KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
(完全別原稿)


とりあえず 2年10か月 お世話になりました。

 仕事柄、TV雑誌さん各誌から番組絡みの取材というのをしばしばいただきます。そして番組柄、音楽専門誌さんなどから音楽絡み出演者絡みの取材というのもしばしばいただきます。たいがいはインタビュー取材というかたちで、取材記者さんと編集者さんと場合によってカメラさんがいらして、広報部の応接室だったり収録スタジオのどこかだったりで、基本は質問に答えるかたちで進行します。もちろん脱線もして、そこからも拾ってもらうのですが。そしてそれをまとめて文章に起こしていただいて、たいがいは「ゲラ」という仮組みをFAXでいただいて、ニュアンスのちがうところなど、どうしてもという部分は直しを入れさせていただくのです。

 音専誌さんや業界誌さんなどで多いのは、アンケートのかたちで取材依頼をいただいて、それをメールで返送するパターン。インタビュー取材ももちろんですが、自分で書いたときはやっぱりあがりが気になります。私はいつも多めに書くので、ざっと書いた2〜5割くらいが誌面に載ることになります。最近だと「CDデータ」さんから「現場の雰囲気が明るくなるアーティストを3人」と依頼を受けて、藤本美貴・キロロ・ELTと3組あげて350文字ほどの文章を送らせていただきましたが、発売になった雑誌を自分で買って探して見つけた私の文章は80字弱。それでもその1/8ページのコーナーでは、私のをいちばん使っていただいてありました(笑)。

 私らもテレビではトークを1時間も収録して放送では15分、なんてお仕事を日々こなしているわけで、私らがよりよい放送のために時間を刻んで詰め込んでいるのと同じように、よりよい誌面作りに努力してらっしゃるのは理解していますが、なんか街角でインタビューされてその夜のニュースをどきどきしながら待っていた、というような心持ちなのです。最近はホームページというメディアがありますから、雑誌の発売期間が終わってから、そっちに原文のままアップしています。なんか貧乏性で(笑)。

 新聞はどんどんニュースが飛び込んでくるわけですから、紙面作りはさらにたいへんのようで「サンスポ」のコラムも毎回字数がわからないので、前回だと結果50行ほどになったところを、多めに86行で作文して、メールで送っています。

 そんななか、ただひとつずっと、私のやりたいようにやらせてくださった「TV LIFE」さんにはほんとうに感謝しています。次号からの新展開に、どんなことになるのか、いつものようにドキドキしながら見守ってやってください(笑)。

フジテレビ きくち



モドル




(C) OTOGUMI ALL RIGHTS RESERVED.