今週月曜『HEY!HEY!HEY!』の聖子ちゃんボウリング対決は、折からの台風通過という神風も吹いて、昨年10月以降ではKinKi Kids初出演に次ぐ2番目の好成績。このところ苦戦続きだったので正直ほっとはしましたが、歌番組がボウリングで視聴率とってもなぁ、ってちょっと複雑な心持ちもあります。民放夜20時台ではいちばん本来の歌番組的なテレ朝さんのが4週連続1ケタ視聴率中ですし、ほんとわたしたちには厳しい時代が続いています。
そんななか水曜日にはCS放送フジテレビ721のレギュラー番組『フォークデイズ』で、伊勢正三さんとイルカさんのライブを収録してきました。ナビゲーターの坂崎幸之助さんと3人のステージは圧巻で、かぐや姫や風のヒット曲も多数交えての、大爆笑のフォークコンサートでした(笑)。
伊勢さんは『LOVE LOVEあいしてる』をはじめ何度かお仕事をさせていただいて、ライブもお酒もごいっしょさせていただきましたが、イルカさんのステージを観るのは今回はじめてで、なんていうかふつうに感動しました。そこまで大ファンだった記憶はないのですが、曲を聴くごとに強烈なフラッシュバックに打ちのめされて、中高生のころおこづかいはたいて買ったイルカさんの2枚のライブLPの、あのままのうたとあのままのトークに、今がいつで此処がどこなのかわからなくなってしまいました。
地方に住んでいてコンサートに出かけることがなかなか叶わなかったわたしは、あのころライブ盤が大好きで、あるいはFMラジオのスタジオライブなどを必死にエアチェックしては、何度も何度もMCでの一言一言さえも全部憶えてしまうくらいくりかえし聴いたものでした。
そう考えると、今わたしたちがテレビ番組としてつくっているライブ中継は、そのころの画のないライブ録音ほどに、観るもの聴くものへ、今この目の前の感動を伝えられているのだろうか、と自問してしまいます。
もちろんスタジオ収録の音楽番組は、さらにも言わずもがなで「音楽のリアリティ」を標榜する『僕らの音楽』ですら、収録のたびに目の前でわたしたちが体感している音圧や音楽の表情、そして聴くよろこび、なによりわたしの感動が完全には伝わらないかもしれない、そんなジレンマと毎日闘いながら、それでもわたしたちができることを最大限にがんばっているのです。
そんな『僕らの音楽』明日は夜23時30分の定刻から河口恭吾くんを迎えて、今年の大ヒット「桜」、はっぴいえんどの「風をあつめて」をLeyonaと、など3曲をお届けします。
インタビューは、河口くんが売れないころに鳩の餌付けをしていたという東京体育館横の広場で収録。これはこれで彼のリアリティ。真実の言葉を切り取りました。
今週こそどうか先週以上に、リアルタイムでおたのしみください!
日曜の『堂本兄弟』は今週は初登場の少年隊。堂本ブラザーズバンドがミュージカルナンバーに初挑戦。来週月曜の『HEY!』は今年の上半期のチャートスペシャルを爆笑トークのおまけつきでお届けします。
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