レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#151(06/04/12)インタビュー
×井上陽水さん
2006年3月26日 午后
『僕らの音楽』収録のあいま
お台場 フジテレビ 楽屋でインタビュー

きくち
実はわたし、陽水さんにおわびすることがあるんですよ。
陽水
きくち
以前、陽水さんの武道館コンサートを拝見したときに、舞台裏で偶然お会いして。そしたら、陽水さんが全く同じサングラスを…。
陽水
ああ、それあるんですよ。
きくち
ですよね。遠くで気がついたらば外したんですけど、今から外すのも不自然だしなあと。思わず固まってしまって、失礼しました。
陽水
何を言ってるんですか(笑)。きくちさんなんて…子供に「きくちさんにお会いする」って言ったら、驚いてましたよ。すっかり有名人になられて。
きくち
とんでもございません!
陽水
でも若い人たちがすごく支持している番組の、後ろの黒幕ですから。
きくち
く、黒幕…。
陽水
言葉使いには気をつけようと。
きくち
わたしのほうです、それは(笑)。陽水さんとは7…8回目になるんですね、お仕事。『夜のヒットスタジオ』に、陽水・拓郎で来たときを含めて(『夜のヒットスタジオスーパーデラックス』1987年12月30日(水)3時間生放送)。
陽水
えっ、それって陽水・拓郎で出たんですか? …記憶にないなぁ。
きくち
1987年の年末の、特番バージョンのときですね。2人共すごくカッコよくて。あの感じをいつか自分もやろうと、頑張って来たんですけど。
陽水
すごかったですねぇ、あのころは。…とか言ったりして(笑)。でも全然どうしていいか分かんないですよ、テレビは。いまだにね今日なんかも…。
きくち
すいません、ワガママに付き合わせて。
陽水
悪いと思ってないでしょ(笑)?
一同 (爆笑)。
きくち
(焦って)いや、思ってますよ。至らないところばかりでして。でもせっかく来ていただいたんですから、最高のものをお撮りしたいなと。
陽水
上手ですねぇ(笑)。
きくち
(笑)。ところで、「新しい恋」ってすごい歌詞ですね?
陽水
そうそう。町田康と言えばパンクバンド出身の、今は文学で名だたる賞をいくつもいただいてる人で。そうなると当然すごいもんですよ。
きくち
どういう経緯で作られたんですか?
陽水
お互いに詞を書いたんですよ。で、書いたのを交換して、曲をつけて。だから2曲出来てね。僕は「アニサキスとニシナカスとニクサシス」っていうような、ヘンな詞を書いてね。
きくち
ニクサシス?
陽水
肉の、刺身の、酢かなぁ。
きくち
なるほど(笑)。
陽水
彼もパンクな人だから、こなすんじゃないかなと思って。結局、「新しい恋」のほうをうたうことになったんですけど、まだ「アニサキス」のほうも取ってありますよ。ヘンな歌がほしいときは声かけてください。
きくち
「新しい恋」は、あのメロウな感じのメロディに乗っかってるのがあの詞なんで、びっくりしました。不可思議なフレーズが並んでるのに、サビの「起きても起きても、朝」っていうのが、すごい…。
陽水
いいですよねぇ。
きくち
いいフレーズですね。
陽水
それから、「生きても生きても、空」。言いますよねぇ、町田くんも。
きくち
(笑)。いや、本当にすごいなと。収録はあと2曲ですね。まぁ、もう3曲撮ったんで、とりあえず放送は出来るようになりましたけど。
陽水
そうですね。…もし心臓発作になっても、なんとか放送は。
きくち
でも山田詠美さんとの対談も、残ってますので(演奏収録後 銀座「クラブ チック」で対談収録/#101)。
陽水
あ、じゃあ追悼系になりますね。いい人だったな的にお願いします。
きくち
いやいや何を(笑)。あの、アルバムを6月ぐらいに出されるんですよね?
陽水
ええ、そうなんですよ。そんなところで一応軽く予定が立ってるんですよね。
きくち
では、そのときにもぜひ。今日はどうも、ありがとうございました。
陽水
いえいえ、こちらこそ。こんなところで大丈夫ですか?
きくち
充分、満腹でございます(笑)。


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