1
レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#257(10/05/12)

「ロックの命日」から1年 忌野清志郎と40周年。

 去年のこのコラムを読み返し、去年も同じようにゴールデンウィーク進行で締切りが前倒し、通常より5日早い4月30日締め、去年の私は帰ってきたばかりの『堂本兄弟』1泊2日韓国ロケの最中に日本で大騒ぎになってた新型インフルエンザのこととか書きました。もはやなつかしい。そこから本来の締め切り日まで4日間のど真ん中、5月2日に私たちのボス忌野清志郎さんが新しいステージへ旅立ちました。一報からちょうど一昼夜越えた3日深夜28時過ぎ、事務所社長さんにお電話いただいて、4日関係者のみの密葬に参加できて、ボスに最後のお別れできました。待合室ではチャボさんの正面の席で、うなだれては何度も首を振る姿にまたやられちゃって、キヨシローの声が鳴り響く小さな斎場の隅っこで、人間てこんなにも泣けるものか、てくらい涙が止まらなかった。

 私にとっての「ロックの命日」から1年。きょう、ご家族からご挨拶状と「愛と平和」ピンクのカードケースが届きました。1年経っても気持ちは褪せません。35周年記念日『僕らの音楽』で「いつの日にか自由に歌えるさ」(「アイ・シャル・ビー・リリースト」RCサクセション/日本語詞 忌野清志郎)と歌ってくれたボス。今年2月の『MUSIC FAIR』の2300回記念コンサートでは、ゴスペラーズ村上てつやさんが「どれだけテレビが歌えば自由になれるの?」(「風に吹かれて」RCサクセション/日本語詞 忌野清志郎)と歌いました。『堂本兄弟』で「ジャングル・ジム」(間寛平×忌野清志郎で出演)の歌詞の一部を消音しなければならなくなった時、音組が収録した武道館のイベントで2曲(「あこがれの北朝鮮」「君が代」)が放送できなかった時にも、ボスは笑って教えてくれました。

 これからもどれだけ教えられ、励まされ、叱られるのか。ずっと夢見させてくれてありがとう。今週土曜日5月15日放送『MUSIC FAIR』、坂本冬美さんが「デイ・ドリーム・ビリーバー」(ザ・タイマーズ/日本語詞 ゼリー≒忌野清志郎)を歌います。

-- 戻る --

コピー禁止 このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
著作権について