取り除くことが大切とのこと。

  • 第13位 クラッシュ症候群

    2016年の熊本地震では8000棟以上の家が倒壊。多くの人ががれきの下敷きになった。そんながれきの下敷きになった人を助ける際、注意しなければならいことがあるという。

    災害医療のスペシャリスト、帝京大学医学部付属病院 救命救急センター長の三宅康史(みやけ・やすふみ)先生によるとクラッシュ症候群とは、がれきの下から助け出された人がその後に病態が急変し、最悪の場合亡くなってしまうということを指すのだという。

    身体の中で何が起こっているのか?

    がれきの下敷きになり手足など身体の一部が長時間圧迫され続けると、血の巡りが悪くなり、筋肉から有害物質が発生。その状態で救出され圧迫から解放されると、有害物質が血液中に溶け込んで全身に回り、心臓や腎臓の機能が低下。様態が急変し、最悪の場合死にいたることがあるのだとか。

    実際に2016年の熊本地震や阪神淡路大震災でも、がれきの下敷きになり救助された後にクラッシュ症候群で命を落とした人がいるという。

    ★クラッシュ症候群からあなたの命を救う方法
    三宅先生によると、現場でとりあえずできる事として、可能な限り水分を摂らせることでクラッシュ症候群を予防、悪化させないことができるのでは、とのこと。飲ませる水の量は、目安として1L程度。

    水を摂取させることで、有害物質が溶け込んだ血液の濃度を薄めるだけでなく、有害物質の排泄を促すことができるという。

    最終的には医療機関でいろいろな治療をすることが必要なので、一刻も早く病院へ搬送することが重要とのこと。

  • 第12位 収れん火災

    これからの季節、空気が乾燥し始め、暖房を使う回数も増える事から、毎年冬にかけて火災件数が一気に増加。約14分に1件、火災が発生している計算に。

    近年出火原因になった“ある意外なもの”とは?

    2016年、新宿で共同住宅のベランダの“あるもの”から出火。近所の人の通報により大事には至らなかったが、気づくのが遅ければ他の住民も巻き込む大火事になっていたことがあった。

    【問題】この火災の出火の原因となったモノとは?
    A.炊飯器
    B.ウォーターサーバー
    C.冷蔵庫

    【正解】B.ウォーターサーバー

    なぜウォーターサーバーで火災が起こるのか?

    防災アドバイザーの永山政広さんによると、この火災はウォーターサーバーのボトルが太陽の光を集めて“収れん火災”を起こしたと考えられるとのこと。

    収れん火災:鏡などの物体が太陽の光を1点に集めて引き起こす火災。

    ちなみに新宿で起こった火災は、ベランダに置かれたウォーターサーバーのボトルが太陽光を集め1点に熱が集中。その結果 収れん火災が起こってしまったのだという。永山さんは、陽の光が届けば室内のウォーターサーバーも危険だという。

    室内にあるウォーターサーバー以外のものでも、ペットボトルや水晶玉、ステンレス製のボウルなど光を反射しやすい材質のものは、収れん火災を引き起こす可能性が十分に考えられるので、注意が必要とのこと。

    なぜ収れん火災が 秋から冬にかけて増えるのか?

    永山さんによると、夏に比べて秋・冬になると太陽の高さが低くなる。すると部屋の奥の方に光が差し込むようになるので、まさか届かないと思うようなところまで光が入り、収れん火災を起こす危険性がでてくるという。

    ★収れん火災からあなたの命を救う方法
    ・窓の側にレンズの代わりになるものを置かない。
    まず第一に窓の近く、光が当たるところにウォーターサーバーやペットボトルなどレンズの役割をするようなものを置かないことが重要とのこと。

    ・外出する際、カーテンを閉め太陽の光を弱める。
    特に留守の時に収れん火災を起こすと非常に危険なので、出かける前にカーテンを閉め、光がなるべく奥に入らないようにする。光を少し弱めるだけでも非常に効果があるので、カーテンを閉めるくせをつけておくことも重要とのこと。

  • 第11位 伝導加熱

    記憶に新しい築地場外市場の火災。火は約15時間燃え続け、木造の店舗7棟が全焼した。警視庁は出火元をラーメン店の厨房と断定。しかし従業員は店を出る際、コンロの火を消したと証言した。

    火の気のない場所からなぜ火災が?

    永山さんによると築地の火災は、伝導加熱による火災が考えられるという。
    伝導加熱とは、長期間熱によって温められた壁の木材が炭化して、ある日突然発火する現象。全国で毎年200件以上発生しており、築地の場合はコンロのそばの壁から突然発火したとみられている。

    ステンレス越しでも壁に熱が伝わるのか?家庭用コンロで検証

    ステンレスの裏の温度を測るためサーモグラフィーを設置。水を入れた鍋を火にかけて実験開始。最初はもちろん壁の温度は変化なし。2分後。壁の温度に徐々に変化が。20分後。熱の範囲も広がり、ステンレス越しに壁に熱が伝わったのがわかる。

    この現象が長期間繰り返されると壁の木材が炭化して自然発火しやすい状態になってしまうという。

    伝導加熱の危険な特徴
    ・炎が出ても壁の中なので見えにくい。
    ・煙が出ても火災感知器が感知しづらい。
    このような点から「気づきにくい火災」であると永山さんはいう。

    ★伝導加熱からあなたの命を救う方法
    永山さんによると、なるべくコンロの熱が壁に伝わりにくいようにすることが大切とのこと。一つの目安として、コンロは壁から15cm離すこと。

この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。