- きくち
- 今日は SMAPの「そのまま」を一日中聴いてるんだけど、いい曲ね。
- 木村
- まあ、これも一重に曲を提供してくれた MONKEY MAJIKのおかげだけどね。本当にいいタイミングで、いい人たちと出会えてたなと。
- きくち
- 彼ら、ひととしてもめちゃめちゃ、いいやつらだからねー。
- 木村
- で、“江戸”にいないのも正解。
- きくち
- 江戸…(笑)。
- 木村
- 仙台にいるっていうのが、とても正解だと思う。誘いたくないもん。
- きくち
- 東京にいないで、仙台にいるからこそできることも、たくさんあるからね。せつない、いい曲書いたよ。SMAPぽぃ、ミディアムのいい曲のラインも、ちゃんと踏んでる。
- 木村
- デモテープを聞いたとき、「夜空ノムコウ」や「世界に一つだけの花」に近い印象は受けたね。フリ、オチ、フォローじゃないけど、一連の流れみたいなものも感じたし。…実は去年の時点で、デモはいただいてたんですよ。だから、いつ出すんだろうってめちゃくちゃ期待してたら、いきなり“弾丸”って人が「おう!」って、来たからさ。
- きくち
- なるほどねえ(笑)。去年は、『FNS歌謡祭』で「弾丸ファイター」をうたったからさ、今年は「そのまま」って、曲聴きながら、そんなことも、考えたりしたんだけど。
- 木村
- …いや、それはどうだろう(笑)。
- きくち
- 先走りしすぎ?失礼しました(笑)。『FNS』も含め、いろいろ音楽の仕事をやって来て、本当に感謝してる。どれも思い出深いね。忌野清志郎さんとの「君が僕を知ってる」(『LOVE LOVEあいしてる』1997)、奥田民生さんとの「息子」(『SMAP SATURDAY NIGHT LIVE×LIVE』27時間テレビ/2000)、それに布袋寅泰さんとの「Born To Be Wild」(『生 LOVE LOVEあいしてる』27時間テレビ/1998)…。
- 木村
- あれは怖かったねー(笑)。
- きくち
- いやあ、すごかったぁ。布袋さんとあの曲を、て発想からすごいし。
- 木村
- 元々、すげえって思えるものを観たり聴いたりするのが大好きで、そうやってると、架空バンドはいくらでも組めるんだよね。実現するかどうかはまた別の問題だと思うけど。…ヘンな話、言うだけならタダだし(笑)。
- きくち
- 確かに(笑)。
- 木村
- …ただ、そうやって観ること聴くことが好きなだったりすると、いざ自分がやる側になった瞬間、その好きさをなかなか超えられないっていう副作用もあったりするんだけど。
- きくち
- 木村拓哉って人間が、そういうこと考えたりもするんだ。
- 木村
- あとはマイクやスタンドの持ち方なのか、服の着方なのか。今まですっげえって感じたことの何かが、自分に入ってると思うし。そうすると自分の中にオリジナルなものがあるのかって、不安になったりもするんだよね。
- きくち
- なるほどねー。いい話訊いた。…そうそう、『HERO』の話しなくちゃ。映画のDVD、予約したよ。
- 木村
- え!?誰が?どこで?
- きくち
- わたしが。行きつけの渋谷のTSUTAYAで。
- 木村
- ウソぉ?フジテレビの人が予約しちゃダメでしょ(笑)。
- きくち
- テレビシリーズのDVDは、買うタイミング逃しちゃって、手に入れるのに苦労したからさあ。
- 木村
- オレ、あったのに、家に。
- きくち
- いや、それもらうわけにはいかないし(笑)。映画もよくできてたね。
- 木村
- いやいや、うちらはただ、地図の上を歩いただけだから。地図職人の皆さんが相当な気持ちや労力を使って、いい地図を作り上げてくれた結果だと思うし。あとは情報部の人たちがね、いろいろ動いてくれた結果でもあると思うので。だから自分らはその都度、いろいろ骨を折ってくれた人がいることを確認した上で、やるべきことをやる。それだけのことなんだよね。
- きくち
- 今日は本当にいい話訊いた。音楽番組しかできなくて申し訳ないですけど、これからもさ、いろんなタイミングで、いろんなこと話してね。
- 木村
- いやいや、何も。っていうか、これからは予約しないでください(笑)。
- きくち
- でも、ほしいと思ったら買うでしょ。ただ、先行予約したのに、特別限定版は500円OFFにならなくて…。
- 木村
- それをオレに言われても(笑)。
「SPECIAL THANKS」
やっぱりかっこいぃ木村くん
「KIKCHY FACTORY」200回記念は5人目のSMAP;念願の木村くん。音組プロデューサー宇賀神姐さんがゲラ刷り読んで
「やっぱ、かっこいぃわー」てもりあがってました。木村くんて、世間的に「キムタク」だから、ふだんは近づき難いイメージがわたしにもあるけど、お仕事すると「木村くん、めちゃめちゃいぃやつ!」ていつも思うの。音楽的な視点が鮮烈でいつも刺激をもらってます。 |