- きくち
 - 06年は『ブスの瞳に恋してる』に尽きるよね。普段の吾郎ちゃんのおもしろいところが凝縮された感じね。
 
- 稲垣
 - そうかもしれないね。だから客観的に楽しめましたよ。「こう思われてんだろうな」とか考えたりして。
 
- きくち
 - 思われてる、思われてる(笑)。このスペシャルは新作なの?
 
- 稲垣
 - 新作にダイジェストを織りまぜる感じかな。クリスマスシーズンにはぴったりだよね、女性に優しいドラマで。同じころ、「Dear WOMAN」のリリースもあったし、なんか06年は女性を応援したって感じがする。
 
- きくち
 - 音楽業界的にも、あのドラマで、倖田來未ちゃんの楽曲を広い世代が口ずさめるようになった、と思ぅ。
 
- 稲垣
 - そうですね。普通な女の子の等身大な感じ。ああいうのって、倖田さんはうたってなかったね。
 
- きくち
 - シングルでは、なかったね。
 
- 稲垣
 - ドラマとも合ってたしね。だからあの曲はドラマに欠かせない要素の1つだったし、曲にとっても世界の合う作品の主題歌でよかったなと。
 
- きくち
 - 『僕らの音楽』にくぅちゃんが出たとき、よかったのよ。大人っぽくジャジーな「恋のつぼみ」ね。
 
- 稲垣
 - そうなんだ、観たかったな。
 
- きくち
 - じゃあ、今度DVD持ってくるね。で、お正月には『悪魔が来たりて笛を吹く』があるわけだけど。
 
- 稲垣
 - 『犬神家の一族』なんかに比べると、ちょっとマイナーなんだけど…ご覧になったことあります?
 
- きくち
 - あるある。原作も読んでるし。
 
- 稲垣
 - ストーリーは複雑ですよね。だから初めて見る人には難しいかもしれない。僕も台本、何度も読み直したし。
 
- きくち
 - もう4作目なんだー。もうこれはライフワークだね。
 
- 稲垣
 - そうなんですよ。ただ、ゲストが変わるんでね。毎回、新鮮な気持ちでやってます。スタッフは同じだから、いい意味での信頼感もありますし。時間かかって大変だけど、その分、見応えのあるものになってると思います。
 
- きくち
 - DVDにはならないの?
 
- 稲垣
 - まだですね。でも全然成りえるし、それこそ映画化もしたいなと。もう映画みたいなものなんだけど。
 
- きくち
 - 2時間半だもん、確かにね。
 
- 稲垣
 - 一過性のものじゃなく、残るものにしたい。僕も含め、みんなそういう気持ちでやってるから。僕の中では宝物のようなシリーズですね。
 
- きくち
 - ちょっとむかしの話だけど、『LOVE LOVEあいしてる』で、吾郎ちゃん、フィッシュマンズ演ったじゃない。(篠原)ともゑちゃんと。
 
- 稲垣
 - よく覚えてるよ、それ。
 
- きくち
 - あれすごいと思った。どうしてフィッシュマンズだったの?
 
- 稲垣
 - いろいろ影響を受けてるデザイナーの友だちがいるんだけど、その人に紹介されたんですよ。音楽の好みって言葉じゃ説明しにくいけど、なんか、“感じ”ってあるじゃない。それがぴったり来た。
 
- きくち
 - あのとき、吾郎ちゃんの音楽性とか、はじめてわかったの。
 
- 稲垣
 - たまにはいいよね、そういうマニアックなのがあっても。
 
- きくち
 - うん、すごく意味があると思う。…あのとき、ギター持ったよね。
 
- 稲垣
 - まあ(笑)。うらやましいよ、KinKiが。(堂本)剛なんかいい曲作るしね。…そうだ、時々は SMAPも『堂本兄弟』に出たほうがいいね。
 
- きくち
 - え!?
 
- 稲垣
 - そのほうが KinKiにいい緊張が生まれると思うから。
 
- 一同
 - (笑)。
 
- 稲垣
 - 『SMAP×SMAP』もそうだけど、先輩が来ると緊張するんですよ(笑)。たまにそういうコラボレーションがあってもいいかなと。
 
- きくち
 - ありがとう。じゃあさ、次もなにかリリースしたら、絶対来てよ?
 
- 稲垣
 - もちろん。ぜひお呼びください。
 
 
 
「SPECIAL THANKS」 
ゴロちゃんとの音楽のお仕事 
 
『LOVE LOVEあいしてる』はゴロちゃんが4人目のSMAPで、中居くんにリーチがかかった出演。フィッシュマンズ「それはただの気分さ」、シブすぎてびっくり。27時間テレビの『SMAP SATURDAY NIGHT LIVE×LIVE』(2000年)では小林武史さんのプロデュースで、はっぴいえんど「抱きしめたい」を小林さんと生演奏生放送。&Gも『堂本』で生演奏、PVも「音組」がつくりました。 |