『LOVE LOVEあいしてる』も今週末のさよならコンサートでとりあえず最後となりました。４年半のご愛顧ありがとうございました。まだ武道館をやりのこしていますが。いつか。

　最初についた『夜のヒットスタジオ』は２時間だった『DELUXE』の４年半ADで、最後の１年間１時間の『SUPER』はやってなかったので、二十数年の歴史の終わりに立ちあうことはできませんでした。思い出はやまのように、それを会議室のテレビで観ていて、ちょっぴりさびしかったな。

　そのあと『オールナイトフジ』の最後の２年半ディレクターをやって、これはもう大感動の最終回でした。放送終了時間未定の生放送は「WON'T BE WRONG」に次ぐ「WON'T BE WRONG」もう「WON'T BE WRONG」だらけで、朝の５時半までフルコーラスで５回も６回も流れて。そうして前の夏に発売になったこの曲はその年の大晦日、紅白にたどりつくのでした。なんか最後の最後に大きなおまけのついた最終回。

　『MUSIC CLAMP』も感慨深いものがありました。レギュラーではじめてのプロデューサー、深夜とはいえ３年も続いた長寿番組。小室哲哉さん、中居正広くん、華原朋美さん。ある意味時代を切り取った番組でした。小室さんと話しにやってきた、桑田佳祐さん、井上陽水さん、ASKAさん、坂本龍一さん、B'zの稲葉浩志さん、福山雅治くん、木村拓哉くん、浜田雅功さん、そして小林武史さんとの２ショット！拓郎さんともこの番組からでした。中居くんとチャボさん、The Street Sliders、thee michelle gun elephantなんてのもここだからこそ。キンキのこと教えてくれたのもこのころの中居くん。もちろん歌手・華原朋美を生んだ番組であり、そして『FACTORY』の元番組でもあり。７枚も残っている集合写真はどれもサイコーの思い出です。

　バンドがそうであるように、はじまった番組は必ずいつかは終わるわけで、わたしもやった番組の数だけ最終回を経験してきました。６年半続いている『HEY!HEY!HEY!』にもいつかはやってくるのでしょうし、それはうそのように突然に『LOVE LOVEあいしてる』にもやってきました。残念でないといえばそれもうそですが、番組は生きものだから、そういうものなのだとも思います。

　４月からわたしたちは『堂本兄弟』と歩きはじめます。連続ドラマのようなゴールは見えない、あてのない道のりをまた『堂本兄弟』と進んでゆきます。それでもいつかきっとまたやってくるだろう最終回に、きっとまた胸を張れるように。

　「結果オーライ」がわたしの人生訓です。


フジテレビ　きくち