レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#097(04/03/03)インタビュー
×つんく♂さん
2004年2月15日 昼下がり
『HEY!HEY!HEY!』収録のあと
砧 東京メディアシティ 楽屋でインタビュー

きくち
お待たせしました。
つんく♂
ありがとうございます(笑)。
きくち
このページはモーニング娘。のファンも結構読んでて。そこにつんく♂さんが出るというのは、待ちに待った展開?
つんく♂
(モーニング娘。の結成から)6年…長い人はそれだけ一緒にファンをやってるわけやから、いろいろ…。
きくち
あるでしょうね。特に1月の安倍なつみさんの卒業は、反響も大きかったと思う。
つんく♂
(笑)。野球で言うたら長嶋(茂雄)さんが選手をやめるときに近い感覚なんじゃないですか。スケールは違うにしても、そういう印象やないかと。ただ、本人は次のステップに向けて、非常に明るいんですよね。
きくち
モチベーションは今、高い?
つんく♂
正直、前はいくら注意しても直らんところがあったんですよ。もうこれはこういう子なのかなと思ったりもしたんやけど(笑)、卒業が決まってから、いい意味で人間が変わった。これから選手時代と違って、もう少しオールラウンダー的な感じになっていけるかなって期待感はありますね。
きくち
長嶋巨人(笑)。そこから加護(亜依)ちゃん辻(希美)ちゃんも卒業して…どうするの?
つんく♂
(笑)。まあカワイイっていうのが先行してたけど、実は歌唱力も結構あるんですよね。そやからまずそこを押していって、その後で次のステップにって感じで。あと辻と加護の場合はお互い多少意識している方がいい。だから離さないでおこう、と。
きくち
加護ちゃん辻ちゃんまでいなくなった巨人をどう監督するの?(笑)
つんく♂
道重(さゆみ)、新垣(里沙)、高橋(愛)…ボケの最高峰やったら道重やろうけど…うーん(笑)。
きくち
「LOVEマシーン」からミニモニ。まで、つんく♂さんはこれまでいっぱい発明してきたけど、それでもまだまだ時代の中で常に変化を求められ続ける。大変。
つんく♂
ただどんなに時代が変わっても、やっぱりソフトは作っていかないといけないんですよね。昔の曲ばかりだと、音が枯渇してしまうから。確かに経費とかで苦しいけど(笑)、そこは情熱とノウハウ、あとアーティストがいれば何とかなる。市場的な部分でここ1、2年は苦労すると思うけど、それさえ揃っていれば、また新たな道が拓けると信じとるんですよ。
きくち
必要なのは優れたアーティスト…。キャラの強さで言ったら、シャ乱Qは濃かった(笑)。
つんく♂
うちは5人が5人、キャラが出てたから。それもボーカルが強かったからやと思う。ボーカルが弱いと、他もかすんじゃうから。
きくち
今日の歌を聴いてても思ったんだけど、やっぱりつんく♂さんはセンターステージがよく似合う。真性のボーカリストなんだと思うよ。
つんく♂
やっぱり僕らにとってセンターは聖域だし。どこまで行っても僕は、ボーカリストなんでしょうね。
きくち
時々こうやって出てくるのはセンタープレイヤーの証明?
つんく♂
どんな車でも、エンジンを入れないと傷むじゃないですか。それと同じ感覚だと思うんですよ。(プロデュース業の)緻密な仕事から離れて、情熱のままに自分という車を走らせる、そんな場所ではありますね。
きくち
わたしはもっとつんく♂さんに歌ってほしいと思ってる。つんく♂さん自身も本当はそう願ってると、心の中で固く信じてる(笑)。
つんく♂
あと1つ付け加えると、僕のCDをモーニング娘。のメンバーが聴いてくれるんですよね。そしたら…。
きくち
そうか、5期とか6期の娘。はリアルにシャ乱Qを知らないから「ボーカリスト;つんく♂」が新鮮なんだ。
つんく♂
そう、頭ではわかっていてもリアリティがない。そんで各自が各自の感想を、メールで1人ずつ送ってくれるんですよね。それを読む瞬間がもう…たまらなくうれしい(照笑)。
きくち
(笑)。

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