レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#084(03/08/27)インタビュー
松たか子
2003年8月3日夕方
『HEY!HEY!HEY!』トーク収録前
砧 東京メディアシティ 楽屋でインタビュー

きくち
(『LOVE LOVEあいしてる』からはじまって)『堂本兄弟』も『ayu ready?』まで出ていただいたのに、『HEY!』はもうご縁がないのかと思ってました(笑)。 
なんかね、本当に。私、ダウンタウンさんとお会いするの初めてなんですよ。今までは見る側の立場だったものですから。 
きくち
さっき打ち合わせをしたらね、やっぱり浜田(雅功)さんも松さんを見る側の人だったって。 
じゃあ今日の番組は、お互いにまず見合うところから(笑)。 
きくち
すごい楽しみにしています。歌はもうさっき聴かせてもらったけど、今回もまたいい歌ですよね。実に絶妙で微妙な歌詞。
そうなんです、だから言葉の切り方が難しくって。最初と最後で、話も変わるし…とても複雑で繊細なんです。 
きくち
繊細だよね。松さんが自分で書いた感じがする詞。それで今日はじめて気がついたんだけど、小田(和正)さんと似てるよね? 
え!? 私がですか? 
きくち
小田さんを30歳若くして、女のコにしたらこんな感じなのかなって。 
本当ですか???それはなかなかショッキングな(笑)。 
きくち
世俗と離れたところにいるような…ある種、仙人な感じがする。 
仙人…(笑)。 
きくち
もちろん声の質感が良くて、圧倒的に強いというところも。癖があるので苦手な人もいると思うけど、好きになるとハマっちゃう声。最初からクオリティの高い歌を歌っていた点も小田さんと似ているし…。この曲は2人の絶妙なカップリングだと思う。 
そうですか。そう言ってもらえるのはすごく幸せですね。 
きくち
もうずっと歌手と女優さん、それもテレビと舞台とでやってますよね。その辺は松さんの中で区別してるの? 
何かを表現するのは一緒ですよね。ただテレビはカット割りがあって、見るべき絵が決まっている。例えばドアがあって、そこから入ってくる人がいて、それに気付く人の顔が映ってっていう風にね。でも舞台は特定の人に注目する人も、全体を見ている人もいて。お客さんがカット割りをするから、どこを見られているかわからないんです。 
きくち
歌はどちらかというと舞台に近いの?私が歌いますからどこからでも見てくださいって。 
確かにすごい無防備ですよね。しっかりしないとっていう緊張感は高い。 
きくち
でもドラマのようにカット割りを気にしなくていいよね。 
いえ、実はドラマのときもあんまり…(笑)。完成されたものを見て、ここを映していたんだっていうこともありますから。自分のテンションをキープしなきゃいけないっていうのが、歌と芝居の一番似ているところかな。 
きくち
これだけ上手に歌えて、これだけ歌のことを真剣に考えている女優さんっていないかも。世間的には松さんはまちがいなく女優さんだけど、もう女優さんの歌じゃないもの。 
周りの人が厳しいんですよ、きっと。許さない人が多いから(笑)。それで頑張るんですけど、そのおかげで楽しく歌わせてもらってます。 
きくち
今年もまたツアーがあるね。そっちも楽しみにしてます。 
今アルバムを作っているので、ぜひいらしてください。今までよりもっと面白く…変にしますけど(笑)。 
きくち
わたしコンサートはけっこう観てるけど、松さんの舞台は1回も観てないの。すいません。なんか歌のときは素直に感想が言えるんだけど、舞台だとろくなことが言えなさそうで怖くて。高尚すぎてわかんないんじゃないか、とか。 
お芝居も見る人それぞれだから、「難しくて分からなかった」という感想もありだと思います。楽屋に来ない人もいるし、全然、自由なので。 
きくち
ちょっと安心しました(笑)。今度ぜひ、拝見させていただきます。

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