桜子(芦田愛菜)の叔父で、熱血漢の丈治にはどんな印象がありますか?
最初、打ち合わせをした時に、監督から丈治は高倉健さんに憧れている男だと聞きました。 私服も、映画『居酒屋兆治』での健さんのスタイルを意識している、と。そんな男ですから、すごく硬派で強気な役だろうと思っていたら、4話の息子とのエピソードでも見せたような、意外と人間らしいウエットな部分もある人で。今まで演じてきたなかには、自分からかけ離れていたり、現実離れした役も多かったですが、丈治は、等身大といいますか、僕はあそこまで熱血ではないですけど(笑)、共感できるところは多い役ですね。
演じる上で心がけていることはありますか?
丈治が営む焼き鳥店は、桜子もアリス(シャーロット・ケイト・フォックス)もみんなが来て、グチを言ったり、ケンカをしたり、作戦会議をするような場所になっていて。丈治自身もその場を提供するような気持ちでいると思うので、自分としても、みんなが憩いの場として感じられるような雰囲気を作れたらいいと思っています。なので、誰に対してもいつも変わらない丈治でいることを心がけています。
焼き鳥店では、焼き物をするシーンも多いですね。セットのなかとはいえ、かなり煙が出ていて驚きました。
画面を通じて煙が見えるように、普通よりも多く煙を出しているので、毎回、煙と熱さとの戦いです。グリルから一歩下がれば、それほど熱くはないのですが、丈治はカウンターにいるお客さんに向かって前のめりにしゃべるような男なので、自分も身を乗り出して芝居をしています。それが丈治のスタイルなので仕方ないですね(笑)。
撮影もそろそろ終盤ですね。物語も佳境に入り、アリスにとっては正念場となるような事件も起こります。
今まではそれぞれの人物が抱える問題がフィーチャーされ、それを解決していくという流れできたのが、ここからは、アリスを中心とした話になっていきます。アリスが日本に来た理由やバックグラウンドが描かれるんです。それで、最初はあれだけ反発していた桜子も少しずつアリスを認めるようになって、まさにこれから、という時に大どんでん返しが起こって…。アリスにとっては本当にかわいそうな状況になりますけど、簡単にはめげないし負けない、その強さに共感してもらえるんじゃないか、と思いますし、応援していただけたらいいな、と思います。
丈治の活躍も見逃せません。
ここまで常に中立なスタンスでみんなを見ていた丈治が、桜子をたしなめるようになったり、アリスの味方的な立場になったりします。丈治の行動の判断基準は「善悪」だと思うので、いいと思ったことに対して行動しているだけなんでしょうけど。それと、最後にある大きな作戦の手助けもすることになります。自分としては、最後の最後までカッコいい丈治でいてほしいと思っています。
ドラマをご覧の視聴者のみなさんへメッセージをお願いします!
この作品は、人間らしい普遍的な喜怒哀楽が全部詰まっているドラマだと思っています。いろいろ大変な問題は起こっても、基本はあったかいホームドラマですので、最後まで期待していただいていいと思います。どうぞ、お見逃しなく。