レポート
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #95(04/08/27)


『僕らの音楽』入門編あす放送

 4月からはじまった『僕らの音楽』。ずっと苦しめられてきた最強の裏番組『冬のソナタ』が先週やっと終了しました。そんなわけで明日夜23時半からは『冬ソナ』のおかげでまだ番組をごらんになったことがなかったみなさんのためにも(笑)、第1回からの名演奏の数々と未公開のインタビューなど織り交ぜた『僕らの音楽』入門編をお送りします。
 ここまで来て5か月20回を振り返ると、よくもまぁこんなに素晴らしい音楽人たちにおいでいただけたものだ、と自分でも感心してしまいます。ざっと並べてみても名曲の数々、平原綾香さんの「Jupiter」、森山直太朗くんの「さくら」、平井堅さんの「瞳をとじて」、一青窈さんの「もらい泣き」、山崎まさよしさんの「セロリ」佐野元春さんの「サムデイ」、河口恭吾くんの「桜」、そして今井美樹さんの「PRIDE」槇原敬之さんの「世界に一つだけの花」、GLAYの「HOWEVER」を綾戸智絵さんのピアノ1本で、とそのまんま名曲特番ができるくらい。ほかにもGacktの「島唄」だとか、松浦亜弥さん、aikoさん、スガシカオさん、玉置浩二さん、CHEMISTRY、矢井田瞳さん、堂本剛くん、と最強のラインナップ!ほかにも音楽番組をいくつかつくっているわたしとしてもちょっとうらやましい?複雑な心境もあります。
 音楽的にも、基本的に全曲圧倒的なオリジナル音源で、わたしも放送から携帯プレーヤーに取り込んで『僕ら』の音楽を個人的にたのしんでいます。いつか、『MTVアンプラグド』のように、番組がそのままDVDにできないかなぁ、と夢見ていますが、この番組だったらばサウンドトラックをCDとしてもたのしめる、とそんなふうにも感じています。映像のない「音源」だけでも売り物になりうるテレビ番組、ってちょっとスゴイ。ふつうに考えて、日本に一つだけの音楽番組になりました。
 鳥越俊太郎さんのインタビューもこの番組の大きな意義で、槇原くんが堂本剛がGacktが、ほかでは絶対に聞くことも読むこともできない、ものすごい真実を自分の言葉で話してくれました。SONYの一社提供番組ということで、はじまる前「音楽の『世界遺産』をめざします!」と言い切っていましたが、鳥越さんのインタビューで上質の音楽ドキュメンタリーができあがったと思います。
 たくさんの音楽人が出演を望み、音楽ファンが応援するアーティストに出て欲しいと思っている。音楽業界誌「オリジナルコンフィデンス」の視聴者満足度調査で、なみいるゴールデンタイムの音楽「バラエティ」番組を圧倒して、2位にランキングされた。日本テレビのホームページの土屋さんのコラムで、『”誠実なテレビ”認定番組』としていただいたこと。がんばり続けるためのパワーとなる出来事はたくさんあります。ただ「みんながいい番組と誉めてくれる」だけでなく、「みんなが観てくれる」ように、よりたくさんの努力を積まねばなりません。ここからがほんとうのがんばりどころ。みなさんにリアルタイムで応援してほしい!
 とりあえず、はじめて『冬ソナ』のない明日の夜、まだ番組をごらんになったことがないみなさんは、だまされたと思って『僕らの音楽』を一度ごらんになってみてください!決して損はさせません(笑)。
 日曜の『堂本兄弟』、月曜の『HEY!HEY!HEY!』フジテレビ「音組」がんばります。よろしく応援願います。

フジテレビ きくち

 

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