- きくち
- さっきの「PIECES OF A DREAM」、よかった。武部(聡志)さんがベタぼめしてたもん。
- 槇原
- じゃあ、デビューしちゃう?
- 川畑
- …今、壁見てませんでした?
- 槇原
- ちょっとね。断られるのが怖くて、目線あわせられなかった(笑)。
- きくち
- (笑)。どうして、いっしょにやることになったの?
- 堂珍
- 僕らからお願いしてですね。
- きくち
- びっくりしたでしょ? 「え、CHEMISTRY!?」みたいな。
- 槇原
- 思った、思った。ずーっと1人でやってて閉ざされてた世界の扉を、向こうから叩いてくれた感じがした。だからうれしかったですよ。
- きくち
- ケミはリアルタイムでマッキーとか聴いてた世代だっけ?
- 川畑
- 中1ぐらいですかね。よくうたってましたよ。カラオケとか行って。
- 堂珍
- 「どんなときも。」とかでキーを上げる練習してましたね。キーが低かったから、すげえなって思いながら。
- 槇原
- うん。自分でも高いんだ(笑)。
- 堂珍
- だから一緒にうたわせてもらったことで、テンション上がりましたね。
- きくち
- 今日の2曲目「約束の場所」も驚いた。だって、うたうの、マッキーからなんだもん。新曲なのに(笑)。
- 槇原
- もうびっくりした。「バンジージャンプ、一番最初!?」みたいな(笑)。
- 堂珍
- オレも思いましたよ。「えっ、最初オレじゃねえ!?」って。
- 川畑
- でも、それもおもしろぃかなと。
- きくち
- おもしろぃよね。いい意味で。予定調和じゃないし。
- 堂珍
- で、今日お逢いして、そこから作っていく感じがまた楽しくて。本当は「約束の場所」って、マッキーさんとハモるとこなかったんですよ。でもハモりたいと思ってたから、やれることになってうれしかったし。
- 川畑
- さっき楽屋で合わせたとき、最後のところがすごい気持ちよかった。本当、いい経験になってます。
- きくち
- 3曲目の「TRUE COLORS」はどうやって選んだの?
- 堂珍
- 僕らのカバーリストの中から、マッキーさんに選んでいただいて。
- 槇原
- たまたま『Listen To The Music2』のとき、候補に挙がってたこともあって、なじみがあったんですよ。でも今、あの歌詞をうたうのはいいと思うな。「あなたにはあなたのいいところがある」。こういう時代にこういうことを言ってもらえると、元気になれたりするもんね。
- きくち
- マッキー、詞を読むね。そういうとこが(わたしと)ハモるんだよね。
- 槇原
- もうね、詞読まんと。特に英語はわかんなくなる(笑)。
- きくち
- (笑)。…あの曲が出たときって、こどものころだった?
- 槇原
- いやいや、高校生。
- きくち
- ごめんねごめんね。なんか、気持ちが同世代なの(笑)。
- 槇原
- あー、確かに。きくちさんとはそういう感じありますね、不思議と。
- きくち
- 長くやってるもん、お互い。
- 槇原
- あ、でもCHEMISTRYも5年になるんだよね。
- 川畑
- いやー、まだ5年ですよ。
- 槇原
- でもこうやっていい感じで続いてるのはすごいよね。取っ組み合いのケンカとかしないの? 「オレはこっちの伴奏でうたうんだよ!」みたいな。
- 堂珍
- ないですねえ(笑)。
- きくち
- なんか、2人は倦怠期みたいなのがなさそうね。
- 川畑
- プライベートは別だったりするから、それがいいんじゃないですかね。
- 堂珍
- っていうか、プライベートまで一緒だったりすると、いざうたったとき面白くないんだよね、きっと。
- 槇原
- あー、それって理にかなった考え方ではある。年も一緒でしたっけ?
- 堂珍×川畑
- 同い年ですね。
- 槇原
- それもあるかもね。いいなあ、こういう関係。僕なんかいつも1人でさ、歌詞間違えたらすぐバレるしさ。
- 一同
- (爆笑)。
- 槇原
- バレるか、2人でも。
- 堂珍×川畑
- バレます(笑)。
「SPECIAL THANKS」
うたの言葉と気持ちを信じて
マッキーのうたう言葉にはずっと勇気をもらってきました。「ANSWER」から5曲、ディレクターで録りながら泣いたうたもあります。今年3月の『僕らの音楽』、美輪明宏さんとの対談から「ヨイトマケの唄」の、仮編集をデスクでチェックしながらぼろぼろぼろぼろ泣けてきました。届いた言葉。伝わる気持ち。ただずっと信じて、いいうたをうたい続けてねっ。 |