- きくち
- 『僕らの音楽』の由奈ちゃん、よかったね。歌強いし、声もいいし。
- 伊藤
- ありがとうございます。
- きくち
- むずかしい板谷D(笑)も満足して。生演奏っていいでしょ?
- 伊藤
- すっごい気持ちいいですね。クセになっちゃって困ります(笑)。
- きくち
- その気持ちをためてためて、次のときにもちゃんと出してほしいな。
- 伊藤
- はい。
- きくち
- …。ワタシガシャベッテルコト、ワカリマス?
- 伊藤
- わかりますよー(笑)。え、どういう意味ですか?
- きくち
- いや、どれぐらい通じてるのかなって。一昨年はじめて逢ったとき、かなり通じてなかったょ?
- 伊藤
- 緊張してたんですよ。本当はうるさいコなのに(笑)。
- きくち
- (笑)。「ENDLESS STORY」をレコーディングしたとき、歌詞の意味、わかってうたったの?
- 伊藤
- とりあえず最初は全部、自分で英語にしましたね。やっぱり、シンパシーを感じる曲じゃないとうたえないじゃないですか。うたうなら、自分がそのストーリーの主人公になれるぐらい、曲のことをわかっていたいんです。
- きくち
- どうやって訳したの?
- 伊藤
- 辞書を使ったり…。
- きくち
- 辞書で調べたんだ!
- 伊藤
- はい。でも辞書だと意味はなんとなくわかっても、ニュアンスがわからないんですよ。たとえば「せつない」って言葉にしても、英語で同じニュアンスの言葉ってないですからね。
- きくち
- そうね。「せつない」って、すごい日本語的な表現かも。
- 伊藤
- そうなんです。で、一番近いのは「ビタースイート」かなって。
- きくち
- カッコイイ、それ(笑)。
- 伊藤
- (笑)。でも、もうちょっとプラス何かがある感じなんですよ。だからそういう言葉は周囲の人たちとディスカッションしたりして「どんな気持ちなの?」って訊いたりして。
- きくち
- そういう難しさはあるね。日本人が英語でうたっても、うまく伝えられないかもしれないし。
- 伊藤
- あー、でも私たちでもわかんない英語、いっぱいありますよ。
- きくち
- そうなんだ。
- 伊藤
- 早いんで。意味わかんないけど、ビートがいいね、みたいな(笑)。あとは気持ちで伝わるってこともありますね。音楽って言葉も大事だけど、一番大切なのは気持ちですから。
- きくち
- そう考えると、由奈ちゃんは母国語じゃない言葉でちゃんと気持ちを届けることができるからすごいよね。ふつうに日本のGIRLPOPシンガーだもん。
- 伊藤
- 本当にうれしいです。
- きくち
- たくさんの人に聴いてもらえてよかったね、日本に来てみて。
- 伊藤
- よかったです(笑)。
- きくち
- ハワイで歌手になろう、ってふうには、考えなかったの?
- 伊藤
- 13歳のときから歌手になろうとして、いろいろ頑張ってはいたんですよ。でも最終的にチャンスをくれたのは日本でしたね。もう歌手になりたくてなりたくて、デビューできれば、国はどこでもよかったので(笑)。
- きくち
- 『NANA』(映画)はオーディションだったんでしょ?
- 伊藤
- たまたま日本に来てたとき、知り合いから話を聞いたんですよ。だからとりあえず参加して、アカペラでマライア・キャリーをうたって。…あのときはすごく不安でした。ほかの女のコはかわいい格好して、メイクもちゃんとプロフェッショナルにしてもらってるのに、私だけ自分メイクだし(笑)。
- きくち
- でも、日本でよかったんじゃない。
- 伊藤
- そうですね。本当に思います。
- きくち
- 由奈ちゃんがここからどうなってくのかすごい楽しみね。次はいつかな。夏くらい?
- 伊藤
- またお願いします(笑)。あと、今度はじめての全国ツアーも決定したんです。そちらもぜひ来てください。
- きくち
- 行く行く。じゃあ、忘れないように指切りしよっ(笑)。
- 伊藤
- やったー♡(指切りをしながら)絶対来てくださいね、約束ですよ。
「SPECIAL THANKS!」
わしゃあ止まると死ぬのじゃあ
「はしゃぎすぎ」とか「うるさい」とかよく言われる、てゆう由奈ちゃんに、わたしの尊敬する舞台俳優さんの名台詞をひとつ教えてあげました(笑)。なんかコレからなかよくなって、『HEY!』の生放送でもけっこぅ話しましたけど、まだたまに会話のなかに英単語がまじるかんじです。なかょしの大塚愛ちゃんとのメールのなかに、よかったら、つかってみてね。
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