KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#10(00/10/11)



『HEY!HEY!HEY!』前人未踏?の7年目に突入!

 わたしはめぐりあわせで入社以来ずっと歌のある番組に関わってきました。「夜ヒットDX」のADを4年半、「オールナイトフジ」でディレクターになって、そして「ヒットパレード90's」が1年、「G-STAGE」「サウンドアリーナ」が半年ずつ、「MJ」では1年半アシスタントプロデューサーとして自分なりに(笑)。それが終わってフジテレビからゴールデンの歌番組がなくなって、クイズ番組のディレクターを半年。はじめて音楽に関わらないお仕事の日々。それも終了が決まってさてという夏の夜、神宮球場(もちろん阪神戦)で大先輩の水口プロデューサーに声をかけられて、運命の一言!「きくち!秋からいっしょに歌番組やるから」もうなんて言っていいのか!とてつもなくうれしかった!

 会議をかさねてキマった番組タイトルは「HEY!HEY!HEY!」なんかちょっと心配で(笑)申し訳程度に「MUSIC CLAMP」とつけました。電話するときとかはかなり恥ずかしくってまずほとんど「MUSIC CLAMPのきくちです」って名乗ってました。2年経って「LOVE LOVEのきくちです」はもちろんもっと照れくさかったけど(笑)

 ダウンタウンのおふたりとはじめてお逢いしたのはポスター撮りの日。「君のくちびるに歌を」ってコピーでした。それはもうものごっつ緊張感を放ってて、超一流の芸人さんっていうのを肌で感じました。

 はじめてお話ししたのは渋谷のスタジオの喫茶ルーム。浜田さんから年齢を訊かれたことと「河内のオッサンの唄」がCD化された話でもりあがったことが印象に残っています。松本さんとはわたしはまともに話せなかったような。緊張しすぎて(笑)

 はじめての収録は94年の10月8日。2年後のこの日はLOVEx2の第1回収録日でもあります。メインゲストであるチャンプの第1号はハウンドドッグ。なにせダウンタウンとミュージシャンとのトークがどんなものなのか誰にもわからなくって。バラッド中心の5曲24分+中森明菜さん+ゲイシャガールズ!というぎちぎちの構成でした。

 で、録ってみたらばトークがもりあがるもりあがる!あたりまえのことなんですが、それはもう新鮮なおどろきでした。コワモテ(笑)の大友康平さんのおでこに浜田さんがツッコミ入れて。けどはじまる前にはちゃんとあいさつに出向いてたり。

 わたしたちは爆笑トークをなるべくじょうずに放送に収めるために、収録した曲を1曲カット!することを決断。そしてわたしは土下座に出かけました。笑って許してくれた大友さん。番組の方向性がキマりました(笑)。

 1か月後、ミスチル初登場で放送6回目にしてはじめての20%を記録したHEY!おさわがせしながらも7年目です。これからもずっとおさわがせできたらばと思っています(笑)


フジテレビ きくち



モドル




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