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レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#327(2013/01/16)

音楽番組冬の時代、ふたたび。

 前号の締切りが年末なので、音組始動の今日1月7日に書いてるこの原稿がお仕事はじめです。

 あらためまして、あけましておめでとうございます。ですが音楽番組にはめでたくもない、冬の時代がふたたびの到来です。

 昨年末、18年3か月も続いた『HEY!HEY!HEY!』が終わりました。会社内の人事でチーフプロデューサーを外れて、『僕らの音楽』を立ち上げて、『MUSIC FAIR』も担当、番組に関わることも無くなって、忙しさにオンエアすら観れず、最終回も立ち会えませんでした。

 しかしながら、1994年、フジテレビのネットタイムから歌番組が消えた半年間、他局も立て続けて歌番組が亡くなり、「音楽番組冬の時代」と言われたあの秋に『HEY!』を立ち上げたあの熱情は大変なものでした。お笑い芸人×音楽アーティストという当時まだ存在しなかった新しい音楽番組は放送6回目で視聴率20%を記録、音楽番組は春を迎えて、私はその御褒美に95年初の単独プロデュース番組『TK MUSIC CLAMP』を立ち上げ、それを音組の起源として今も続く風変わりなライブ番組『FACTORY』に繋ぎ、96年『LOVELOVEあいしてる』をはじめて『堂本兄弟』に成ってはや12年。そして『HEY!』から10年が経った2004年、番組から離れたわたしは、真反対の「笑わない音楽番組」を標榜して『僕らの音楽』をつくり「大人の音楽番組ブーム」と成り、テレビと音楽のしあわせな時代が続きました。

 今また、景気の停滞とともに音楽番組冬の時代がやってきて、『僕ら』も『堂本』も安穏としては居られません。シオノギさんにどんなに感謝してもしきれない『MUSIC FAIR』はほんとうにしあわせ。

 冬来たりなば春遠からじ。私たち音組は生演奏に意地を張って、それでも頑張るしかないのです。


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