KIKCHY FACTORY

辻カオリのこと

辻の音をはじめて聴いたのは
「GIRL POP FACTORY」というイヴェントを模索していた
たしか去年の5月.
デスクにあったそれらしい音源をがさがさ詰め込んで
『HEY!HEY!HEY!』の収録終わりで聴いた 十数枚のなかに
彼女の音がありました.
真っ白なCD-Rに「辻香織」
モーニング娘。と Every Little Thingをまとめて連想させる
その名前のイメージが 僕に
「聴いて・・・」と アピールしていました.
はじめて聴いた 彼女の音源.
いろんな意味でも ものすごい アマチュア.
ただ その拙い詞であるとか 未完成なメロディーラインが
微妙な声を通して うた として僕に届いてきました.
「このコとお仕事がしたい!」
そう感じたのは もう一瞬のできごと.
ところが この 真っ白なCD-Rの「辻香織」
どこのコなのか まったくなんにもわからない!
ADさんに調べさせて,あきらかにそれとちがう声優さんがひとり,
それと どこかの ウェブサイトのBBSにみつけた
「辻香織 っていいよね」という レスのない書き込み.
途方に暮れる僕に 旧知のマネジャーさんから
あらためて彼女のプロモーションがあったときには
びっくりしたやら ほっとしたやら.
それから 僕らは何度もお仕事して 何度も話して
やっと今年の彼女のリリースに立ち会うことができました.
はじめて目の前で聴いたときからは 彼女は格段に成長しました.
去年 今年の1年間
「GIRL POP FACTORY」のメンバーのなかでは
いちばん進化したひとりでしょう.
先日 渋谷で出くわしたときには また
あまりにもおんならしく かわいくなってて これもまたびっくり.
変わらずの不思議な印象は残しつつ,
なんか いまさらの 成長期まっさかり!
きっと 来年 何枚目かの シングルか アルバムのころには
すごいことになっているかもしれない.
それでも ずっと ずっと,君は君のまんまで,
いいうたを つくって うたってください.

フジテレビ きくち伸




モドル




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