音組の夏も終わって、今年も『FNS歌謡祭』の会議に熱量を注ぎ込む季節がやってきました。一方で、夏のイベントの放送の編集作業もまた、大詰め。今も CS放送 フジテレビNEXT で9月21日(火)22日(水)2夜連続夜7時から3時間たっぷり放送する「GIRLS' FACTORY」のトラックダゥン真っ最中です。
音組生演奏番組につきもののトラックダゥン。スタジオでもライブ収録でも、CDのレコーディングと同じように、全部の楽器回線をパラで録音していて、今年のZepp Tokyoはプロツールスで64チャンネルをハードディスクに収録、そして今やっているように、あとからていねいに、けれどラジカルに音質やバランスを組み直して、放送用のステレオ2チャンネルにミックスダウンするのです。8月1日「GIRL ROCK FACTORY」の生放送はガールな音声さんが、中継車でリアルタィムミックスしたけど、それも編集版の放送のためにはこうやって、ミックスし直すの。『堂本兄弟』も収録翌日音楽監督吉田建さんがお台場まで来て、いっしょに1曲ずつ作り込みます。もちろん『僕らの音楽』もそう。『MUSIC FAIR』も。
カラオケ収録の番組は、オケのLRとボーカル合わせて3回線そのままステレオミックスして映像と同時に収録しちゃいます。『MF』はカラオケの楽曲でも、プロツールスで取り込むので、場合によってTDしてますけど。
ほとんどのテレビの音楽番組はカラオケで、バンドも演奏風のあてぶりをしてるだけなので、トラックダゥンとか手間も暇もお金もかかりません。生演奏にこだわる音組の番組、大変さは伝わらないかも。でもアーティストもスタッフも昂ぶってます。
それだけでも届くといいのにな。
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