KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#16(01/01/05)



発表!20世紀最後のきくち大賞!

 今度こそあけましておめでとうございます。年末年始の特番各種、いかがなものでしたか?

 そんなこんな私事で恐縮ですが、学生時代の81年からずっと、わたしはその年にハマったパッケージソフトを3つ、勝手に表彰してきました。その名も「きくち大賞」!(笑)こんなお仕事について、前回19回目からからはホームページで発表してますが、20世紀最後の記念すべき第20回、せっかく紙のページをいただいているこのチャンスを生かして、かなり強引ではありますが、今年はここで発表させていただきます!

 第1回は大瀧詠一師匠の『A LONG VACATION』ほか。国産初のCDはアナログ世代だったわたしのはじめてのCDでもあります。第3回佐野元春さんの『No Damage』と双璧。はっぴいえんど流れなわたしの大学時代をキメた絶対的な音源でした。もう1枚。第4回爆風スランプ『よい』も深かった(笑)。就職もキマって髪を切ってきたわたしに、テレビマンとしての方向性を指してくれました。感謝(笑)

 フジテレビに入社して、ちょっとツラいAD時代をすごしていたわたしに、夢を聴かせてくれたプロモーションカセット、第5回受賞の児島未散さん『BEST FRIENDS』今でもそのままで持っています。数年して「ジプシー」がヒット、お仕事できたときには素直にうれしかった。第6回『Sensation』The ALPHAのみなさんもチャゲさんや徳永さんのメンバーとして、そのあとで飲みともだち?になれました。第7回『バンドネオンの豹』あがた森魚さんの作品ですが、そのバンドネオンプレイヤー池田光夫さん「夜ヒット」で「LOVE」で弾いていただきました。同じ87年、KUWATA BANDが好きで好きでたまらなくってライブビデオ『ONE DAY』VHD!先行発売で機械ごと買いました。今もあるんですけどちょっとどうしたものか(笑)。第8回『コブラの悩み』RCサクセション、長いこと敬愛し続けているボスの心持ちを感じる衝撃的名盤。第9回『宇宙サウンド』BO GUMBOS、デビューの野音が忘れられません。合掌。その89年は井上昌己さんの2枚、ジッタのデビュー盤、真心もあったり、きくち的には大当たりの1年でした。

 第10回『ドレミファソラシドシシドルミ』以降、加藤いづみちゃんの『Sweet Love Songs』とかありながらも、めっきり落ち着いた昨今の「きくち大賞」でしたが、20世紀最後の今回は蓮井朱夏こと菅野美穂さんのシングル「愛をください」、fra-foa「青白い月」、そして忌野清志郎さん『瀕死の双六問屋』に、わたしにできる精一杯のリスペクトをこめて、いつもどおり勝手に贈らせていただきます(笑)


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