KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#32(01/08/11)



親愛なる PowerBook G4 に捧ぐ

 福山くん西川くんとケニアに出かけて、そのあと彼らはイタリアへロシアへ、そして最後のシアトルでわたしも合流して、そんなロケをやってきました。たぶん9月の末の放送です。それはおたのしみに、なんですが、ケニアではちょっとけっこうな事件がありました。わたしたちの移動車が斜面から転落して大破!幸い怪我人もなかったのですが、積んでいたわたしのMacも大破!2月に買ったばかりのパワーブックG4は、わたしの代わりに?ケニアの大地に散りました。

 大学のころ「パソコン」はまだ「マイコン」と呼ばれていて、たいがいはNECの98シリーズのことでした。Sonyが「HiT BiT」っていうカジュアルなのを発売、聖子さんのCMを見てちょっといいなって思ったけど・・文系のわたしたちも情報処理の授業でBASICを習ってて、それでああやっぱコンピュータってむいてない、って打ちのめされてました。

 会社に入ってすぐ、当時としては画期的なワープロをAD業務に導入したりして、それでもずっとコンプレックスがあって、やっとパソコンを手にしたのが93年、競走馬にはまって譲り受けた後輩の98、完全なる勝ち馬投票専用マシーン。それ以外には全く使わない、けどそのためにはついこのあいだまで年に数回動いてた。今思うとものすごい、ハードディスク無し!5インチフロッピー×2という超年代物。まだまだわたしのパソコンライフははじまりませんでした。

 そして迎えた95年運命の10月8日。HEY!はじめての収録からちょうど1年、LOVEはじめての収録のちょうど1年前、そしてウインドウズ95発売の1か月前、「TK MUSIC CLAMP」ではじめてホームページを立ち上げるタイミングで、新宿のソフマップへパソコンを買いに出かけました。それがわたしのはじめてのMac、パフォーマ5220!なにしろまわりでパソコン使ってる人のほぼ全員がMacだったので、何をためらうこともなくあたりまえのようにMacを撰びました。で。

 世間の現実を知ったのはそれからすぐ、量販店にソフトを買いに出かけたとき。びっくりしました!わたしたちはなんて少数派!でもそれで余計にMacからはなれられなくなって。F1やサッカーと同じようにどんどんどんどんのめり込んで。

 大破したG4の退院を祈りながらiBookでつないでいるわたしですが、正直なところ今でもやっぱりコンピュータはちょっと苦手みたいで、会社のウインドウズの端末はいまだにまったく使いこなせません。なんか難しくて。ダメなかんじ。わたしにとってMacは全くの別腹のようです(笑)。


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