フジテレビNEXT音組の基幹番組はもちろん『ももいろフォーク村』ですが、旗艦番組は『あたしの音楽』地上波の柵で『僕らの音楽』がたどり着けなかった高みに手が届いた至高の生演奏音楽番組と成りました。ゲスト同士のコラボレーション、ゲストミュージシャンを迎えてのセッション、武部聡志音楽監督のピアノ1本、多彩に5曲をフルコーラスで生演奏。音楽に潤沢に時間を使っても、1時間収録した対談を30分は放送しています。もりあがる笑い話で無くとも、真剣な音楽談義でも、アーティストの生の言葉でたっぷりおたのしみいただきます。
12年前に『僕らの音楽』をつくったとき標榜したのは、巷に溢れる音楽バラエティの逆説の「笑わない音楽番組」でした。テレビで聴く機会の無い、当時だと「雪の華」や「fragile」などの2番を聴かせることも志しました。インタビュアー鳥越俊太郎さんの人柄もあり、「大人の音楽番組」ブームを呼び、裏番組の『冬ソナ』にコテンパンに叩かれた初年度から、提供のソニーさんは評価してくれました。数年の後、提供社がKIRINさんに変わるときも、先方から「今の『僕らの音楽』を変えないで」とお願いされたり、一社提供時代の『僕ら』は恵まれた番組制作を続けました。
晩年荒波に削られ刻まれ『僕ら』が終了したあと、私と武部音楽監督と正統な後継番組としてつくった『あたしの音楽』は、昨年度から堂島リバーフォーラムさんに1社提供していただいてます。昨日打合せた武部さんのマネジャーさんから「ほんといい番組ですよね」と言われ、私もほんとにそう思ってます!この感謝の気持ちを今年こそ、堂島ライブでお返しできたなら。
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