- きくち
- 去年の『FACTORY』で、はじめて逢ったんだょね。
- 絢香
- 11月ですね。
- きくち
- デビュー前ね。ギターウルフ、POLYSICS、smorgas、あと、ザ50回転ズ。ロケンローなラインナップのなか、うたったんだょねっ。
- 絢香
- お客さんも驚いてましたね。
- きくち
- しゃべると関西弁だし(笑)。ステージから降りると、めちゃめちゃ女のコなんだもん。わたしもびっくり!
- 絢香
- どんなコだと思ってました?
- きくち
- デビューのころの小柳ゆきちゃんみたぃ?最近だとAIちゃんみたいなかんじかなぁー、って。AIちゃん、すごぃじゃなぃ?(笑)
- 絢香
- すごいですもんね、ホント(笑)。
- きくち
- 絢香ちゃんは、めっちゃ女子高生で、ギャップにびっくりしたの。
- 絢香
- デビュー直後は言われました。「思ってたのと違う!」って(笑)
- きくち
- そのギャップでまた、歌が際立つからね。平原綾香ちゃんも中身はめちゃめちゃ女子大生だったり(笑)。
- 絢香
- (笑)。
- きくち
- 絢香ちゃんの音楽って、ちょっと洋楽っぽぃよね。
- 絢香
- 小学校のときに聴いたマイケル・ジャクソンがすごい衝撃的で。そこから洋楽にハマっていきましたね。
- きくち
- 日本の音楽は聴かないの?
- 絢香
- いや、そんなことないです。平井(堅)さんとか聴いてました。
- きくち
- 逆。ふつうは邦楽から入って、成長期のころ洋楽にいくじゃなぃ。
- 絢香
- 逆でしたねー、入り口が。
- きくち
- わたしは歌詞から入るほうだから。日本語大好きで。だから音楽は、うたは言葉が届くべき、って思うほうなの。
- 絢香
- 確かに大事ですね。私、前にラジオ局の人に言われたんですよ。「歌詞が聞き取りにくい曲があるね」って。そのときはそういうの、意識したことなかったんですね。特にアップな曲だと、勢いやノリを重視してたから。
- きくち
- 洋楽的な音づくり、ね。
- 絢香
- そこではっきりうたうことの大事さに気づかされたというか。ただ、うたい回しのカッコよさも大事だと思うんです。だから両方をうまく取り入れるうたい方を探してる感じですね。
- きくち
- この1年いっぱぃお仕事したょね。『FACTORY』から、3月の『僕らの音楽』と生放送、「GIRL POP FACTORY」「J-WAVE LIVE」『MUSIC FAIR』そして『堂本兄弟』(笑)。
- 絢香
- 今までの人生の中でも特に濃い1年ですね、そう考えると。
- きくち
- 「I Believe」もすごぃけど、やっぱり「三日月」で絢香ってシンガーをみんなが認識したね。
- 絢香
- うれしかったけど、戸惑いもありました。それこそ「I Believe」のときはご飯屋さんで隣にいるおばちゃんも気づかなかったから。
- きくち
- 「三日月」が突き刺さって、泣いた人もたくさんいると思うょ。
- 絢香
- ちょっと不思議かも。っていうのは、自分も音楽聴くと涙が出るタイプなんです。だから自分が人にそういう感覚を与えてると思うと、なんか…。
- きくち
- その感覚は大事ね。音楽聴いて泣けない人には泣ける音楽はつくれない、うたえない、って思う。ビジネスのなかの音楽じゃ。
- 絢香
- 何も伝えられませんよね。
- きくち
- 『堂本兄弟』で「三日月」が今度はどぅなるのか、すごい楽しみ。
- 絢香
- 初めてなので緊張しますね。でも(堂本)剛さんとは、何回か一緒になってるし、ちょっと心強いです。
- きくち
- KinKi Kidsに深田恭子ちゃん、えなり(かずき)くんがいるんだよ。こんなこともうたぶんないょね。
- 絢香
- ないです、ないです。二度とないからこそ、余計にリアリティあふれる音になるんじゃないかな。
- きくち
- これからもよろしくね。12月もまたいっぱいがんばろぅねっ!
- 絢香
- よろしくお願いします。止まらず、突っ走りたいと思います。
「SPECIAL THANKS」
絢香との1年8回目のお仕事
板谷Dが絢香ちゃんをライブで観て気に入って『僕らの音楽』に呼びたくて、わたしに見せるためだけに『FACTORY』に連れてきました。自分で録ることが わたしの出した条件で、板谷は2年ぶりに『FACTORY』のディレクターに復帰。そこがはじまりで、1年でほぼ全部の番組でお仕事しました。あとは12月(『FNS歌謡祭』)。今年の中村中さんとか、出逢いは大事ですね。
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