- きくち
- 放送2年、ついに100回を迎えましたね、『僕らの音楽』も。
- 武部
- 2年と聞くと長いようで…でも、あっという間だったね。今ではいろんなアーティストやミュージシャンが、こぞって出たいと言ってくれる番組になって。それがすごくうれしいね。
- きくち
- ですね。実際、次から次へいろんなかたが出演してくれてますし。
- 武部
- 今日の100回記念コンサートなんか、その象徴みたいな感じだよね
- きくち
- これまでの放送で、一番印象に残ってるのってどの回ですか?
- 武部
- 甲乙つけ難いね。最近だと、先日の槇原敬之くん(#096/2006年3月3日放送)とかね。テレビを通して音楽の力が伝わった、そんな感じがする。
- きくち
- また対談が音楽をちゃんとアシストしましたね。美輪明弘さんとのあのお話があったから、あの「ヨイトマケの唄」が生きたりして。あれこそ音楽のリアリティですね。
- 武部
- 視聴者の反応もすごかったね。「この歌が聴けてよかった」ってみんなが書き込んでくれて。
- きくち
- ほかには…たとえば楽曲だと、どの回が思い出に残ってます?
- 武部
- …森山直太朗くんの「さくら」かな(#002/2004年4月10日)。ちょうど自分の子供が生まれる直前で、やきもきしててね(笑)。またあの桜の風景が美しくて、すごくよく覚えてる。
- きくち
- あの日は寒かったですよね。寒くて調律が変わるから、ピアノを何回も調律し直して。
- 武部
- あとは、平原綾香さんとCrystal Kayさん。
- きくち
- 1回目(2004年4月3日)ですね。
- 武部
- ここまでやるんだという番組の方向性がね、あれで決まったと思う。で、Crystal Kayさんもあの後すごいブレイクをして。その先鞭をつけられたことも誇りに思うし。
- きくち
- 平原綾香さんの「明日」も…。
- 武部
- たまたま倉本聡さんが見てて。
- きくち
- 翌年の1月にまたシングルになったんですもんね。すごいですよね。
- 武部
- そう考えると、普段音楽番組を見ない人に向けてのショーケース的なものにもなってきてますよね。ヒット曲やプロモーション楽曲を中心にしているわけじゃなく、アーティストそのものをフィーチャーしているから。
- きくち
- わたしは初年度だと、今井美樹さんのあの2曲(#014/2004年7月3日)。
- 武部
- (「瞳がほほえむから」〜)「PIECE OF MY WISH」。緊張感ありましたね。
- きくち
- ありましたね。ワンコーラス完全に無伴奏になって、次に入ってくる楽器がチェロっていう。リハのときに美樹さんとわたしと
- 武部
- さんとオルガンかピアノかと、ああじゃない、こうじゃないと(笑)。
- 武部
- でもそういう緊張感に乗ってくれる人だと、新たなものが作れますね。
- きくち
- この後、『僕らの音楽』に呼んでみたいゲストっています?
- 武部
- 自分が携わってるから言うわけじゃないけど(笑)、ユーミン(松任谷由実)単独でいつかは、いいタイミングでやりたいなと思うし(※#250/2009年4月10日放送で実現)。「松任谷由実 with Friends Of Love The Earth」という形ではやったけど(#078/2005年10月21日)。
- きくち
- 由実さんとは去年『オールナイトニッポンTV』もたのしかったですね。短期集中でつくりましたけど。
- 武部
- ああ、暮れのね。本人がいたく面白かったって言ってましたよ。
- きくち
- 今年も絶対やりましょうね。今度はぜんぜんスムーズにできると思いますよ。
- 武部
- あとはサザンオールスターズ(※桑田佳祐 #171/20007年8月24日放送)。
- きくち
- いいですね。わたしは中島みゆきさんとお仕事してみたいです(※未だ実現せず)。
- 武部
- やりたいですね。ま、誰が出るにしても、ほかの番組で絶対見られない、やらないセッションを、今後も積み重ねていきたい。そう思ってます。
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