interview

広瀬祐喜役白洲迅さん

物語を読んだ感想を教えてください。

 最初に台本を読んだ時は純粋に物語としておもしろいなと感じました。その後、何度か読み返して、それぞれの目線で物事が進み、やがてそれが1つに収束していく展開など、細かい部分までとても丁寧に描かれていて演じるのが楽しみになりました。



どんな部分が気になりました?

 最初に気になったのは、冒頭に出てくる街の人のインタビュー映像と生徒のインタビュー映像です。街の人が話していることはほとんど変わらないのに、生徒の話はどんどん変わっていく。これってどういうことなんだろうって。それも最後の最後ですべて納得できるので、期待していてください。

演じている広瀬祐喜はどのような人物だととらえていますか?

 チャラ男ですね(笑)。登場人物7人の中では飛びぬけて明るいし、普段からおちゃらけていますが、ただ明るいだけじゃなくてちゃんと周りも見ている男です。あづさがいなくなったことで涼子や晴人たちが気まずくなりつつあることも気づいているけど、あえて何も気づかないふりして明るく振る舞っているんです。


様々な事実が判明し、友達同士の間に不穏な空気が流れる中で祐喜の明るさは救いですよね。

 見ている人にもそう感じてもらえるといいなと思って演じています。本当に良いヤツなんですよ、祐喜は(笑)。そういう人物を演じられることが素直に嬉しいです。

とはいいつつも、祐喜はなぜかあづさの母親とも面識があったり、あづさの写真を写メしていたりと気になる行動もあります。

 最終話では、これまで蚊帳の外のようなポジションだった祐喜がキーパーソンになります。チャラくてお調子者の祐喜が見せる影というか本音の部分はしっかり見せていきたいので、そのギャップも含め丁寧に演じたいなと思っています。

白洲さんから見て、彼らの高校生活はどう映っていますか?

 学校での風景や友達関係などはすごくリアルに感じます。あづさにまつわる件では、みんなやや大人びて見えるけれど、高校生って子供ではあるけどちゃんと大人な考えを持っていたりもする微妙な年頃で、その微妙なバランスもリアルなのかなと。見ている方にも共感してもらえると思います。


現場の雰囲気はいかがですか?

 僕は人見知りなので、共演者の方と仲良くなるまでに時間がかかるタイプなんですが、今回は共演経験のある人も多くてすごく助かりました。みんなすぐ仲良くなれたし、松岡さんが中心となって打ち解けやすい、親しみやすい空間にしてくれている感じです。この間は、みんなで松岡さんのことを「おばちゃんみたい」って話して笑っていました。大人っぽいというか落ち着きがあって、お母さん並みの貫録があるんです(笑)。

白洲さんが感じた『She』の魅力を教えてください。

 主人公が不在であるがゆえに、ひとつの事件をいろんな目線から見せているのがとても興味深いです。語られているのは同じ人物のはずなのに、接する人によって受け取り方も変わってくるし、評判やウワサもどんどん変わっていく。それは怖さでもあるけど、同時にいろんな視点で物事をみる大切さや奥深さを感じます。普段の自分たちの生活と照らし合わせて、いろんなことを考えさせられる作品だと思います。

最終回目前ですが、白洲さんは結末を知った時どのようなことを感じましたか?

 「なるほど」と納得したと同時に、モヤモヤするような少し悲しい気持ちになりました。いろんな受け止め方があると思うので、見た人がどのように受け止めるのか気になります。どんな結末をむかえるのか、楽しみにしていてください。