- きくち
- ほぼ10年ぶり、ですよね。『TK MUSIC CLAMP』(#028/1995年11月8日OA)から、こんなに長いこと接点がなかった理由のひとつに、BONNIEは怖い、って思いこんでたことがあって(笑)。
- BONNIE
- なんか、そういう雰囲気はあるらしいですね。取材とかでよく言われますもん、「結構しゃべる方なんですね」って(笑)。
- きくち
- (笑)。で、もうひとつ誤解ついでに言うと、事務所がタイスケだと知って。それで「ええ!?」って。
- BONNIE
- 意外ですか?
- きくち
- いや、あの…ウルフルズを筆頭に関西人、関西弁のイメージが強いじゃないですか。だからBONNIEとうまく結びつかなくて。
- BONNIE
- でも私、めちゃめちゃ関西人なんですよ。大学も大阪だし。
- きくち
- あぁ、そうなんですよね。
- BONNIE
- その大学にいたときに事務所の方と知り合って、デビューのきっかけをいただいたんですね。ウルフルズは好きだったし、サンプルのCDももらえる。これはいいかもと。
- きくち
- めちゃめちゃフツーですね。
- BONNIE
- そう(笑)。あとは事務所が御飯おごってくれるのもうれしくて。…超貧乏だったんですよ、私(笑)。
- きくち
- (笑)。
- BONNIE
- でも今は「姐さん、おごってください」って言われる(笑)。
- きくち
- そうか、10年経ったら事務所でも“姐さん”だ(笑)。でもそんなイメージ全然なかった。エッジの効いたアーティストじゃないですか。
- BONNIE
- そうですか?
- きくち
- 「GIRL POP FACTORY 05」も BONNIEがいたから、カラーがキマったと思う。
- BONNIE
- どうでしょう(笑)。でもすごくバラエティに富んだ、幅の広さはありましたよね。その中で私は…なんなんでしょう?一番年寄り?
- きくち
- いやいや(笑)。PUFFYもいるし…。
- BONNIE
- あの2人はめっちゃかわいらしいですよね。デビューのときからずっとかわいい。あのかわいらしさを持続できるのはすごいと思う。
- きくち
- そうですね。意外とちゃんと休んでるのがいいのかもしれない。
- BONNIE
- でも亜美ちゃんは翻訳とかもしてるし。やっぱりバイタリティあるな、と思いますよ。
- きくち
- BONNIEも音楽以外でやってみたいことってあるんですか?
- BONNIE
- うーん、物書くのは好きですけど…。でも私、結構めんどくさがり屋なんで(笑)。作詞でもなんでも、締め切りがないとダメなんです。
- きくち
- わたしと同じだ。そういう人がこういう業界には向いてるのかな(笑)。
- BONNIE
- そうですよ、きっと。かっちりマジメな人ってしんどくなっちゃうんじゃないですか。
- きくち
- 『TK MUSIC CLAMP』(#124/1997年11月26日OA)でアン・ルイスさんが「この業界は思いつきと現場処理」と言っていて。名言ですね。
- BONNIE
- あー、確かに思いつきってありますよね。
- きくち
- わたしなんて思いつきだけで20年(笑)。
- BONNIE
- それもすごい(笑)。
- きくち
- でもそうやって別々にがんばってきて、今回またこうやってクロスできた。これはすごくいいことですね。
- BONNIE
- じゃあ、また10年後に。
- きくち
- そんなオチかい!(笑) そういうとこは関西人ですね。
- BONNIE
- すいません(笑)。
- きくち
- まあ今回の流れでなんかちゃんと知り合えたんで…っていうか、わたしが勝手に怖がってただけなんですけど(笑)。
- BONNIE
- ちょっと話しかけてくれれば、誤解も解けたのにねえ(笑)。
- きくち
- なんで、これからは失礼のないよう、がんばります。
- BONNIE
- こちらこそよろしくお願いします。
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