リスクの神様 毎週水曜よる10時 放送

2015.7.3 FRI. UPDATE INTERVIEW #2 スペシャル対談 西行寺 智役 堤 真一さん 神狩 かおり役 戸田 恵梨香さん

今回の役柄の難しいところ、演じる上で気を付けているところは?

どんな役でも難しいんですけど、今回は何よりセリフが多いので(笑)。しかも、説明ゼリフだから。その覚えるという行為がこの歳になるとキツくて。いまから、共演する方々には「申し訳ない。とにかくすんなり撮影が進むとは思わないでくれ」と(笑)。

本読みの後、おふたりで「俺たちしゃべってるな!」
みたいなお話をされていましたね。

恵梨香はまだ若いからさ。

いや、もうそろそろ無理です!

ホンマかい?

私はまだ撮影に入って3日目(※取材日は6月2日)で、自分の役を習得するのに頭フル回転させている状態なんですけど、その中に、2話が入ってくるとさらに「う~~ん…」みたいに(笑)。西行寺さんとの関係性、他の人たちとの関係性もまだ見えてないところがあるので、その距離感を気にしているというのと、後は…年齢的にも結構大人な世界に突然入り込んだ気がするので、その部分と自分の精神年齢の刷り合わせが出来るようにと意識しています。

クランクインの日、“インド洋に面したホテル”で、
監督から「色気MAXで!」と指示されていましたね。

それ、一番困る演技指導だよね(笑)。

ホントですよね。「私に色気?」って(笑)。

いや、そういうのってさ、スチール撮りとか取材とかでも「もっと色っぽく」とか言われるけど、「何やねん、それ!」って(笑)。そういう抽象的な注文が一番難しい。

周りの友だちや知り合いから「恵梨香はホントに色気がない」って散々言われている中で、「色気MAXで」って言われると、「遠いなぁ……」って(笑)。自分的にはMAXでやったつもりだったのに、監督から「MAXで」って言われたから、「あ、全然足りてないんだ…すいません」って(笑)。もうちょっと胸があったらよかったんですけど(笑)。

久々に共演されるわけですが…。

共演は舞台で…あれ、何年前だった?

4年近いですね。

だよね。で、このドラマの前に映画の撮影で去年も会ったけど、同じシーンはなかったんですよ。本読みのときに久しぶりに会ったんですけど、その本読みで、恵梨香がすでに役をとらえているな、すごいな、と思ったんです。で、実際に出来上がりを見たらスゴく良かった。舞台で共演した頃はまだ子どもっぽい感じで、どっちかっていうと、ちょっとおとなし目というか。ね? 最初の稽古の時はちょこんって稽古場の片隅にいて。いまはもう全然頼もしいですよ。今回は、僕がおんぶに抱っこでいこうと。

そのときとかは、一応、夫婦っていう設定だったんです。でも、お芝居が子どものような…。

そうそう。

そこから今回こういう関係性になるっていうのが…この世界ですと当たり前なんですけど、とっても不思議で。成長する姿を見られというか。お父さんというか親戚というか、自分のことを知ってる人に改めて見られる、っていう感覚がして…。

関西出身のお気楽な二人組が、頭がいいって役をやってるんですよ(笑)。このギャップ、っていう。

一番頭が切れる、という設定ですからね。

同じ関西出身ということでやり易さみたいなものは?

あんまり…。ヘンに普段から役の雰囲気でいようとする人も多いじゃないですか。そういうことがないからね。

はい(笑)。

もう、現場にいることが楽しいんだ、っていうそういう環境が好きなんで。おそらく恵梨香も。

はい(笑)。

ドラマでは初共演になります。
過去のお互いの作品をもしご覧になっているなら、どんな印象を?

