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レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#301(2012/01/18)

さだまさしさんの言葉に志が立ちました。

 昨年末からお正月休みで、さだまさしさんの小説を5冊『精霊流し』『解夏』『眉山』『茨の木』『アントキノイノチ』全部読んで、『長江』からの映画(化作品)5本観て、さらにはエッセイ3部作『もう愛の唄なんて詠えない』『美しい朝』『いのちの理由』も読了、年の初めはさだまさし尽くしで、存分楽しませていただきました。

 このエッセイ、想像を裏切る硬派の亡国論がこれでもかと!他誌で申し訳ありませんけど「TV station」のようなごく一般向けのテレビ雑誌に、あんな苛烈な正論が6年もの間連載されていた事実にも吃驚。誰かがなんとかではなくって、みんながなんとかしなくっちゃ。岩手に帰郷してそう考えました。

 ここも「TV LIFE」さんに日和らずにやらせていただいて、とりわけ音楽番組の生演奏とか言いたい放題書いてきました。年末の他局さんの歌番組をそこそこ観てて、外からの中継以外、会場での生演奏を確認できたのは猪苗代湖ズだけ。カラオケ当て振りバンドのドラムセットとかアナログ楽器はマイクが無いと「演奏してる風」が成立しないのに、オーバートップのダミーマイクすら立てない割り切りぶり。しかしながら、ショウとしてはどの番組も楽しく成立していて、視聴率もフツーによかったので、観てる視聴者のみなさんには、生演奏もカラオケ当て振りも、いわゆる「口パク」でも、たぶん関係ないのだろうと感じました。

 それでも私たち音組は今年も生演奏でがんばってゆくのです。何故ならばそれが「音楽番組」と考えるから。さださんが日本を憂えるように、音組はテレビと音楽との佳き関係を夢見ています。

 桜の咲く頃、そんなさださんとそんな音組ががっぷり四つに。

 どうかご期待ください。

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