３月27日私たち音組は、『FNS音楽特別番組「上を向いて歩こう」ひとつになろう日本』を３時間生演奏で生放送しました。震災明けの月曜14日夕方に話が立ち上がり、『堂本兄弟』本番を挟んで17日午后から実作業を開始。わずか10日と４時間ばかりで、更地から作りあげました。
アーティストがツイッターでつぶやいてるような言葉をもっと広くテレビで生で届けよう。今届けるべきうたを生で届けよう。これが岩手出身の私がテレビで音楽でできることと思い込んでがんばりました。「被災地でテレビは観れない」と出演を断られたことから、ラジオの同時放送を思いつきました。中学のころ遠く岩手でも、ニッポン放送『オールナイトニッポン』を夜毎ちゃんと聴けたこと思い出して。茨城、福島、宮城、岩手、被災地のローカルラジオ局も協力してくれて、番組へ被災者のみなさんからも、実にリアルなメールを多数いただきました。
10日後に生放送という急場の交渉にも27組のアーティストが賛同してくれましたが、自宅が、実家が被災、だとかそれぞれが抱える事情も知ることとなり、東京を離れたアーティストや、裏番組との兼ね合いなど事情が許さなかったり、多数の出演が残念ながら叶いませんでしたが、４年半ぶりに音組の番組出演となったaiko、わずか数日のあいだに 海外から今のこの日本に集ったユーミンとアジアの仲間たち(松任谷由実 with Friends Of Love The Earth)、LOVE PSYCHEDELICO、エレファントカシマシ、参加してくれたみなさんに感謝、放送終了後のあいさつで号泣してしまいました。
帰り際、エレベーターへ向かう廊下でのスガシカオさんの言葉
「うたうことよりも前に、先ずこの場に来る覚悟を問われた」
そう。音楽もテレビも、エンタティンメントは今、覚悟を問われてる。
日本がきちんと明日を迎えるために、元気なひとが元気を出して、日本を元気にする、その少しでも助けになれたら。
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