頼れる女優さん。的確ですよね。正解がどうだということより、その役の根幹になるものを必ずガチっと握ることが出来る人ってなかなかいない。そういうところが、まだ若いのに凄いなと。何を大事にして、この作品が何を伝えようとしているか、という根幹をよく分かってるからそういう掴み方ができるんだと思うんです。あとは付属でいろいろ作っていけばいいだけで。自分もできるかって言ったらそうでもないし、多分迷うし…。頼もしいですよ。

嬉しいです! 堤さんは、こうやっていろんなものを…台本だけじゃなくて現場のあらゆるものを俯瞰で見てくださっているので、安心感があって…。「自分が失敗しても堤さんがいるから大丈夫!」っていう、そういう思いがあるんですよね。きっと堤さんを見ていたら答えが見つかるだろうな、っていうのをどこかで感じていて、楽しくやらせてもらっています。引っ張ってくれる方なので、堤さんのお芝居を見て、みなさんがどういう風にお芝居をするのかな、っていうのがいまスゴく楽しみですね。

今回、お芝居が達者な方ばかりです。

クセ者ばっかりですからね(笑)。そういう意味では、めちゃくちゃ凄い人ばかり集まって…。腕はあるし、経験も豊富だし…。怖い反面、頼もしいし、嬉しいし。こういうキャストでできる、っていうのはホントに幸せですよ。久々に田中泯さんとも仕事ができるし。泯さんはセリフがほとんどないので、本読みの時、「良かった!」っておっしゃってたんで、「後半、泯さんがめちゃくちゃしゃべるシーン、作ってください!」って脚本家に頼もうかなって(笑)。

私も楽しみです。

役柄を演じるにあたって準備していることがあれば教えてください。

準備といっても全くしなかったです。脚本に関しては凄く早くから作っていただいていたんで、とにかく読んで…。最初の顔合わせと本読みのときに、自分がどういう顔をするのかまったく想像つかずに行ってみて、あとは現場でどういう状況になるのか、ちょっと運任せみたいなところもあるんです。決めていったって、何するかわからないオヤジがいるし。なるべく影響受けないように、ゆるがないように…。

古田新太さん、一番怪しいです!

あ、俺が一番気にしてるのは吉田鋼太郎さんだよ! 一番ややこしいよ。何してくるかわからんし(笑)。

戸田さんは英語でスピーチをするシーンもありますが

たまたま英語を勉強し始めていたんで、ちょうどいいな、って思っていたんですけど、実際にセリフを渡されたときは「こんなの絶対、日常で使わない!」っていうような英語で(笑)。聞いたことがない言葉がいっぱいあったので、そこからはもうセリフの英語しか聴いてないんですけど…。

俺もあるんだよ…。一応、アメリカ帰りっていう設定だし。

そうですよ!

でも、まったくダメなんですよ。口パクで、あとでジョン・カビラさんが入れてくれたらいいのに(笑)。

いやあ、帰国子女設定で、流ちょうな英語っていうのは…無理ですよね。そこはまあ諦めるとして(笑)。しゃべりのトーンとかはいまでも苦戦していて、探っていますね。

改めて、演じられる役のここだけはブレずにやっていきたい、というものを。

かおりが成長して変化していく、というのがこのドラマで一番デカい部分だと思うんです。あと、セリフもきちんと説明していかなきゃいけないようなものなので、それをちゃんと渡していくという作業が多くなると思うので、あまり感情的に演じ過ぎないように…。結構、「俺やったらメッチャ腹立つから、これ絶対胸倉掴む!」っていうようなところもあるんです。でも、そういうときでも淡々と相手を説得するという形をとらなきゃいけないので、なるべく自分の感情が揺らがないようにはしたいな、と思っています。

かおりは…プライドの高さと弱さのバランスが凄く難しいな、と思っているんです。ただ、上にのし上がってやるんだ、というかおり自身の信念を常に持ち続けよう、ということを思っています。

お互いにどんな距離感、空気感で演じていきたいと思っていますか?

そこはもう堤さんにお任せしようと思っています。基本的にはふたりでずっと動いているんですけど、かおりはずっと西行寺さんのことを探っている部分があるし、「危機に立っている人を救ってあげたいけど、でもそれはこういうことなんだよ」って西行寺さんが言ってることは確かんだよな、っていう部分もあるので、信用と疑いの両方を持っている距離感かな、と。

この本を読んでいて「正義って何ぞや?」って思ってしまうんです。こっちの人にはこれを守ることが正義やけど、こっちにとっては別のものを守るのが大前提、っていうのもある。そのときに、人間を地位で量る部分もあって、そういう現実って嫌だな、って思うけど、その中で、社会全体、会社全体のことを考えながら、どういう部分を信用して、どういう部分を恐れて、疑っていくのか…。かおりが自分なりの道を見つけて成長していく、というのが出てくれば面白くなるな、と思っています。

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