レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#92(03/12/17)インタビュー
×中居正広
『Live MIJ』SMAP×音組
2003年11月26日 夜
砧 東京メディアシティ 楽屋でインタビュー

中居
あ、ライブビデオ見ました? 
きくち
見た見た。よくできてたね。(演出を手掛けた)板谷の天才っぷりは出たビデオだと思うよ。 
中居
板谷さん、頑張ってましたよね。 僕もすごく良かったと思います。ちょっとアップが多かったかな。個人的にはもっと、(ステージの全景が映っている)“ヒキ”の画を入れて欲しかったんですけど。 
きくち
まあ、ディレクターとしてはそのステージに入れ込めば入れ込むほど、どうしてもアップに行っちゃうのょね。SMAPの画が強いから。 
中居
それは逆にうれしいことですね。 
きくち
だから打合せのとき提案したじゃない。ボーナストラックは、ライブの3時間半ずっとステージの全景だけを映している画を入れようって。センター最後列の座席から観た画を、ずっとそのまま。スタッフ一同爆笑だったけど(笑)。 
中居
ああ、言ってましたね(笑)。 
きくち
でもそう思うくらい、あのライブはすごかったょ。だからライブに来た人と同じ目線で見せたかったんだ。 
中居
結局、付くことになったボーナストラックも…これもいいですよね。 
きくち
内容を言うと面白くないから、ぜひ買って見てほしい。 
中居
ライブに来た人も来ていない人も、楽しめると思います。 
きくち
ライブ本編もね、これはさっきも言ったけど、本当にすごかった。モニターやステージの使い方、曲順、そして歌。細部まで丁寧で、ものすごく出来がよかった。今年(03年)は中居くんが構成したのょね? 
中居
順番が決まってるわけじゃないんですけど。もう2月くらいから少しずつ準備を始めてて。それで本番は完璧だと思ったのに…最初の方は60点くらいの満足度だったかな。 
きくち
あのステージで60点!?あたしは10回見て10回楽しめたのに。 
中居
それはうれしいです(笑)。ただライブに関しては、どうしても完璧なものを目指しているから、ストイックな姿勢になっちゃいますね。 
きくち
そうかあ、あたしは大絶賛だよ(笑)。特に最初、「トイレットペッパーマン」を見た時はぶっ飛んだもん。 
中居
あれはまあ…カッコイイというより盛り上げる曲ですから。 
きくち
いぃうたね、よくできてるうたねっ、て思って。中居くんは歌もさ、ハンパじゃないょね。 
中居
きくちさん、僕にいっつも言ってくれますよね。「歌は音程じゃない。人に伝わるかどうか」って(笑)。 
きくち
そうそう、中居くんが『LOVE LOVEあいしてる』のゲストで来てくれたときに、「歌は上手い下手じゃない」って、自分の中で確立したの。リハーサルで聴いて、感動したもん。 
中居
ありがとうございます。ただ、“歌う”ことに対して、僕は今だに構えちゃいますね。本当に自分の歌が目を見張るような歌だったら、歌だけでやりたいですよ。…まあそれは無理だって、16歳の時に気付きましたけど。 
きくち
(笑)。でもどんなに上手くても、心に響かない歌は売れないからね。
中居
だから、”歌”って素人とプロの境があいまいなジャンルだと思うんです。 
きくち
確かに「世界に一つだけの花」だって、詞、曲、ボーカルのどれかが抜群にいいってわけじゃないけど、作品としての完成度は最高だったょ。 
中居
タイミングとか、いろんな要素も上手く噛み合ったんでしょうね。最初「世界に一つだけの花」は詞も曲もストレートなんでかっこよすぎて、個人的には歌うのが照れくさかったんです。でも歌を聴いている人の反応を見ていたら、自分の感情も変わっていって…歌って本当、面白いですね。 
きくち
…感動して言葉が詰まっちゃった。またいっしょにお仕事しましょ。 
中居
いつも会う度に言ってくれますよね(笑)。でもやるからには、ちゃんとした番組を作りたいですね。

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