レポート
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #96(04/09/03)


あす放送『僕らの音楽』
沖縄で音楽と平和について語る


 先週の『僕らの音楽』入門編にしてキラ星の名曲集は、おかげさまで放送開始以来の最高視聴率を大きく更新。「冬ソナ」が裏にいなくなった効果は抜群で、5か月かかってやっと二桁が見えてきました。ちょっと恥ずかしい数字ではありますが、健闘をたたえる張り紙がはじめて社内に掲示されました。ここから、これからががんばりどころです。
 そんなこんなであす4日午後23時半からは、番組史上いちばんのベテランにして、第2回出演;森山直太朗くんのお母様である、森山良子さんがゲスト。そしてはじめて全編沖縄でロケ収録してきました。古城の城址で三線をバックにうたう「涙そうそう」。そして広大なさとうきび畑の真ん中で自らのギター1本でうたう大作「さとうきび畑」。鳥越俊太郎さんも他局の生放送終わりで強引に沖縄入りして、インタビューは東海岸の「神の島」を臨む高台で1時間以上も収録させていただきました。
 さとうきび畑での演奏が終わったとき、駆けつけて聴いてくれていた地元のおじぃおばぁが「涙そうそうじゃ」「涙そうそうじゃ」と目に涙を浮かべながら口々に唱えていて、「涙がぽろぽろこぼれてきます」という意味のこの言葉が、此処ではふつうに使われていることに感動したり、そして続いて語られる戦争の悲しいおもいでにわたしたちも涙を誘われました。
 わたしは一時『HEY!HEY!HEY!』がはじまってちょっとしたころ、アシスタントプロデューサーとして『MUSIC FAIR』をお手伝いしていたことがあって、お仕事としては森山良子さんとはそれ以来。スタジオで先輩プロデューサーが「りょうこちゃん!」と呼んでいるのを耳にして、そのころですから、篠原涼子ちゃんが来てるのかと思ったらば、森山さんのことだった、というくだらないエピソードがあります。森山さんを「良子ちゃん」と呼べちゃう番組はすごい!と妙に感心したものでした。
 それが今回、沖縄でたくさんお話をさせていただいて、あまりにピュアであまりにかわいらしいのにびっくり!なるほど!これは「良子ちゃん」というかんじだよなぁ、と納得してしまいました。そして凛としたうた声。沈みかけの沖縄の夕陽を浴びて、ギター1本でとうとうと「さとうきび畑」をうたう、半分暗くなった森山さんのシルエットは、『僕らの音楽』で完全無伴奏で独唱したときの今井美樹さんとおんなじくらいカッコよかったです。
 鳥越さんのインタビューでもなにからなにまで話していただきました。息子;直太朗くんのことはもちろん、BEGINとの共作「涙そうそう」ができあがった経緯、デビュー当時の楽曲である「さとうきび畑」を今もうたい続けている意味、そして沖縄の青い空の下で、音楽と平和についてていねいに語っていただきました。夏の終わりに必見の音楽ドキュメンタリーです。是非ともリアルタイムで、おたのしみください。
 日曜の『堂本兄弟』は10周年を迎えたTOKIOの長瀬智也くんが大先輩・近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」を文字通り熱唱!そして月曜の『HEY!HEY!HEY!』は松田聖子さんのお嬢さんである、SAYAKAちゃんが初登場!番組最多の47回目の出演の安室奈美恵さん、今年最多4度目の出演の河口恭吾くん、実に9年数か月ぶり2度目の出演のBEGINのみなさん、と多彩なゲストでおたのしみいただきます。フジテレビ「音組」よろしく応援願います。

フジテレビ きくち

 

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