KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#69(03/01/22)


正月 故郷の岩手に帰って 思い出したこと。

 大晦日J-FRIENDSの東京ドームが終わって、健くんにバナナを、光一にお誕生ワインをわたしたら、わたしたちは年に一度のちゃんとしたおやすみ。今年もちょっとだけゆっくりとさせてもらいました。

 わたしはといえば、今年はいつものワインバーに出かけずに、まっすぐ家に帰ったのが午前2時半。テレビをつけたらよそのチャンネルでカウントダウンライブをやっていて、(うちの局は麻雀でわからないので)あゆ姫とGack(t)ンのトークをたのしんだり、「きくち大賞」を受賞したday after tomorrowの演奏を満喫したりで、最後の姫のうたまでがんばって起きていて、そのまんま4時57分の京王線に乗って、東京駅から始発の新幹線で、実家のある岩手へ帰りました。

 なんだかんだで年に1泊は帰るようにしてるのですが、今年は男の大厄の年、中学校の同級生が百数十人から集まって、厄払いの「祝年会」というのがあって、昨年末ばたばたと(めちゃイケで逮捕されたり)なんかよくないことが続いて、残り10日というところであわてて近くの神社に「前厄」払いに出かけた経緯もあったので、きちんとしておこうと、アントラーズの天皇杯決勝もあきらめて、元旦朝一番での里帰りを決行したのでした。

 ほとんどが十数年ぶりに逢う同級生、ちょっと緊張しましたが、最初に出くわしたK松くんがいきなり抱きついてきて、ああわたしもここにいていいんだって安心して、あとは『LOVEx2』『堂本』のパーティのように、会場中のひとたち全員と乾杯してまわる、いつもの修羅場となりました。

 みんなと話して気づいたのは、みんなが言うに、どうやらわたしは昔から変わり者だったらしいということ。自分では今でもまったく変わり者とは思っていませんから、ちょっとびっくり。そしてわたしは、会話して飲んで、顔を名前をそのころを思い出して、みんながやっぱり変わっていないことに、しみじみ感無量でありました。

 わたしの音楽の3つの原点。拓郎さんと田舎の小学生がリアルタイムで出逢えたのは、地元の英雄のフォークグループNSPが、『ギターを弾いて「マーク?」を二人で歌うはずだったのに』とうたっていたから。はっぴいえんどと出逢えたのは、大瀧詠一師匠が岩手出身だというたぶんそれだけで、地元のラジオが曲を流していたから。浅田美代子さんと出逢えたのは・・・麻丘めぐみさんや南沙織さん好きのともだちがそばにいたから(笑)。そうして今のわたしがいます。

 本厄の正月にふるさとで、なんか大事なことをいっぱい思い出して帰ってきました。

フジテレビ きくち





モドル




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